日本パラグライダー協会
 
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ナショナルリーグ 第5戦
栂池 Japan Cup
2005年6月4日〜5日
開催地 : 長野県小谷村栂池高原スキー場 スカイワンダーランド栂池エリア

【6月4日(土)】

今年度、第5戦目になる恒例になった長野県栂池を舞台としたJAPAN CUPは、87名の多くの選手を迎え開催されました。

週中から好条件となった栂池の天候も次第に崩れ始め、初日には寒気が日本列島を覆う不安定な条件になった。午後には雨も降り始める予報の中、チャンスを求めてテイクオフへ。山には雲がかかっているが平野部分には日も差しサーマルも活動を始める予感。

開会式の後、地元をよく知っているフリーフライトの選手たちのフライトで平野部分が活動を始めるのを見計らって、少しでも崩れてくるのが遅くなることを願い10:40ゲートオープンする。

タスクはElaps time to Goal。ゴールを五竜旧がくもがはらゴールを目指して32.1km。沖のサーマル活動を目指して順次選手はテイクオフしてゆく。スタートを栂池ランディングに設定し、五竜飯森へ。ここで選手たちの選択した飯森までのルートに3本のラインが出来た。平野部分の雲を利用してゆくライン。従来の岩岳を通ってゆくライン。岩岳よりも少し山側を通ってゆくライン。

今までは、トップ選手のラインにほとんどの選手のラインになってしまったのが、今回は平野部分の活動が活発だったおかげもあり、選手それぞれが自分の組み立てたラインをフライトする新たな大会になった。しかし、トップ選手が五竜に差し掛かり飯森近辺に到達する頃には、地上に雨が落ち始め選手からも雨の報告が入ったのを機にタスクキャンセルとした。

選手達もキャンセルのアナウンスと当時にランディング態勢に入り、ほとんどの選手がランディングしパッキングが終わる頃には雨足は強くなりはじめ回収作業が急ピッチで行われた。

強く降った雨も一時上がり日差しがでる頃には、運悪く雨に濡れてしまったキャノピーも、乾かすことが出来。夜のパーティーまでゆっくり過ごすことが出来た。

ゴンドラ乗り場横のレストラン「イエッティー」で行われたウェルカムパーティでは、量より質を重視していただいた素晴らしい食事とアルコールで楽しい時間を過ごすことが出来た。後半には先の観光プレワールドカップに出場してきた選手達による報告会が行なわれた。明日は天候も回復しレースできる予報を元にパーティーは閉幕した。


 


 


【6月5日(日)】

翌朝は昨日の雨の影響もあり雲が広がり、早い回復を待つことになる。しばらく選手達は本部で待機し、徐々に雲も切れ始めてきた10時にテイクオフでブリーフィングを行うことになった。

時間の経過とともに雲底も上がり、昨日同様平野部分に日差しが出始める。今日も北風ベースでの予報で、強くならないという想定で若栗をスタートし五竜から対岸に渡りハイランドスキー場から八方へのゴール設定で10:35ゲートオープン。

先頭グループは、若栗を早々とリターンし栂池の阿弥陀山で高度を稼ぎ五竜方面へスタートする感じだったが阿弥陀の活動が遅くスタックしている間にセカンドグループ、サードグループと阿弥陀に集結してしまった。サーマルを待ち高度を獲得した選手達が岩岳方面に動き始める頃より北風が徐々に強くなり始めた。

若栗から栂池ゴンドラ稜線間の北風とサーマル活動により徐々に大気も荒れ始め、八方ランディング、五竜ランディング方面のスタッフからも地上風が強くなってきた報告が入る。フライとしている選手達の動きも明らかに乱れた空域での動きに変わり、平野部の風が突風が入るようになり継続を断念しキャンセル。強い風の中、全選手のランディングを確認し終了。

グラブハウスでは、選手にこれも栂池恒例のうどんが振る舞われ、用意した地元特産品の賞品の抽選会に、偶然であるが抽選会で多くの女子選手達がゲットし大いに盛り上がり、残念ながら成立はしなかったものの初日のフライトが選手達に新たな可能性を見いだすフライトが出来た大会として閉幕した。

今回の大会では新たに木崎湖方面にターンポイントとランディングを確保し、南風ベースの際には、シンプルに木崎湖アウトアンドリターンを設定し、様々なルートを選手達が模索するようなレースを考えていたが、気象条件に裏切られ次回に持ち越すこととなった。