日本パラグライダー協会
 
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オープンリーグ 第1戦
グランボレOpen Cup
2005年5月21日〜22日
開催地 : 群馬県利根郡月夜野町、沼田市 グラン・ボレ三峰


【5月21日(土)】
レポート:競技事業部 宮田 歩

2005年オープン大会初戦が、群馬県月夜野町にあるグランボレパラグライダースクールにおいて開催されました。 北関東有数のビックエリアで開かれる競技会に多くのパイロットが集まりました。

関東平野は移動性高気圧に覆われ、朝から快晴。昨日まで吹いていた強風も弱まり絶好のコンディションが見込まれます!午後から南風が強まる予報が出ているため、タスクコミッティは早い時間帯で競技を終わらせる必要があると判断。10:30ウインドオープン23.3kmのエラップス・タイム・レースが発表されました。

ウインドオープンと共に選手は一斉にテイクオフ開始!テイクオフ前は北西風と南風のコンバージェンスが形成され、まさに典型的なグランボレ絶好コンディションのパターンとなりました。テイクオフ直後からコンバージェンに乗ったパイロットは順調に高度を上げなんとMAXは海抜3000mに!!

呉選手・清水選手が引っ張る先頭集団は10:46前後にスタート。レースを引っ張ります。午後から押してくるだろう南風がコンバージェンスを北に押し上げるかと思われましたが、13時を過ぎてもテイクオフ周辺に見事形成維持!このコンディションを待っていたとばかりに地元パイロットが猛烈なスピードでスタートを切り始めます。デパーチャーポイントを取る前にキッチリ上げきり回すことなく、ハイスピードをキープします。そんな中、誰よりも遅くスタートした小林選手は上げきる事無く、高度2000m前後を迫真のアクセルワークで32分ゴールフィニッシュ最速タイムをたたき出しました。

高度1800mを境に上空は北風、下層は南風。うまく高度による風向きの違いを使い、スピードに乗ったようです。平均速度は時速40?を超えており、ナショナルリーグをも凌駕する平均速度に脱帽でした。

好コンディションは14時まで続き、35名のパイロットのゴール者が出ることとなりました。スタートの早かった豊島選手がトップ!キープハイで確実に飛んだ岡本洋子選手が女子1位をゲットしました。

ゴールクローズタイム15時を過ぎると予報どおり南風強風となりフライトは中止となりました。天気も味方した一日でした。

 

 1日目大会結果
総合成績表 上位選手のトラックログ
総合成績表(日本語)  

C-1成績表(日本語)

 
C-2成績表(日本語)  
C-3成績表(日本語)  
女子成績表(日本語)  

【5月22日(日)】
レポート:オープンリーグ担当理事 長島信一

恐るべしグランボレチーム&グランボレエリア
大会2日目、天気は予想通りの曇り、日中は薄日が差してくるかもしれないとの事。風は南から上層では西がらみ、減率は昨日同様に0.8程度で悪くはありません。ただし、気温上昇が5度程度しか望めないので、サーマルトップは+300mの1300m、最高でも1400m程度の予測、更に午後には南風が強まるので、ロングタスクで山裏に入り込むのは危険と判断します。タスクコミッティーは早朝から、あらゆる可能性を求めて2転3転する候補を何とか絞り込んで、テイクオフへと向かいます。

予測は大はずれ!
早めのブリーフィング、テイクオフ周りと前側の尾根線上を基準にした16,8kmのタスクを発表して10時半にはゲートオープン。真っ先にスタートしたのは前日最後尾スタートし、ボーナスポイントがもらえずに苦渋をのんだオープンクラスの長島と宮田、続いて昨日のトップゴールの呉がスタートしていきます。

渋い条件ながらも徐々に高度を上げ始めた先頭集団を見ながら、テイクオフは混乱もなく粛々と確実にスタートしていきます。テイクオフ場のすばらしさと相まって、選手達のテイクオフの確実さは目を見張るものがあり、失敗をする選手を捜すのが困難なほどです。60名の選手は程なくテイクオフを済ませ、きっちりと高度を上げていきます。

曇天から時折さす日差しとともにサーマル条件は時間を追うごとに活発になり、あっという間に予想サーマル高度を突破していきます。初日に続いて大きく予想が外れて、トップは1700m付近まで上がっています。この集団には前日の上位陣はしっかり入ってスタートのタイミングを見計らっています。

先行したオープンクラスの面々は、途中何回か高度を戻すためのセンタリングをしながら先を急ぐのですが、上を見れば大集団が尾根上のリフト帯に乗って悠々とスタートを切り始めていきます。裏の池を回り尾根先の休耕田から一気に池まで戻り、ランディングそばの金山を回って、テイクオフ前のサーマルポイントまで一気に回り込み、絶妙のタイミングで出始めてサーマルに乗って、TOを回り込んで池まで流しながら上げきります。後は休耕田を取ってセーフティーポイントをまわり、フルスピードでゴールへ雪崩れ込みます。先行した組はあっという間に差を縮められ、せっかく狙ったゴールポイントも差がほとんどつかない有様でした。

続々とゴールへ雪崩れ込んでくる選手達で、ランディングは朝のラッシュ状態、交通整理の無線がひっきりなしに右に左にと選手を誘導していきます。結果、40名という大量ゴールになり、LDではゴールの感動を噛みしめる嬉々とした顔で一杯になったのです。ゴールタイムは最速が前日同様、小林選手の27分!、続いて地元の北村選手29分と2人も30分を切る超スピードレースとなりました。

30分台にも多くの選手がひしめき合い、選手達のテクニック、スピードには驚かされるばかりです。

最速王者決定
レース結果は、2日間とも驚異的な早さでゴールメイクした小林選手が豊島選手を逆転し、05年最初のオープン大会を制しました。また1位ー4位までをグランボレエリアの選手が独占し、地元パイロットのレベルの高さを知らしめる結果となりました。

 



 2日目大会結果
総合成績表 上位選手のトラックログ
総合成績表(日本語)  
C-1成績表(日本語)  
C-2成績表(日本語)  
C-3成績表(日本語)  
女子成績表(日本語)  


 大会結果
総合成績表(日本語)  
C-1成績表(日本語)  
C-2成績表(日本語)  
C-3成績表(日本語)  
女子成績表(日本語)  

・・・ 上位選手のコメント ・・・
総合成績第1位
C2クラス1位
小林宙選手
大会の前々週にGPSを購入し、前週に機体が届きと、どたばたの中での初参戦だったので、ビギナーズラックだったと思います。大会に参加する事自体初めての体験だったため、いろんな方に聞いてばかりでしたが大会の流れを学ぶことができ、無事に終えることもでき、さらに総合優勝という結果はとっても嬉しく思います。

二日間とも絶好のサーマルコンディションのわりに穏やかだったため、あまり細かな技術を必要とせずスピード勝負になった事、ホームエリアのため高度の見切りが的確だった事などが勝因かと思います。
ただ、移動の大半をアクセル全開に近かったがゆえに何回か大きくロスをしてしまったので、今後は効率的なアクセルワークを身につけてステップアップしていきたいと思います。

大会役員の皆様、グランボレスタッフの方々、キークルーの皆さん、大変楽しく、快適に大会を過ごすことができました。ありがとうございました。
女子の部1位
岡本洋子選手
初めてのパイロン大会。緊張すると体が強張ってしまうから、 TOからLDまで周囲に迷惑をかけないことだけを考えていました。 高度がとれて少し落ち着くと、クロカンセミナーで習った ガグリング等が思い出され、又世界の大会で活躍されている方と 僅かの間でも一緒にフライト出来たことに感激していました。

そして初めてのゴール。一から教わってきたエアパークC00のスタッフ、 いつも励ましてくれる仲間、 安全に楽しく飛ぶことを教えて下さるスカイダンシングの先輩、 TO前等で一緒にソアリングさせてもらっている足尾の方々‥
空の世界で出会った沢山の方に支えられて・・続けてまぁす♪ ゴール出来た時、そんな事を叫びたくなりました。 大会関係者のみなさまお世話になりました。 ありがとうございました。
C1クラス1位
菅原公人選手
グランボレは初めてのエリア、事前にHPと岩村さんの予定タスクでイメージを作ってから参加しました。

土曜日は絶好のコンディション!空域はサーマルガンガンで、踊るグライダーをなだめながら1600mまで上げてスタート。高度を使い切る前に上げなおし、2000mを越えて「もう十分」と、+5mのサーマルを抜け直進。結果回さず2700mまで上がり、余裕を持ってゴールできました。

スカダンやCOOの仲間は初ゴール者続出で祝杯中!COOツアーの新型パイロット達もたっぷりソアリングでき、皆「沼見れたよ!」と大満足!美味しい料理とフライトの喜びを肴に、楽しく飲めました。
日曜日は薄日が射す中、上げきってからスタート。こまめに上げなおし高度を保ち、ゴールまで辿り着けました。

2日間で2本ともゴールでき、パイロン大会で初めて賞状を戴きました。これも受付で配られたバンダナのおかげかな。縁起が良いので今後も付けて飛ぼうと思います。
皆様、楽しい大会ありがとうございました。
また参加します!
C3クラス1位
清水浩一
大会には昨年のOPEN大会から参加し始めましたが、ゴールをしたことがない私にとって、とりあえずの目標はゴールでした。それがゴールもできてC3優勝もできてとても嬉しいです。 

大会は2日間ともコンディションは良く、C3クラスのグライダーでも他のクラスに遅れることなく高度が獲得できました。

高度がとれればあとはスタート。一つずつタスクをこなしていきました。しかし、テイクオフに戻るたびに高度をとり、といった具合にあまりにも考えずに飛んだため、時間をロスしゴールではかなり高度が余ってしまいました…
ちなみに、2日間ともスタートが早いのは作戦ではなく性格です(^o^;

大会関係者の皆様、スタッフの皆様、私の下手なセンタリングに付き合ってくれた選手の皆様、ありがとうございました。そして、いつもお世話になっているCooおよびスカイダンシングの皆様のおかげで大会期間中も楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。


総合1〜3位

総合1〜6位


女子の部 1〜3位 C−1クラス 1〜3位

C−2クラス 1〜3位 C−3クラス 1〜3位