日本パラグライダー協会
 
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オープンリーグ 第2戦
北陸OPEN CUP in JAM 2005
レポート:大会競技委員長 高田昌平(ジャムスポーツPGスクール)
2005年6月11日〜12日
開催地 : 福井県 勝山市 スキージャム勝山

【6月11日(土)】
雨の為 競技キャンセル

大会5日前より日本列島に接近しつつある台風4号。その台風が去った後に梅雨に入るのでは?との気象予報士の意見もあり一時は大会延期も考えたが、大会準備も済ませた後だった為、雲を天にまかせ大会開催となった。

大会初日は予報よりも天気の崩れが早く朝から雨。それでも7:00からの受付に集まった選手41名は元気が良い。7:00の時点で本日のフライトはキャンセルを決定。8:30より開会式を行い、辻選手にアウトサイドランディングの講義を行っていただきました。なるほどと思わされる講義内容に参加選手も真剣に耳を傾けていた。
その後、選手の皆さんにはグループに分かれGPSを使ったお遊び大会「ドライブオリエンテーリングクイズ」を開催。

自分の手でGPSに座標を入力し、車でその座標ポイントまで行きそこにクイズの答えがあるといった内容。勝山の名所を観光できるタスク設定に選手も本番のレースのように熱くなっていたはず。GPS講習を行いGPSにも慣れる競技に参加選手の皆さんは真剣。
なかなか楽しい大会となりました。地元有利な競技に地元ジャム勝グループをおさえ、池田エアロクルーズ&スカイダンシングチームが優勝。
GPSの使い方に慣れているグループの勝利となりました。

16:00開始予定のレセプションパーティーを1時間早く開始し、飲み放題でBBQ。親睦会を兼ねた今大会で選手同士の仲もより深まったパーティーでした。
 




【6月12日(日)】
タスク D01(ジャムスポーツTO)→
A02(ジャムスポーツLD)(スタート)→
B03(イリュージョンレストハウス)→
B04(NTTアンテナ)→
B25(タンク)→
B03(イリュージョンレストハウス)→
B24(材木置き場)→
D01(ジャムスポーツTO)→
B24(材木置き場)→
A02(ジャムスポーツLD)

昨夜は雨が降り続くエリアだったが、予報では回復傾向。大会2日目の朝は雲の中。徐々に雲底が上がっているとの報告に受付を済ませた選手は大会本部周りでしばらくウェイティング。9:00にはテイクオフもうっすら見え始め、9:30頃より選手がテイクオフへ移動開始。

仮に発表されたタスクが2パターン。(26,7km・18km)ダミーのフライトを見てから正式に発表という形で選手の皆さんはダミーのフライトを見つめる状況。雲底につけるダミーは高度を維持したまま移動している。雲底はまだ低いが今後の予報をふまえ26,7kmのタスク、Elaps time to Goalを発表。

12:15にウィンドオープンし、次々に選手がフライトしていきガーグルが形成される。先に出た選手から次々に駒を進めていく。しかし、次第に雲が広がり雲底が少し下がってきた様子。後からテイクオフしていく選手には厳しいレース展開となった。さすがに大会に慣れている選手はすばやく動いて後続選手をひっぱて行く形になったが、ターニングポイントとなるB03(イリュージョンレストハウス)をいかに高い高度で獲りに行けるかでその後のレース展開が変わってきた。低い高度で獲りに行くとそのままランディングしてしまったり、サーマルポイントへ帰ってきても復活することが出来ずに余儀なくランディングせざるおえない状態。

そんななか確実にサーマルポイントで高度を獲得し、パイロンを回りまたサーマルポイントへ戻ってくる選手が距離を稼ぎゴールへと近づいていた。残念ながらゴール者は無かったが、後半日射がさえぎられたのと雲底が下がらなければ半数以上がゴールしてもおかしくないレース展開に見所のある大会となった。
16:30から表彰式・閉会式を行い今大会は幕を閉じた。

台風接近と停滞前線で大会成立は難しいと思われた大会開催も12日の好天で成立することができた。
今大会は親睦会的に選手の皆さんには楽しんで帰っていただけるように運営側も準備してきた。

11日にはGPSのお遊び大会で選手には熱くなってもらえたし、12日はフライトも出来、雲底が低く厳しいコンディションの中、26,7kmのタスクを組む事によって選手の闘争心を煽り確実なレース展開をすることを学べた大会となった。

今回の大会は飛べても飛べなくても選手の皆さんが楽しんで競技に参加し、帰りには「楽しかったよ」という一言が何よりの嬉しさでした。
参加してくださった選手の皆さん、JPAスタッフの方々、お手伝いいただいた大会スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

 




 2日目大会結果
総合成績表 上位選手のトラックログ
総合成績表(日本語)  
C1成績表(日本語)  
C2成績表(日本語)  
C3成績表(日本語)  
女子成績表(日本語)  


 大会結果
総合成績表(日本語)  
C1成績表(日本語)  
C2成績表(日本語)  
C3成績表(日本語)  
女子成績表(日本語)  

・・・ 上位選手のコメント ・・・
総合成績第1位
辻強選手
今回初めてオープンリーグに参加しました。本当に楽しかったです。初日は雨でしたがGPSを使った勝山市名所巡り、中でも恐竜博物館は、たくさんの恐竜の化石には感動しました。ここは飛べても飛べなくても必見です。

次の日は雲が多かったものの上々のコンデションで楽しく飛べました。私の場合、シリンダーが100mでとても真剣にフライトしました。トップでもスタートしてもターンポイントですぐに抜かされそうでドキドキしながら飛んでました。途中、高層雲が出てコンデションが終わってしまったがとても楽しく飛べました。

オープンリーグはとてもアットホームな感じですが競技は真剣です。ぜひまた参加したいと思いました。ジャム勝のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

C-1クラス&女子第1位
高藤とよ子選手

あまり色々考えずに自分を信じて一生懸命飛びました。

早めのTO(鈴村氏に次いで2番目!)と、3番攻めであせらなかったこと、山にこだわらなかったのが良かったのかなと思います。

C-2クラス第1位
清水崇宏選手

まずは梅雨入りが遅れてなんとか飛べてよかったー。
今回はホームエリアのオープン大会ということもあり、やっぱりいつもよりリラックスして臨めました。

フライト中は、 辻さんや鈴村さんが集団から離れたところで効率のよいリフトで上げていくのを見つけ、 すぐその下に突っ込み、遅れながら追いかけていったことで距離を伸ばすことができました。なんでトップ選手の人はあの状況でリフトの場所が分かるんですか?
賞状のデザイン、勝山らしくてすごくよかったです。しらたかで賞状のデザインが大会ごとに変わるって聞いて、自分も欲しいなーと思ってたとこでした。
また、閉会式後に握手してくれたみんな、ありがとう!すごくうれしかったです。

最後に昌平さん、堀さんをはじめスタッフのみんな、Solyersのみんなお疲れ様でした。
10月のナショナルもさらに良い大会にしましょう。

C-3クラス第1位
早風慎也選手

優勝させて頂きました。ありがとうございました。

1日目は雨で飛べませんでしたが、辻さんの「アウトラン」について、大変中身の濃い講習を受けさせて頂きました。

2日目はフライト出来たのですが、早速、実際に体験することになろうとは・・・

高度に余裕がある時に自分の状態を把握し、決断し冷静に対処出来た為、無事安全に降ろせたと思います。

ジャム勝の大会で、競技する楽しみ以上に安全についても大変勉強になりました。
大変楽しく有意義な2日間ありがとうございました。


 総合1〜6位  総合1〜3位


 C-1クラス 1〜3位  C-2クラス 1〜3位


 C-3クラス 1位