日本パラグライダー協会
 
 
 
 
 
「2005年度JPAアシスタントインストラクターおよびインストラクター研修会・近畿」
「2005年度JPAパフォーマンスインストラクター検定会・近畿」
「2005年度JPAアシスタントインストラクターおよびインストラクター養成研修会・近畿」
リポート
レポート:教育事業部 岡田 直久
 
【3月15日】

ノンストップ。8時半から開始、20時半まで休憩らしい休憩もほとんどなく、眠くなる暇もない研修が丹波少年自然の家を会場に行われました。今日はフライトできるコンディションではありませんでしたがその分充実した机上講習を行われました。

まずは只野会長の挨拶。そして昨年のJPAの活動事情、そして今年のJPAの活動予定など多岐にわたった話から始まりました。とここまでは講師主体で話を始めましたが、その後はすべて『参加』をしてもらいながらの「聞くより、自ら話す」研修が行われました。
まずは「パラグライダーの定期点検」。2月に関東でも行った内容ですが、2月の研修会を踏まえ講師陣もバージョンアップした資料を持ち込んでいますのでより内容の濃い講習が行えました。どのようにパラグライダーが作られ、どのようなことが重要がよく理解できた内容でした。

と、いつもはここで一時間ほどお昼休みをとりますが、今日はお弁当を食べながらも講習。効果的な学科講習を、みなさんに実演してもらいながらディスカッション。そして抜き打ちの実技試験。日ごろの指導経験が随所で試されます。

そしてその後は今日のメインプログラムの1つでもある「実技指導要領」の研修。できたばかりの「パラグライダー最新テクニックブック」最新の「パワーポイント」そしてワークブックを使用し様々な科目の指導目的、方法、注意点を明確にしていきました。

休憩もほとんどなくワークブックの学科講習のデモンストレーションを何名かの方に行っていただきました。聞くことより、自ら話すことが大切だと考えています。ここですでに時間は17時。遠方からお越しの方には大変だったと思いますが、研修はまだまだ続けます。「レスキューパラシュート」の学科講習。また新しいジャンルの講習はみなさんにとって興味深い内容だったようです。

最後は簡単に夕食を済ませた後、リパックの実演。リガーの重要性を再確認し、今日のプログラムを終えました。みなさん、お疲れ様でした。
 
   
【3月16日】

今日は朝霧が深く立ち込めていたものの、すぐにフライトできるコンディションに。

ミーティングを済ませ、さっそく岩屋のテイクオフへ移動。昨日、みっちり研修をした実技の実践です。今回は養成会、検定会、研修会とありましたので検定会の方から順番にテイクオフ。採点をしていると、みなさんの緊張が伝わってきます。この緊張感、人に見せる模範演技というものが大変重要なわけです。

コンディションは1日良好で2〜3本のフライトをし、みなさん様々な成果を上げ無事終了しました。終了後は、ビデオ解析。一年前、ここ岩屋で行った研修会のときより、明らかにはっきりと技術レベルが向上しています。JPAの目指すもの、そしてみなさんが目指すものが一致し、突き進んだ結果だと思います。

JPA登録スクールは確実に変革しています。技術、知識、教材すべてにおいて目に見える形ではっきりとそれは証明されています。

終了後、パフォーマンスインストラクター検定会の合格者が発表され、2日間に渡る研修会、検定は終了しました。
明日からは引き続き養成研修会が行われます。


<パフォーマンスインストラクター移行>
 只野 直孝 TAK PGスクール
 只野正一郎 TAK PGスクール
 岸 正弘 パラグライダーパーク青木
 堀 幸雄 ジャムスポーツPGスクール
 大澤 行英 BIRDS PGスクール
 若林 恵子 JMB立山PGスクール
 小林 豊治 エアロクルーズ

<パフォーマンスインストラクター検定合格者>
 大澤 道義 BIRDS PGスクール
 関沢 孝之 JMB立山PGスクール
 伊代野正成 X−ZONE白根PGスクール
 山口 雅裕 エアハートコーポレーション
 森 永年 VANスカイスポーツ



   
【3月17日】

今日から2日間はアシスタントインストラクター、インストラクターを目指す方のための養成研修会です。あいにく天気は雨・・、ですが
その分、充実した室内での講習を行うことが出来ました。

まずは、午前中いっぱいを利用して、「気象学」のワークブック講習。
内容、方法など様々ことを学びました。

そして、お昼休み。ですが、お弁当を食べながら「教育学」についての勉強。休む間もなく、ツリーランディングからの脱出トレーニングを室内で行いました。これは新たな試みですが、有効なトレーニング方法を共有することができました。そのあとは、ハーネスの調整方法、シミュレーターを利用したウエイトシフトの指導法などを夕方遅くまで学びました。

フライト出来ないとき、どのようなスクーリングをするか、様々なことをプレゼンテーションをみなさん見ることができました。今後、各スクールで活用されより良い講習が行えるはずです。



   
【3月18日】

今日も朝から雨・・・。実技の予定でしたが、室内での講義に切替。

実技指導に関して、半日じっくり時間をかけて行いました。日ごろ、疑問に思っていることはみなさん多いようで、質問が次々と飛びそれに対して講師陣が回答していきました。午後になってもフライトは難しそうなため、養成研修会はお昼で終了となりました。

4日間に渡る研修会は初の試みでしたが、大変中身の濃い充実したものとなりました。

みなさん、お疲れ様でした。今回得たヒント、知識、考え方、技術をスクールに持ち帰り、検定会に備えてください。ひいては、より良いスクール運営が行えることにつながると思っています。