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GAPシステムについてQ&A



Q:GAPシステムを採用した理由は

A:GAPシステムは、競技先進国であるドイツ、オーストリア、イタリアなどの各国リーグではもちろん、世界選手権、大陸選手権での集計フォーミュラーとしても採用され、高い信頼性を得ています。
JPAではFAIが承認するこのGAPシステムを導入することで、選手の皆様にGAPシステムの特徴を理解していただくことと、それに応じた戦略に慣れていただくことを期待します。
GAPシステムを導入することで、世界レベルの選手の育成にもつながることと信じています。

Q:GAPシステムの良い点は

A:GAPシステムは気象の急激な変化による不公平さをなくすために考案されています。例えばトリッキーなコンディションの中、タイミング良く1人だけ速くゴールしたり、距離を伸ばした場合は公平に競技がされてないと判断され、トップの点数は1000点は与えられず、全体の点数は低く押さえられます。そのためトップとその他選手の点差が大きくつきません。
また選手全員がテイクオフし、1人以上のパイロットがミニマム距離さえ越えれば競技は成立することになります。そのため土日の短期間開催でかつ天候の不順な日本国内競技会においても成立大会が多くなります。

Q:GAPシステムの特徴は

A:以前のスコアリングシステムは距離得点+スピード(タイム)得点でしたが、GAPシステムではさらに、デパーチャーボーナス得点+アライバルボーナス得点が加算されています。つまり早い時間にスタートし最初にゴールに到着した選手にボーナス得点が与えられるのです。パイロットが自身で決断し、他者よりも前を飛ぶことに報いるシステムと言えます。今までのように他のパイロットが飛ぶのを待ち、それから安全に、速くついてゆくことは、このシステムでは価値の低いものと判断され、高い点数は得られません。

Q:GAPシステムで決められるパラメーターについて

GAPシステムでは、開催されるエリアと開催時期のコンディションによる平均的なタスク距離、使用されるグライダーの平均時速、ゴールまで到達するパイロットの割合等を、パラメーターとして設定します。
JPAでは日本の平均的なエリアのポテンシャルと気象状況を考慮して2004年度はすべての大会(ナショナルリーグ)ではパラメーターを次のように統一します。

ノミナルディスタンス  :20km(最低タスク距離)

ノミナルタイム     :1時間 (そのタスク距離のゴール最短時間)

ノミナルゴール     :10% (ゴール到達者の参加選手数に対する割合)

それぞれのパラメータ値を下回る結果となるとトップの点数は1000点は得られず他の選手全体の点数も小さくなり、タスクの価値が低かったと判断されます。結果がそれぞれのパラメータ値を上回る場合は大きな減点はありません。

また、ミニマムディスタンスにもパラメーターを設けてあります。

ミニマムディスタンス  :5km (最低得点を与えられる距離)

ミニマムディスタンスを超えない選手には全員同じ得点(5km飛行した得点)が与えられます。無理をして距離を伸ばす必要がなく安全に着陸できますし、うまくいった選手との得点差は思っているほど付かないので、次の日からのタスクに逆転の期待が持てます。