パラグライダーグランプリポート form インターラーケン   扇沢郁 06/04
Die Paragliding Szene hat ein neues Highlight: Am 5. und 6. Juni 2004 findet in Interlaken die Premiere der Paragliding Grand Prix Tour 2004 statt. Starten werden die weltbesten Gleitschirmflieger. Event im Event werden die Shows der weltbesten Akrobatik Piloten und individuellen Showfluge der Teams sein. Die Zuschauer haben die Moglichkeit mit "dem Stoff aus dem die Traume gemacht sind" erste Flugversuche zu unternehmen oder Tandemfluge zu absolvieren.
Homepage Paragliding Grand Prix
 
JPA競技事業部の扇澤です。

パラグライダーグランプリ  (詳しくはウエブサイトで http://pggp.org/ )  出場のため、スイスインターラーケン
へ来ています。パラグライダーグランプリ とは パラグライダーの大会をいかに観客、マスメディアにアピールするか(パラグライダーの将来性を考えた)?を模索した中で考案されたパラグライダーメーカー対抗の大会です。

グランプリでは、各メーカーが市販しているグライダーのラインアップから1-2クラス、2-3クラス、オープンクラス各
1機ずつエントリーを受け付けます。パイロットはメーカーのファクトリーパイロットやワールドクラスの選手から選ば
れます。私の所属するGINGLIDERSからは

glider        pilot
OASIS         OGISAWA KAORU  JPN 
ZOOM         HOUSI BOLLINGER  CH
BOOMERANG 3  MATIUS ROTTEN   CH

がエントリーします。メイン会場(ランディング)の周りには、3箇所のテイクオフサイトがありそれぞれ
でパラグライダーのレースを観て楽しむことができます。選手は発信機つきのGPSを持っています。各会場では、選手の動向が手に取るようにわかるプロジェクターが用意され、臨場感あふれるDJが行われます。3通りのレースが展開される予定です。

1.1パイロンを通過するのみのスプリントレース

4-6名のパイロットが同時にテイクオフしメイン会場のゴールラインを目指す、
ノックアウト方式を採用した、勝ち残りレースです。テイクオフからゴールまで直線的に飛ぶスピード感あふれた、レー
ス展開となります。

2.15kmから50kmの3角パイロンレース プラス タッチアンドゴー

3箇所のテイクオフにターンポイントが設けられ、ターンポイント通過時に、決め
られたスポットにタッチアンドゴーを行います。テイクオフ、ランディング上にいる観客へのアピール度の高いレースで
す。コンディションがよければ、メーカー対抗のリレー競技も行われます。3名のパイロットがタッチアンドゴーを合図
にバトンタッチしていくレースです。

3.”X−CLIMB”と呼ばれる、レース

低いところからテイクオフし、高いところにあるテイクオフにタッチアンドゴーしゴールを目指す。クライミング能
力と降下能力を競うレース。今までに無い試みで、上昇能力と、アクロバティックな降下能力が試されます。ゴールでは、過激な急降下が繰り広げられることでしょう。

レースは、6月5日、6日の両日行われます。(詳しくはウエブサイトでhttp://pggp.org/ )

グランプリの主催者は、2005年度はアジアでも開催したいとの意向です。今後のパラグライダーの発展のため,
日本でもグランプリレースが行われることを期待しています。
 
 
 
一日目のリポート
 
 
パラグライダーグランプリは、前日の夜8時にジェネラルブリーフィングが行われ、大会の準備は整いました。

TEAM ADVANCEは、  
Steve Cox、Chrigel Maurer、Kari Eisenhut
TEAM GRADIENTは、  
Kaspar Henny、Achim Joos 、Ondre Dupal
TEAM NOVAは、    
Toni Bender、Walter Holzmueller、Mario Eder
SKYWALK は、      
Rolf Rinklin 1名のみの参加  
TEAM GINは、
Hans Bollinger、Matthias Roten 、Ogisawa Kaoru
他5社
新しいメーカーなどは1機づつのエントリーで、混成チームを含めた8チームでのチーム選、そして各カテゴリーでの個人戦が展開されます。各社、ベストのパイロットで新しいレースに望みます。大会初日、危惧された天候は良い方向に。朝8時のブリーフィングの後早速選手はテイクオフへ移動しました。
まずSPRINT(ゴールまでの滑空比が6程度になるようにひとつのターンポイントを設定する)から始まり、RACE,X-CLIMBのときのポールポジションを争いました。テイクオフは横2機、縦4機のスペースが用意され、車のF1レースのようにスタート場所が決められます。
SPRINTでは各クラスを2つにわけ、4機ずつ同時にスタートして順位を競います。1本目の上位2メーカーが勝ち残りのKO(ノックアウト制)ルールで順位を決定します。
ターンポイントのシリンダーは100m、ゴールラインは対地高度50m以上で切ること等のルールから、必要かつ十分の滑空比で飛ぶことがSPRINTのポイントです。
私は、1−2の1組目に出場しトップでゴールを切りましたが、ゴール直後の計量で装備重量オーバーで失格となってしまいました。
機材は、DHVの承認を受け市販されているものを用います。装備重量も規定の枠内で飛ぶことが条件とされています。

 
SPRINTでは各クラス4本、計12本のスプリントが行われ、エキサイティングなスピードレースが展開されました。
予選と決勝の合間には、アクロバット飛行が行われ、途切れることなくデモンストレーションが行われました。
午後の最初のタスクは、RACEでした。渋めのコンディションの中、3ターンポイントを含む、7.9kmのタスクをこなしました。 

スピーディーなレース展開の中、あのX-ALPSを制したGRADIENT(GOLDEN)のカスパー・ヘイニーが、ADVANCE(イプシロン4)のスティーブ・コックスを抑えて、最初にゴールを切りました。GIN(OASIS)の私は最後尾からのスタートでしたが、NOVA(ARTAX)のトニーベンダーについで5着の成績でした。


 

その後、天候が悪化しこの日のレースは途中キャンセルとなりました。
日曜日はパラグライダーの大会でははじめて採用されるX-CLIMBがメインのタスクとなります。スピードだけではなく、タッチアンドゴーなどの、操縦技術も必要な総合的なタスクを制するのはどのチームになるのか?
天候は、回復しそうです
  
二日目のリポート
 
 
グランプリ2日目は快晴。インターラーケンのテイクオフからは、真っ白のユングフラウが望めました。午前中はリレーのタスクが組まれました。

昨日成績でのチーム順位が1−2クラスのスタートポジションとなりました。私は6番スタートひとつ順位を上げ5位でゴール。

1−2クラスのゴール順に、2−3クラスがスタートします。スタートはゴールのタイム差をそのまま当て、時間差で順番にスタートします。

GINチームは2番手のハンスボリンガーが、3位でゴールしたアドヴァンスに肉薄してゴール。4番目にスタートしたマティアスは惜しくも3秒差で順位を上げることが出来ませんでした。
 
 

午後は、いよいよX-climbのタスクが発表されました。29kmのレースで対岸の1250m地点にタッチアンドゴーのゾーンが設けられています。リレー競技での順位とタイム差がそのままスタート順位に反映され、なかなか差をつめることが難しいルールで行われました。
     
しかし、コンディションがもうひとつで、1−2クラス、2−3クラスはタッチアンドゴーをキャンセル、21kmのパイロンレースとなりました。オープンクラスは予定通りのタスクをこなし、GINのマティアスが大きくリードしていましたが、タッチアンドゴーで高度を稼ぐことが出来ず、アドバンスがトップでゴールを決めました。

新しい試みのグランプリは無事に終了し、地元アドバンスが各クラスとも優勝と久しぶりにコンペティションに復帰したNOVAを抑えて完全優勝を達成しました。
  
 
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