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 ナショナルリーグ第6戦 
 2004スキージャム勝山カップ
 
開催日:9月25日(土)〜26日(日)
開催地:JPA北陸支部
福井県勝山市 スキージャム勝山内
現地スクール:ジャムスポーツ
 
ターンポイントと地図 フォトアルバム 優勝コメント
TASK1 タスクマップ
 
【第1日目】      2004年9月25日     (不成立) 
タスク エボシメインテイクオフ→大師山山頂→真名川大橋→森山スキー場(ゴール)
設定されたタスク距離 21Km
8:00より選手受付を開始し、64人の選手が受付を済ませた。昨晩まで雨が降っていたが朝にはやみ曇り空。湿度が高く、気温もなかなか上がってこない為、雲底が低い。9:00より開会式をして大会用ファンタジーテイクオフへ選手が移動。雲が晴れるのを選手もスタッフも祈るような思い出で待つが雲が抜けない。12:00より低い位置にあるエボシメインテイクオフへ選手を移動させ、しばらく雲が抜けるのを待つ。
 
その間に選手は機体を広げ、ラインの絡みなど無いかチェック。少し雲底が上がってジャムの建物やホテルが見え出した時にまずはダミーがフライト。

同時に渋いコンディションだが20Km以上のタスクが競技委員長より発表された。しかし、ダミーが数名飛んだコンディション報告では上昇成分がほとんど無く、直ぐに降りてしまうとの事。

しかも時間が経つつれてまた雲底が下がってきてフライトするには無理な状態となってしまった。

しばらく雲が抜けるのを待ったが14:50に競技委員長より本日のフライトはキャンセルが決定された。
 
 
【第2日目】      2004年9月26日     (成立)
タスク エボシメインテイクオフ→大師山山頂→石谷→ワークショップ駐車場→小黒見ランディング(ゴール)
設定されたタスク距離 20,4Km 
 
本日も予報は曇り。参加選手は8:00から受付を済ませ大会本部前で待機。昨日同様に雲が低く、テイクオフも見えない。しかし、テイクオフスタッフからの報告を聞くと、標高1100m以上は雲が無く、眼下には綺麗な雲海が広がっているとの事。
これは大会成立の期待が持てる。昨日の例もあるので、今日は大会選手をエボシメインテイクオフへ搬送。しばらく雲が上がるのを待つ。少し雲が上がってジャムの建物が見えた時にダミーがフライト。少しの上昇成分で高度を維持している。10:30より本日のタスクを発表して、11:45にゲートオープン。競技が開始された。我先に出て行こうとする選手ともう少しコンディションが良くなるのを待つ選手と両極端。先にテイクオフしていく選手は直ぐにランディングしてしまうが、日本のトップコンペティターはさすがに上手い。弱い上昇成分を使って高度を維持している。その中で最年少18歳の佐藤選手が大師山山頂を越え、六呂師方面へと駒を進める。
結局ゴールまではたどり着けなかったものの渋いコンディションの中9,4kmを飛びナショナルリーグ戦で初優勝。準優勝には福井県の黒田選手が地元の利をいかして8,1kmをフライト。その他6位までは大会上位常連の選手が入賞となった。

15:30には選手全員が大会本部へ帰着し、16:00より閉会式、表彰式。
 
大会2日間とも湿度が高いのと気温が上がらない為、雲が低い位置で停滞。競技をするには渋いコンディションとなってしまった2日間だったが、26日に選手全員がフライトでき、とりあえず大会は成立。ゴール者が1人も出なかったのは残念ではあったが、渋いコンディションながら飛行距離を稼いだ選手のレベルの高さが見えた大会となった。
レポート文:大会実行委員会 高田昌平
大会成績
タスク1・総合 
タスク1・総合 PDFファイル 
TASK1 タスクマップ
 *一日目は不成立 二日目成立
 
 優勝コメント 佐藤良太選手
 
今回初めてジャム勝山でフライトをしました。まず初めに地図をみてびっくり!!フライト範囲が広すぎることに驚きでした。大会の二日間は天気があまり良くなく少しガッカリ。それでも2日目は雲の厚いなか、ゲートがオープンしました。
いつもは早めにテイクオフするタイプなのですが、初めてのエリアという事があって1番に出ることが出来ませんでした。トップの選手が次々に飛び初め、僕もすぐに後を追いましたが何もなくそのままランディング。「練習!練習!」と思いながらもう一度テイクオフに上がりました。少しコンディションが良くなっていたみたいでした。(ほとんどステイするのが精一杯、) 二本目、飛ぶ前になぜか「午後1時」と心からの声が聞こえました。少し待って1時位にテイクオフ、なんと見事によみ?(ほとんど直感)があたり、テイクオフからランディングまで高度を下げずに行く事が出来ました。
その勢いでパイロンがある尾根に突っ込み何とかファーストパイロン(B11)を取る事に成功。成功したものの、なかなか上げる事が出来ず、上を飛んでいた選手は次々と走っていく。一人、ずっとB11で粘っていましたが上がることなく、下がっていくうちに山側をあきらめ、平地へ、「ランディングかなぁ」と思い、ランディング場所を探し始めたやさきに工場??暖かそうな建物があるではありませんか。迷わず建物上空へ、サーマルヒット!!初めは0.5m位の上昇率、旋回していくうちに徐々に上昇率UP 高度600mを越えたあたりからサーマルが流れていました。サーマルはラッキーな事に次のパイロン方向へ流れている、あせるといけないと思い、風に身を任せされるがまま旋回をしました。結果、距離を伸ばす事に成功。サーマルが途切れた所で後は滑空するのみ、そのままランディングしました。誰もいないし、上を見ても誰も飛んでない、一瞬いやな予感が・・・慌ててグライダーをたたみ、恐る恐る本部に連絡、「回収無線をあけてお持ちください」との事、ほっと一安心、無事回収され本部に到着、帰着をしてしばらくすると、表彰式が始まりました。表彰台の一番高い所に立った瞬間、ものすごく嬉しかったです。今回の大会で粘りとあきらめない事がとても重要だとわかりました。 最後になりますがこんなに楽しい大会を開いて下さいましたスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
また、来年もこのスケールの大きなエリアで飛びたいと思います。