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第一回インストラクター基礎技術研修会 報告


   10月30,31日  関東エリアでの開催 会場:エアパークCoo

   講師 : クラウス・イルシック、扇沢郁、岡田直久、半谷貞夫
   コーディネイト : 田中美由喜



参加者は、東北、関東、信越より30校のインストラクターが集合し、講師のクラウス氏を迎えて開催されました。30,31日両日天候に恵まれ、秋晴れの中実技と講義を取り混ぜて講習が行われました。

今回の講習は、インストラクターに基本の実技と基本のフライトをどのように教えるかと言うことがメインです。その中には、テイクオフ、ランディングのやり方ももちろんですが、ハーネスの調整方法やブレークグリップの持ち方など、非常に細かいところまで講習が行われました。通常ドイツでは6日間かかる講習を2日間に凝縮して行うことから、朝9時から夜9時までおこなわれました。

           

普段指導する立場から、指導される立場に戻り、テイクオフやランディング、フライト科目をすべてビデオに撮り、教室に戻ってからビデオによる解析を行い、間違いの指摘やより良い方法を学びました。

31日は7時まで行い、終了時には参加者に研修会終了証が手渡されました.
参加者の中で、ドイツのパフォーマンストレーナーレベルの技術を持っているインストラクターは、特に賞賛されました。

                 

 クラウス講師は、参加したインストラクターが非常によく練習し、インストラクターとしてのレベルが高いこと、さらに指導者としての技術を磨き、安全で楽しい指導を続けていくための練習を怠らないようにとの励ましをいただきました。


           







  11月5、6、7日  関西エリアでの開催 会場:岩屋エリア

  講師:クラウス・イルシック、扇沢郁、岡田直久、半谷貞夫
  コーディネイト:只野直孝



11月 5日、朝9時 丹波少年自然の家集合

今回の研修会の目的の説明の後に、関東と同じくテイクオフについての基礎科目を講義。

関西エリアでは、3日間の研修会なので少し時間的に余裕があり、テイクオフの練習を講義の後に、練習場において行いビデオ撮り。講義室に戻り、ビデオ解析。それぞれのテイクオフのチェックを行った。非常に細かいテイクオフのパートパートの解説とチェック項目があり、安全なるテイクオフ=完璧なるテイクオフについて学習。夕食を取った後は、ドイツと日本のパラグライダーマーケットについての講義が続き、この日は8時半まで講義が行われました。

        

夜から雨が降り出し、参加者全員早く天候が回復し明日はフライトできることを期待して就寝。



11月 6日

朝から雨は上がり、フライトが期待できる天候に回復。この日は、ランディングへのアプローチについて、充分な時間を取って講義。日本では、ランディングエリアへのアプローチの基礎(スタンダード)が確立されていませんが、世界的にはどのような航空機も空をフライトしているものは、同じアプローチ方法をとっており、ヨーロッパのエリアでもこのシステムをとっています。
この方法についてが本日のメインの科目。充分な説明の後、実際にランディングへいき、復習。その後、テイクオフへ移動してフライト。空中での科目をこなし、アプローチ、ランディング。教室に戻ってから再度復習と、自分達のフライトのビデオを見て勉強をしました.
ほとんどのインストラクターにとって新しいシステムでしたが、そのシステムの良さを充分理解し、自分のフライトで確認をすることができました。
明日もフライトができるでしょう。



11月 7日

天候は快晴。3日目は朝からエキストリームフライトについて、そして、アクティブなフライトと操作方法、最近の事故に学ぶグライダーの傾向とその対策について講義がありました。実際のドイツやヨーロッパで起きている事故の傾向は、各スクールインストラクターにとって、非常に重要な情報であり、今のグライダーの開発についても詳しく学ぶことが出来ました。



お昼には、リフレッシュのため山頂からフライトし、昨日習ったフライト練習を行いました。


そして、午後は午前中の講義の続きと、ハーネスのセッティング、レスキューパラシュートの正しいセッティングを行い、各自のハーネスとレスキューパラシュートをチェックし、問題点を指摘してもらい、いよいよ、レスキューパラシュートを投げる練習方法の講義を行いました。体育館のなかで実際にハーネスをつるし、非常事態を想定した練習で、実際のドイツでの経験をもとに編み出された、もっとも効果的なレスキューパラシュートの投げ方は、非常に勉強になりました。

午後6時、全ての科目の講習を終え、只野会長からJPA研修会修了証を各自授与されました。そして、クラウス講師より「日本の指導技術のスタンダードが、この研修会で学んだことをベースに、より確実なものとなり、事故のない安全で楽しいフライトを全てのパイロットが楽しめるようになることを期待すると共に、常に変化するパラグライダースポーツを熱心に勉強し、進歩することが大切である」とのお言葉をいただきました。

そして、最後には、今回の関東関西の研修会を通じて、見事なデモンストレーションを行い、セオリーについても最高のレベルであるとの評価をいただいた キッズスポーツパラグライダースクールの岡田直久インストラクターに、ドイツのパフォーマンストレーナーの指導と検定を行うことの出来るスーパーバイザーの称号を与えるにふさわしいと、高い評価をいただきました。
そして、関東、関西の参加者の中から、同じくパフォーマンスインストラクターのレベルにあるとの評価を8人のインストラクターにいただくことが出来ました。

  1、 鈴木孝世 (マップス)
  2、 早野伸一 (スカイパーク宇都宮)
  3、 伊尾木 浩二 (グランボレ)
  4、 岸正弘 (パラグライダーパーク青木)
  5、 西野力也 (今井浜フライングスクール)
  6、 只野正一郎 (TAKパラグライダースクール)
  7、 宮田 渉 (スカイ獅子吼パラグライダースクール)
  8、 堀幸雄 (ジャムスポーツ)

     

JPAではこれからも毎年引き続きこのような研修会を数多く行い、インストラクターの指導力の向上と、安全意識の向上に努めていきます。今回も、日程的に非常に忙しい中多くのインストラクターが意識を同じく持って、参加されたことはクラウス氏より高く評価されました。この研修会がこれからの日本の指導教育のスタンダード作りの一歩として、大きな飛躍の一歩となったことをご報告いたします。



レポート:田中美由喜





参加者一覧
関東エリア 関西エリア
早野伸一 スカイパーク宇都宮 堀幸雄 ジャムスポーツ
佐藤裕一 スカイパーク宇都宮 高田昌平 ジャムスポーツ
岩崎幸教 スカイパーク宇都宮 小林大介 PGS京北
西野力也 今井浜フライングスクール 森永年 VANスカイスポーツ
岸正弘 パラグライダーパーク青木 鳴海芳紹 伊吹山ブルースカイ
阿久津博昭 スカイウエイPGスクール 大澤道義 BIRDS
小野寺幸則 サンライフ 大澤真里 BIRDS
小林弘文 JMBエアーボーンPGS 初瀬宗子 スカイ獅子吼PGS
清水勝 AKAIWAパラグライダースクール 宮田歩 スカイ獅子吼PGS
高橋康浩 富士見パノラマPGS 八木淳 アークPGS
大和田清二 TONTONとんび 山口博史 長崎フリーフライト
合津徹 EL'S PGS 渡辺典子 TAK pgs
宇治山寛 EL'S PGS 只野正一郎 TAK pgs
鈴木孝世 MAPS 森下英樹 浜名湖PGS
伊尾木浩二 グランボレ 高木弘志 JMB四国PGS
柏倉剛 X10 広実勉  スノーハント PGS
毛涯正澄 エコーバレー水上 喜田実 JMB東四国PGS
岡田直久 キッズスポーツ 藤原由幸 JMB関西PGS
三浦新二 キッズスポーツ 中村成次 スカイ朝霧
吉美太郎 エアパークCoo 伊代野 正成 白根PGS
井川延仁 五龍遠見PGS 高橋レイ子 白根PGS
後藤雄大 ジェネス 加藤豪 ロールアウト
佐藤哲也 ゲインインターナショナル 田中一三 PGS京北
山口雅裕 エアハート 小林豊治 エアロクルーズ
金本 新治こまち
宮沢 明 新治こまち
川添喜郎 新治こまち
長島信一  ジェネス 敬称略 順不同