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フライトの前には、
フライトプランと、プレフライトチェックを!
残念なことに、いまだにテイクオフでのインシデント、アクシデントが発生しています。
たとえば、
・ラインが絡んだままテイクオフ。
・レッグベルトまたは、チェストベルトのつけ忘れ。
・レッグベルトにアクセレーターのラインを巻き込んだ状態でテイクオフ。
まずはプレフライトチェックの徹底です。
そしてテイクオフでの「頭上安定と決断」の徹底です。

どちらもベーシックパイロットになるまでに身につけていなければならない技術です。プレフライトチェックは技術という以上に、習慣にしなければいけません。すでに何度も説明をしていますので、ここでの説明は割愛させて頂きます。プレフライトチェックでもしミスがあった場合、その状態でテイクオフを防ぐにはあとは「頭上安定」のパートしかありません。このパートでミスを発見できれば、アクシデントは事前に防ぐことができます。


 ■正しい頭上安定とは
ブレークコードを引き込んだ状態で2〜3秒、パラグライダーに異常がないかを確認することです。
ここで大事なのは必ず、『ブレークコードを引き込むこと』そして『2〜3秒の確認』です。どちらが欠けていても、成立しません。 『ブレークコードを引き込む』ということで

1.ブレークコードに絡みがあるかどうか確認できます。
2.キャノピーが安定した状態を作ることができます。

よく、ブレークコードを引くと、せっかく立ち上げたパラグライダーがまた後方に下がってしまうじゃないかということを質問されますが、これは単にライズアップのスピードが遅いだけです。ちょうど良いライズアップをすれば、ブレークコードを引き込んだ状態で2〜3秒、パラグライダーは頭上で安定してくれます。


『2〜3秒の確認』で

パラグライダーの異常に気づくことができます。
1秒では不可能です。また、3秒以上時間をかけることは前方不注意となり危険です。2〜3秒で確認できる技術を身につけましょう。
正しい頭上安定(フロント)
キャノピーの異常の確認

正しい頭上安定(フロント)


また、リバースライズアップでもラインが絡んだままテイクオフというインシデント、アクシデントが報告されています。

リバースライズアップでも
『ブレークコードを引き込む』 、『2〜3秒の確認』ということは同じです。ブレークコードを引き込んだら、パイロットの体が浮いてしまうじゃないかという質問をよく受けますが、これは単にライズアップのスピードが速すぎるからです。

リバースライズアップで問題になるのは風の弱いときです。頭上安定をほとんどせず、キャノピーが立ち上がったらすぐに振り返りテイクオフ。この際、キャノピーが立ち上がる過程で、パイロットは目でラインが絡んでいないかどうかをチェックします。人間は目に入る情報を過信します。

言うなれば、目から入る情報が行動に多くの影響を及ぼします。ここで問題なのは、もし目から入る情報が間違っていれば、間違った行動をとってしまうということです。目に入る情報を間違えないためには、『2〜3秒の確認』が必要です。

いずれにせよ、正しい頭上安定ができないのであれば、それはパイロットの技量の範囲を超えているということです。無理せず、安全にフライトを楽しみましょう。

Happy landing!!

正しい頭上安定(リバース)

正しい頭上安定(リバース)

教育事業部・安全普及事業部
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