開催日程:2015/4/25-26
開催地:京都府亀岡市千歳町千歳 パラパーク京都
大会HP | http://www.cans.zaq.ne.jp/birds/2015kyonomiyakocup.htm |
開催要項 | http://www.cans.zaq.ne.jp/birds/2015kyonomiyakocupyoko.htm |
参加者リスト | http://www.cans.zaq.ne.jp/birds/2015kyonomiyakocupsensyu.htm |
4月25日(土)大会レポート
快晴、天気は最高。しかし、気になることが一つだけ。風予報がお昼ごろに北風爆風になるといっていることです。
今回の大会は、バーズメンバーや団体の所属など関係なく、選手から一般のフライヤーまで一緒に楽しく飛んで親睦を深めようという、「草大会ノリ」のコンセプトでやっているため、スクール生は既に早朝フライトをしています。
とりあえずフライトは可能ということで、まずテイクオフへと出発です。今回の大会はテイクオフ順が抽選によるものだったこともあって車に急いで乗る必要等がないため、選手はのんびりした気分でテイクオフへと向かえます。
開会式前に、バーズメンバーによる仮装でのフライト。サンチレールイカロスカップにて見事2014年に優勝を飾った田路さんによる「麒麟」の素晴らしい造形に、選手一同見とれつつ、その後開会式およびブリーフィングが開始されました。
ブリーフィングを開始したあたりからダミーがフライトしましたが、強くてあまりよろしくない感じがヒシヒシ。その内にかなり荒れ始め、普段ならそこを越えてソアリングする北尾根で、アゲインスト側に越えることができないレベルの北風爆風が吹き始めました。そんな訳でかぶりを食らっての超デンジェラスなダミーフライトも飛び出し、残念ながらこの日の競技キャンセルが決定しました。
風はどんどんと強くなり、世界チャンプ宮田選手がフライトするものの、他の誰も出ることはできない状態。トップパイロットのさすがのコントロールと、技術があれば厳しい状況でも安全にフライトできるということを見学するいい機会となり、その他の選手は下山。
午後からは、その宮田選手がバーズ八木練習場で行う、リバースでの立ち上げクリニックが開催され、多くの選手がリバースの練習に勤しみ、レクチャーを受けたのでした。
なお夕方、強い風ながらも少し風が落ちてきました。そんな中、松原、宮田選手などパラ業界選手。他数名の参加選手が八木の中高度からフライト。強めのリッジ+アーベントで、八木の空をソアリングし、楽しまれたのでした。
そして夜、今日飛べなかった鬱憤を晴らすかのように、懇親会パーティーがスタートしました。バーズチーフシェフ 西河氏が腕をふるった、男前豆腐さん提供の協賛品「堅実の絹」を使ったチゲ鍋を囲み、その他手作り料理の数々も楽しみ、生ビールを飲みながらフライヤー同士の親睦が進みます。
その後、麒麟の仮装フライトでも活躍されたバーズ田路さんの三線演奏が始まりました。丁度ビジターさんとして沖縄からいらっしゃったフライヤーの方がいて、本格的な踊り方の指導も入り、会場は大盛り上がり。遂には踊りの輪が大きく広がって、「踊らにゃ損々!」な祭り状態へと突入していったのでした。
しかし、宴はこれだけでは終わりません。バーズのアホイントラ代表、高木制作のオリジナルカラオケビデオ、「千の風になって パラグライダーバージョン」をみんなで合唱です。まさに、食べて、飲んで、話して、笑って、踊って、歌っての大宴会となったのでした。
最後に、翌日のギンギンに飛べそうな予報に、「明日は鼻血がでるまで飛ぶぞー!!」と誓ってお開きとなったのでした。
4月26日(日)大会レポート
この日も朝から快晴。昨日と違って風は弱く、良くなりそうな予感がビンビンにします。昼頃にはハードになりそうだったので、少し早めに上がることにしましたが、テイクオフ順が決まっているのでやはり急ぐ必要はなく楽々です。時間近くに来た方は、少ししか人がおらずに驚いていらっしゃいましたが、そんな中でも出遅れた感は全くないので安心です。
10時15分にブリーフィング。三郎が岳周辺を周回するような形の、31キロのタスクが設定されました。ポイントは、いかにして沖のパイロンを高くとってロスなく戻ってくるか。また、サーマルは強いもののシンクも強く時として渋くなるタイミングもあるので、タスクを取る際のフライトの組み立ても重要になります。
10時30分ゲートオープン。若干渋い中テイクオフした選手の中には、残念ながらぶっ飛んでしまう人も。しかし、すぐさまリフライトに上がります。その内にサーマルは綺麗に立ち始め、バーズの真骨頂コンバージェンスも発生し始め、遂にギンギンの条件がスタートしました。
上手くコンバージェンスの波に乗り、一段も二段も高い位置へとつけるトップどころ。さすがエキスパートパイロットです。そのトップパイロットに食らいつこうとする選手たち。大勢の選手でガーグルができ壮観です。それを見た一般のお客さんも、ランディングに沢山見学に来てくださいました。
その後、雲底は2000mまで上がり、よりギンギンになりましたが、風が強いこともあってなかなかうまく進めない選手も出て、リフライトは最大3本に。ラストはバーズ名物!?アーベントの中で戦うという、長丁場、多本数での戦いになりました。
16:30タスククローズ。バーズパラパークならではの、コンバージェンス&アーベントを満喫できる好条件の中での戦いは、大きなトラブルもなく、また一人の怪我もなく、まさに「鼻血が出るほどギンギンに飛んで」無事終了しました。
結果は参加者の半数近い18名の方がゴール。大会初参加の方からエキスパートまで、多くの方が沢山飛べて大満足の結果となりました。また、今回はシリンダーの半径がハンディにより、150mから600mと大きく変わっていたため、参加選手によってかなり有利だったり、苦しかったりしたようで、この試みもなかなか面白かったです。ただ、スコアリングがちょっと大変になりましたが・・・。
総合成績では、大会初参加ながらバーズ名物のアーベントとシリンダーハンディを上手に使って48分でタスクを回った明穂選手が優勝。準優勝は、チャレンジ総合とチャレンジ女子、大会初参加枠で優勝し、表彰台を総なめにしたこれまた大会初参加の森川選手。第3位は、アドバンスジャパンの松原選手となりました。
大会初参加選手の頑張りが、シリンダーハンディと共に良い形で出て、リージョナルカップのコンセプトに相応しい成績となりました。入賞者の皆様、おめでとうございました。
なお、その他の部門や、詳細の成績については、
<リザルト>をご覧ください。
その後は、初めての主催大会ということで集計等に若干問題が発生し、閉会式終盤はすっかり暗くなってしまいました。選手の皆様、長い間お待たせして申し訳ありませんでした。
ただ、表彰式も皆様のおかげで盛り上がりました。特にレストランさと様から頂いた、男子と女子それぞれ3位と10位(=さと)賞に授与された各5000円の商品券の授与発表については、誰になるかがわからなかったこともあり、大変盛り上がりました。
そして、最後は多くの選手の方々の温かい拍手の中、大会は終了とあいなりました。
皆様、ご参加くださいまして誠にありがとうございました。そしてバーズスタッフの皆様、多大なるご協力、本当にありがとうございました。また、ご協賛を頂きました各企業様、大変ありがとうございました。
初めてのバーズ主催大会ということで、至らぬ点も多々ありましたが、これを糧により円滑で楽しい大会を目差し、精進していきますので、次回大会を行いました際には、また是非お越しください。また、フリーのフライトでもぜひまたお越しください。バーズスタッフ、そしてバーズメンバー、一同にて皆様のお越しをお待ち致しております。
ありがとうございました。
【レポート】
バーズパラグライダースクール:高木 望
写真撮影:柳田 昭彦