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政府の新型コロナウイルス感染症対策本部において改正された「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」(以下「改正基本的対処方針」という。)においては、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(以下「専門家会議」という。)「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」も踏まえ、事業者及び関係団体は、今後の持続的な対策を見据え、業種や施設の種別ごとにガイドラインを作成するなど、自主的な感染防止のための取組を進めることが求められています。
本ガイドラインは、改正基本的対処方針を受けて、各種スポーツイベントに含まれるパラグライダー活動を再開するに当たっての基準や、再開後における感染拡大予防のための留意点について、専門家会議の提言等を参考にして纏めたものです。
JPAに所属するパラグライダースクール各位におかれては、本ガイドラインを参考にスクーリング、及び体験受け入れ業務(以下「スクーリング活動」という。)を行っていただきますようお願いします。なお、スクーリング活動の実施に際しての新型コロナウイルス感染症への感染を防止するための方策については、必ずしも十分な科学的な知見が集積されている訳ではありません。このため、ここに示すガイドラインは、現段階で得られている知見等に基づいています。今後の知見の集積及び各地域の感染状況を踏まえて、逐次見直すことがあり得ることに御注意をお願いします。
スクーリング活動の再開に当たっては、改正基本的対処方針、専門家会議提言等に基づき、以下のとおり対応することが適当です。なお、個々のスクーリング活動が行われる都道府県の方針に従うことが大前提であり、開催や実施の判断に迷われた際は、開催地や施設が所在する都道府県の衛生部局等への御相談をお願いします。
「スクーリング活動開催の感染防止策」について、改正基本的対処方針、専門家会議提言等に基づき、参加者がスクーリング活動に安全・安心に参加できるよう、都道府県知事の方針に反しないことを前提として、開催・実施することとした主催者が、その運営に当たり留意すべき事項を取りまとめたものです。
また、スクーリング活動の主催者(以下「主催者」という。)は、以下の内容を踏まえつつ、スクーリング活動の特性を勘案して、感染防止のため自らが実施すべき事項や参加者が遵守すべき事項をあらかじめ整理することが求められます。また、各事項については、チェックリスト化し、適切な場所(スクーリング活動の受付場所等)に掲示するとともに、各事項がきちんと遵守されているか定期的に巡回・確認することにより、主催者だけでなく、参加者を含む関係者全員が感染防止のために取り組むことが必要です。なお、各事項の整理に当たっては、「新しい生活様式」の実践例が示されているので、そちらも参照してください。また、障がい者や高齢者など参加者の特性にも配慮する必要があります。
(1)スクーリング活動の参加募集時の対応
主催者は、参加募集に際し、感染拡大の防止のために参加者が遵守すべき事項を明確にして、協力を求めることが必要です。また、これを遵守できない参加者には、他の参加者の安全を確保する等の観点から、参加を取り消したり、途中退場を求めたりすることがあり得ることを周知することが必要です。
なお、主催者が参加者に求める感染拡大防止のための措置としては、以下のものが挙げられます。
(2)当日の参加受付時の留意事項
主催者は、開催当日の受付時に参加者が密になることへの防止や、安全にイベントを開催・実施するため、以下に配慮して受付事務を行うことが必要です。
(3)スクーリング活動参加者への対応
1)体調の確認
主催者は、イベント当日に、参加者から以下の事項を記載した書面の提出を求めることが必要です。
2)マスク等の準備
主催者は、参加者がマスクを準備しているか確認することが必要です。なお、フライト中のマスクの着用は参加者等の判断によるもの(※)とするものの、参加の受付、着替え、パラグライダー活動を行っていない間、特に会話する時には、マスクの着用を求めることが考えられます。
(※)マスク(特に外気を取り込みにくいN95などのマスク)を着用して運動やスポーツを行った場合、十分な呼吸ができず人体に影響を及ぼす可能性があることに留意するとともに、適宜周知することに配慮すること。
3)スクーリング活動参加前後の留意事項
スクーリング活動に参加する個人や団体は、スクーリング活動前後のミーティングや懇親会等においても、三つの密を避けること、会話時にマスクを着用するなどの感染対策に十分に配慮することが求められます。
(4)主催者が準備等すべき事項
1)手洗い場所
主催者は、参加者がイベント開催・実施の間に手洗いをこまめに行えるよう、以下に配慮して手洗い場所を確保することが必要です。
2)更衣室、休憩・待機スペース
更衣室、休憩・待機スペースは感染リスクが比較的高いと考えられることに留意することが必要です。主催者は、運動・スポーツを行うための服装に着替える更衣室や、一時的な休息をするための休憩スペース、参加者等が参加前の確認を受ける待機スペース(クラブハウス)について、以下に配慮して準備することが求められます。
3)洗面所
洗面所(トイレ)についても感染リスクが比較的高いと考えられることに留意することが必要です。スクーリング活動の主催者は、運動・スポーツを行う際に利用する洗面所(トイレ)について、以下に配慮して管理することが求められます。
4)飲食物の提供時
主催者は、運動・スポーツの際の栄養補給等として飲食物を参加者に提供する際は、以下に配慮して行うことが求められます。
5)観客の管理
スクーリング活動に観客も参加させる場合には、観客同士が密な状態とならないよう、必要に応じ、あらかじめ観客席の数を減らすなどの対応をとることが求められます。また、大声での声援を送らないことや会話を控えること、会話をする場合にはマスクを着用すること等の留意事項を周知することが必要です。
6)会場
スクーリング活動を室内で実施する場合には、換気の悪い密閉空間とならないよう、十分な換気を行う必要があります。具体的には、換気設備を適切に運転することや、定期的に窓を開け外気を取り入れる等の換気を行うことが考えられます。
7)ゴミの廃棄
鼻水、唾液などが付いたごみは、ビニール袋に入れて密閉して縛り、ゴミを回収する人は、マスクや手袋を着用することが求められます。また、マスクや手袋を脱いだ後は、必ず石鹸と流水で手を洗い、手指消毒することが必要です。
(5)参加者がフライトを行う際の留意点
主催者は、イベントの参加者に対し、以下の留意点や利用者が遵守すべき内容を周知・徹底することが求められます。
(※)感染予防の観点からは、少なくとも2mの距離を空けることが適当である。
(6)その他の留意事項
主催者は、万が一感染が発生した場合に備え、個人情報の取扱いに十分注意しながら、イベント当日に参加者より提出を求めた書面(上記(3)1))について、保存期間(少なくとも1月以上)を定めて保存しておくことが必要です。また、スクーリング活動終了後に、参加者から新型コロナウイルス感染症を発症したとの報告があった場合や地域の生活圏において感染拡大の可能性が報告された場合の対応方針について、開催自治体の衛生部局とあらかじめ検討しておくことが必要です。
文部科学省ホームページ「新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について」
新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について(内閣官房ホームページ)
新型コロナウイルス感染症対策の拡大防止と運動・スポーツの実施について(4月27日付けスポーツ庁健康スポーツ課事務連絡)
https://www.mext.go.jp/content/20200427-mxt_kouhou02-000004520_2.pdf
https://www.mext.go.jp/content/20200427-mxt_kouhou02-000004520_3.pdf
新型コロナウイルス感染対策 スポーツ・運動の留意点と、運動事例について(スポーツ庁ホームページ)
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop05/jsa_00010.html
新型コロナウイルス経済対策 スポーツ団体・個人向け支援策・お問合せ一覧
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop01/list/detail/jsa_00008.html
(主催者向け①)
全般的な事項
スポーツイベント参加募集時の対応
主催者が参加者に求める感染拡大防止のための措置としては、以下のものが挙げられます。
当日の参加受付時の対応
(主催者向け②)
スクーリング活動参加者への対応
イベント主催者が準備すべき事項の対応
本チェックリストはあくまでサンプルであり、各スポーツイベントの特性等を勘案して、上記以外に感染拡大防止のための必要な取組を適宜盛り込んでいただきますようお願いします。
(参加者向け)
参加者が遵守すべき事項
参加者がフライトもしくは練習を行う際の留意点
(※)感染予防の観点からは、少なくとも2mの距離を空けることが適当である。
本チェックリストはあくまでサンプルであり、各スポーツイベントの特性等を勘案して、上記以外に感染拡大防止のための必要な取組を適宜盛り込んでいただきますようお願いします。