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PWC SuperFinal Day9

朝はしっかり逆転層が張った曇り。昨日に引き続き、今日も渋いかと思いきや、タスクが決まるころには、やっぱり晴れてきました。


タスクは尾根を来たへ30km、20km戻って、平野を渡った80km。今日もスタートから良い位置をつけ、尾根に沿ったハイスピードレースはベストポジションをキープします。

勝負の分かれ目は平野部へ出てからやってきました。今まで雲底高度3000mの素晴らしいコンディションだったのに、このタイミングでオーバーキャスト!!平野部は大きく影に覆われ、サーマル活動は停滞。ゴールまで残り10kmで先頭集団は全員対地高度100m以下になって大ピンチ!

集団は更に2手に分かれます。宮田を含む、できるだけ早く谷を渡った組は、鳥が上がっている弱いサーマルに何としがみ付きひたすら風下へ流し続けます。

ルカドニーニに引きつられ、平野部を最短距離で行った組は全員撃沈・・・。それを横目で見ながらゼロサーマルで手裏剣のように回りながら、ひたすら流していきます。それでも、まだ立ち上がりません。

あるパイロットが風下のセンタリングするイーグルを発見!生き残ったパイロットは蜘蛛の糸にすがるように突っ込みます。ついにサーマルは立ち上がり、+1mから+2mよっしゃーキター!と油断したのが運のつき、かすめるようにまわしていた、周りのパイロットに阻まれ、サーマルを外してしまいます。慌ててゴールライン側へシフトしますが、強い横風に阻まれあっという間に高度はロス・・・。大豆畑へランディング。

上げきったトップ集団は悠々とゴールラインをカットしていくのが見えます。灼熱の畑で、汗だくでボー然。残り1㎞は歩いてゴールへ向かいましたが、疲れました。

後半に入り上り調子だっただけに、手痛い失敗となってしまいました。残り2日間気持ちを入れ替えトップ10入りを狙います。



PWC SuperFinal Day8

昨晩から湿った空気が入ってきたのか、夜はサンダーストーム。久しぶりの雨でした。
しかし、朝には止んで、いつものドンヨリした空模様です。ここRoldanilloではいたってノーマル。いつものようにテイクオフへGo!


お腹の調子を見ながらの食事のため、あまりパワーが出ません。今日も担ぎ上げは馬にお世話になりました。

発表されたタスクは185km!!平野部を大きく南下し、ターンポイントを折り返し、戻ってきます。これは波乱が期待できそう。
しかし、ターンポイントのシリンダー半径は35km!ということは実際は115km。ノーマルな距離です。

宮田は最初にテイクオフ。スタートまでの1時間をゆっくり空中で待ちます。そのほうが地上でいろいろ邪念が湧くより良いからです。
スタートもベストポジションで決まり、一斉にスタート!クリーゲル、アーロンなどベストな集団でかっ飛ばします。


不思議と空中では体調は最高で、お腹のことは全く気になりません。ターンポイント手前まではトップ集団でベストポジションで進みましたが、ターンポイント周辺には巨大な積雲が・・・。地表を大きく影を落とし、サーマル活動を妨げます。

最短距離で、ガンガンアタックしてきた先頭集団は、スタック!数名のパイロットがランディングしていく中、何とか生き残り、僅かに日照が残る平野部で、コンディションの回復を待ちます。


低くなる先頭集団を見た後発グループは、手前でしっかり上げきり最短距離でターンポイントをゲット。大きくリードします。


対地高度100mまで下がりましたが、何とか宮田は生き残り、セカンド集団まで追い上げます。コンディションは好転し、2500mの雲底まで上がりました。
よーしこれからまくるぞ!と思ったら、ゴール手前のコース上に雨が・・・。


すでにギリギリまで距離を伸ばした選手は、レベル3をコールし始め、やっぱりタスクストップ。波乱の終演となってしまいました・・。絶好調の廣川さんはほぼトップ距離飛んでいます。

スコアーの基準となるDayクオリティー値は低く、トップ560点と低いものに評価されました。ほとんどの選手にはディスカード(削除)ポイントとなりました。

残り3タスクあります。上位との点差は僅かです。攻めるとびを続けます。


PWC SuperFinal Day7

まだ下痢気味ですが体調は回復してきました。
しかし、テイクオフでの担ぎ上げは馬のポーターにお願いしてエネルギー温存です。
ちなみに3000ペソ(150円)


タスクは131km!日に日に大きくなっていきます。コンディションも良く問題なさそうです。


レースは残り20㎞まで大集団で進みます。トランジットスピードは常にフルスピードにもかかわらず、これだけの集団が維持されるのは不思議です。
パイロットの技術、グライダー性能が拮抗しているからでしょうか。


今日もファイナルグライドまで勝負はもつれました。残り10kmのファイナルグライドは雲底下をフルスピード勝負となりました。

やはり最初に見切ってスタートした集団は速く、宮田,大澤は5分遅れ・・・。最後に集中力を切らしてしまいました。

それでも925点と悪くはありません。腹の調子も良くなってきました。残り4本は攻めます。


PWC SuperFinal Day6

宮田は朝3時に腹痛で目が覚め、トイレに走ると激しい下痢。恐れていた食あたりになってしまったようです。日本人は大澤さん、多くのヨーロッパ選手たちも下痢に苦しめられたいたのです。

食べ物、水には十分注意していたにもかかわらず、どこのレストランで補菌したのか分からない状況。まるでロシアンルーレットのような恐ろしい状況で見事ヒットしてしまったようです。

下痢と悪寒で今朝はほとんど眠れず、トイレとベッドの往復となってしまいました。

幸い今日はレストデイ(5日間飛べると休息日を設けるルールあり)となっていたので、町の病院に連れて行ってもらいました。

通訳のステファニーさんに病院に連れて行っていただきました。親切なサポートで助かりました。病院のドクターはまた来たかとばかりに、食あたりの薬を処置。一日寝ていれば治るぞと簡単に終わってしまいました。

薬を飲んでゆっくり休み、明日からの後半戦に備えます。


PWC SuperFinal Day5

今日のタスクは111km日に日にコンディションが良くなっていくにつれて、タスク距離も大きくなっていきます。レースは順調に展開、宮田、大澤は常に良いポジションでやはりファイナルグライドまでもつれました。廣川さんもセカンド集団で飛べています。


トップ集団はギリギリの余裕到達高度でファイナルグライドに入りました。やや後方だった宮田は、鳥が飛んでいた西側をコース取りします。真っ直ぐゴールラインに突っ込んだ組は強いシンクにつかまりドンドン高度を下げていきますが、それでもアクセルバーを緩めることはありません。


ゴールは飛行場の滑走路です。ゴールライン手前に数名が降りてしまうのを、見ながら宮田は楽々ゴール!コース取りが勝敗を分ける結果となりました。ゴール前に刺さったのはキング、クリーゲルマウラー。絶好調のミハエルシーゲルも10m手前にランディング・・・。伝説の男ルカドニーニはゴールライン上に降りて何とかゴールと認められました。


昨日から下痢で体調を崩していた大澤さんも見事ゴール。そして絶好調男こと廣川さんはゴールラインを2mの高度でパス!滑走路にフォローで刺ささり、男を見せました。


3人とも900点台をゲット!上り調子です。