TASK5
タスク:→D01−P07−P02−P27−G09
タスク距離: 55.2km
天候:晴れ
ゲートオープン:11:30
スタート:12:15
弱い北〜北西の風が本流。サーマルはしっかりしていて雲底は1900mとこの期間中もっとも良いコンディションになった。スタート前のガグルはテイクオフの南側に1つとその北側に1つが大きな集団で大変込み合っていたが連日の渋さと比べれば余裕であった。
選手の中には「やっほー!」と雄たけびをあげながらサーマルソアリングしている人もいたぐらい待望のコンディションだった。
スタート直前のポジショニングは微妙な位置で高度が変化したためシビアな状況になった。
というのも、スタート直前でサーマルが弱くなり消滅寸前(新たにサーマルが発生する兆候でもある)で、100機近い大集団のガグルはバラけ風上側にアタックした20機ほどが良いポジションをマークする。
スタート時刻になると一斉にそれぞれのポジションからスタートターンポイントを目指す。高度は充分なので折り返しをどうするかが重要だった。
このレグで只野が先行する形で折り返しに成功し次に駒を進めた。ほんのわずかに遅れて次の大集団がゆっくり目のペースで確実に高度をキープしながら追いかける。
P27へのアプローチで先行集団は遠回りになるが山で確実に高度を稼いだ。
次の集団は山に入らずまっすぐ進んだ。これが正解だった。
山側は上げ渋っているのとその後P27へは向かい風になることで若干のロスがあった。
それでもダイレクトコースの集団と合流しけん制しながらこのP27のあと、向かい風の中どのようにゴールへ行くのか!?じっくり行くように駒を進めた。微妙である。少しずつ北へシフトしてゴール手前10kmほどのところにある丘のリーサイドに行った。
後の集団は、北へシフトせず平野をまっすぐ突っ切った。まさか?と思ったが集団の利でなぜかサーマルが立ち上がりかなりの高度を稼いでいた。
日本チームの中にはこの集団に入っていた人はいなかった。
シフト組は丘周辺で最初渋い状態だったもののサーマルを発見することが出来、ゴールへ向かうことが出来た。
このレースを制したのは、日本ではなじみのすくない「U3」という超ハイアスペクトのキャノピーを操るベルギーのパイロット。
日本勢は、宮田がトップから10分遅れて19位、扇沢はゴール手前、只野は丘を越えられず、水沼、長島は丘の手前。
ゴールが遠くに感じられるレースだった。 |