Report By Mizunuma&Sho

■3月25日
TASK6
最終日となる今日。女子の首位争いに絡んでいる水沼は100ポイントほどの差で2位。誰が勝ってもおかしくない状況だ。天候は晴天。昨日同様北風でコンディションはかなり期待できそう。

タスク:D01−P07-P01-G25 →テイクオフ周辺のアウトアンドリターンで数百人の観客にアピールし南南西方向に44km行ったところにあるゴールを目指す。
タスク距離: 52.7km
天候:晴天
ゲートオープン:11:30 
スタート:12:15

最終日とあって、思い切りのいいフライトと必ずゴールで会おう!ということで日本チームはスタートした。 雲底高度は昨日同様かなり高く、1800m。 スタートの切り出しが良かった只野は、数十名の集団とともに先行した。 そのほかの人は、大集団とともにワンクッション遅れた形でレースを展開する。

中間層の雲底高度は1300m程度でこれ以上上げるのはなにか大きなサーマルソースがあるか、風がコンバージェンスする場所を見つけるかの条件が必要。コンディション的には今までの渋いサーマルを忘れさせてくれるほど条件は良かった。

先行組の先にはハンスボーリンガーが単独で仕掛けていった。 ゴールまであと25kmのところにある山でハンスなど先行している3機はスタック。それを後ろから冷静に見ていた只野を含む集団は確実に上げられるところで上げて焦らず駒を進める。 後の集団はこの山付近から大きな町の上空へシフトし大きな谷(ほぼフラット)を超える。

先行組は弱いサーマルを刻んで先へ先へ進み、1000mの高度でゴールまでの距離10km。L/D=10で先に仕掛けたのはオーストリアのレーサー。只野も同じ空域にいたが、一発下降流に引っかかると降りてしまう可能性があったため90度シフトし山で1300mまで上げ、確実にゴールへ行った。15位でゴールしたが、失敗だった。

ファイナルかけた場所は、ゴールより高い(標高が)ところにあることと海風の影響が少なくフォローで飛んでいけたこととリフトがかかっている場所があったということを読みきれなかった。 町越えした集団はトップゴールから遅れること2分でゴール。

宮田、扇沢、長島、平木、水沼、全員ゴールした。



ブラジルCastloでの13日間は長いようで短い期間でした。
練習日の渋いコンディションから始まり最終日にかけて天気が好転していくプロセスは、弱いサーマルから強いサーマル、弱いコンディションから強いコンディション、またその逆の状況、向かい風に向かうこと、追い風で流すこと、レースで起こりえる様々な状況でのフライトになりました。
選手それぞれの得意とするものと不得意とするものがよく分かりました。
また、生き残ること(飛び続けること)により必ずくるチャンスをつかむことがレースのアベレージをあげる大切なことというのを再認識しました。

成績では、女子総合3位に水沼典子さんが入ったのは素晴らしいことです。また、6本中2回女子トップに立ったのは日本チームとして誇りに思えます。
男子勢は今回の失敗したタスクをいかに自分で学習し次のレースまでに消化することが課題となっています。結果がすべての世界ですから、このレースをいつまでも忘れず、また1からいろんなことを組み立てなおして次につなげたいです。

最後に、応援してくれたすべての方に感謝の気持ちを申し上げます。
ありがとうございました。
次回は必ず期待に応えられるようにしますのでよろしくお願いします。










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