Report By Mizunuma&Sho

■プロローグ
パラグライダーワールドカップの第一戦がブラジル「Castelo」というところで開催され、日本からは、扇澤、宮田、只野、長島、水沼、平木の6名が参戦。 日程は、3月18日(土)に受付&公式練習日。19日(日)から25日の7日間、競技が開催されます。 ブラジルのコンディションはアルプスのような激しさより日本の穏やかなサーマルコンディションに似ているので日本チームは期待できます!応援をよろしくお願いします。



3月15日
扇澤、宮田、只野、水沼の4名が現地入りし練習フライトをしました。ここのエリアは、ブラジルらしい湿気が多く蒸し暑く緑豊富な所でカステロの町の中はとてものどかな雰囲気です。テイクオフまでの道のりはあちこちにコーヒー豆の木が栽培されていたり、モンキーバナナ(小さいバナナ)や巨大な椰子の木(だと思う)があったり、まるでジャングルの中のようです。 フライトエリア周辺は丘陵地帯が広がり、断崖絶壁がニョキっとあったり、谷と山があまりはっきりしていないような感じで、テクニカルなレース展開が予想できます。 テイクオフは良く整備されているものの少し狭い。トイレやレストハウスが完備されているのはオドロキでした。

さて、今日のフライトは、不安定な大気の状態のためショートフライトしか出来ませんでした(残念!)。飛んだ感想は、一言で言えば「渋い」。じっくり飛ぶことを心がける必要がありそうです。


 


3月16日
天気はイマイチで雲行きは昨日と変わらない。
今日もわずかなチャンスにかけるような気持ちでテイクオフへ向かった。
シャトルバス(トラックの荷台)に揺られること1時間。テイクオフに到着すると往年のレーサー「ハンス・ボーリンガー」や日本に来た事のあるアクロパイロットでもある「グレゴリー・ブロンド」やスイスのパイロット数名、昨日もフライトしていたロシアの「ニコライ」達がフライトの準備をしていた。
いよいよシーズンの幕開けが近い雰囲気になってきた。
良いパイロットが集まると曇っていてもサーマルが発生する。
そんな話聞いたことがあるだろうか?これは事実です。
今日も劇渋のコンディションの中、クルヴー(鳥)と一緒に良いハーモニーを奏でるかのようにサーマルを作り上げていくとだんだん良いサーマルに変化していった。
結局、1時間ほど飛んだが、いよいよ雲が厚みを増して日射がまったくなくなる時間が増えるとサーマルはなくなってしまって降りることになった。

 日に日に天候は回復するという話なので明日はもっと飛べるでしょう。





3月17日
昨晩、長島さんが現地入りし、これで日本チーム全員無事(!?)そろいました。
今日のカステロは相変わらずの天候ですが、希望を胸に良いコンディションになることを祈るばかりです。
朝、ブラジルのフランク・ブラウンに会いました。いろいろ現地の情報を聞き、何でも数週間前まで雨は全然降っていなくて良いコンディションが続いたそうだ。このところの雨は「ついていない」そうだ。2000年のブラジルの大会もこんな感じで始まったような気がします。
さて、今日のフライト練習は、先にテイクオフへ行けた扇澤さんは30kmほどのアウトアンドリターンが出来ました。ハンスやコルデラやマックスなどというメンバーで動けたようです。後発隊に宮田、只野、水沼と飛んでいきましたが曇り空が追いかけてくるような状況でフライトしたため15kmほどのアウトアンドアウト(!?)で終わりました。
ちなみに、こちらの気温は日中35℃ぐらいまで上がり、日差しも強烈です。曇り空なのにあっという間に日に焼けてしまいます。晴天のコンディションの中飛んでいたらどうなってしまうのかしら、、、
Casteloの町はワールドカップ出場選手が集まり始めだんだん雰囲気が盛り上がってきました。明日は公式練習とレジストレーションがあり競技は明後日から始まります。




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