開催地 : 福井県勝山市 スキージャム勝山(ジャムリゾート)
リポート : 競技委員長 鈴村恵司

■8月18日

夏の勝山はいい。
そうだったっけ?との声が聞こえてきそうだ。確かに下界の水田は水が一杯、勝山市街を飛び越えて自由に飛び回るにはランディング確保が難しそうだ。この時期だ、雲底は高くない、当然1000mゲインなんて望むべくもない。でも夏の勝山には長く飛び続けられる安定した空域が待っている。

ならば、その限定された条件で、湾内レースで、そして、もしトチって降ってしまってもすぐにリフライトが出来るエリアで、思いっきり飛び続けるような試合をやってみるのもおもしろい。ましてや大会を主催するジャムスポーツは、活気あふれる学生スタッフが選手達を迎えてくれる。

55名の参加選手の期待する中、初日はまさに、「その日」となった。タスクはテイクオフ西側のファンタジーレストハウスとアンテナ(B30パイロン、勝山での大会に参加したことのある人ならみんな覚えているあのアンテナだ)やアンテナ付近のB60パイロンをつかって台地の上の勝山エリアのほぼ全域を4往復する。距離は35.2キロ、チャレンジリーグとしてはチャレンジしがいのある距離だ。でもここまでやるなら…、そう空中一斉スタートもやってしまおう。

上昇気流が充分に活性化してからと11:30までゲートオープンを遅らせて、設定されたスタート時刻は12:10。でもちょっとここに誤算があった。テイクオフの風がやや安定しない。ラインチェックをサポートする若いスタッフ達はがんばっている。でも選手がラインチェックをサポートされることに慣れていない、時間がかかる。リバースで立ち上げて振り向くタイミングがちょっと早い。グライダーが立ち上がってこない、やり直し。やっぱり緊張してるんだなぁ。そう、選手がテイクオフしていくのに時間がかかるのだ。それでも半数以上の選手はスタート時刻に間に合うタイミングでテイクオフしていった。

結局、55名の選手のファーストテイクオフが完了したのは12:30。でも最後に出たこの女子選手、ちゃっかりゴールを決めている。 さて‘06シーズンまでのJOL、今シーズンからのPCLを通じてJPAセカンド競技リーグで最大タスクとなったこのレースを制したのは、栃木の東條選手(夏休みだからだろう、フライヤーのご子息も同伴のフライトツアー。お父さんは強いですな)。 ブーメランスポーツで、200mシリンダーで、1時間15分(平均時刻28km/h!)は、まさにファースト競技リーグのJNLのトップ選手並。 55名の選手のうち18名が見事にゴール。C2クラスの選手も9名ゴール。女子選手も3名ゴール。タスク距離35.2キロですよ。

そう、やっぱり夏の勝山は良かったのだ。



1日目、大会結果 パラメータ情報
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  C-2クラス成績表
  C-3クラス成績表
  女子成績表
  U-25成績表
  チーム成績表



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