開催地 : 福井県勝山市 スキージャム勝山(ジャムリゾート)
リポート : 競技委員長 鈴村恵司

■8月19日

だから予報なんて…。選手の多くが、そしてオーガナイザー側もそう思った。昨日までの良好な天気予報から期待された朝は雲多し。しかも夕方には雨の予報に変わっている。

雲量多い中、渋いサーマルで上昇するダミーを確認。まずは11:30一斉スタートに向けて10:30ゲートオープンを設定。ゲートオープン10分前、なぜか上昇していたウインドダミーが全機沈んで行く。なんだ、やっぱり一斉スタートはムリのようだ。 しかたない、距離を縮めて11:00にゲートオープンのエラップスタイムレースに変更。再びゲートオープン10分前、なにかポツポツ感じるって、…雨だ。またもゲートオープンを延期。つかれるなぁ。雨雲レーダーに積乱雲なし。エリアの達人、実行委員長によれば、この雨はすぐにやむから問題ないよとのこと。選手にも確認、試合がしたい。OK、やりましょう。



11:15にやっとゲートオープン。距離は最初に設定した30キロから23キロに縮小してある。昨日と違ってアンテナからのリターンの途中にB61パイロンに寄り道させるつぶれたカタチの三角パイロン。C1、C2がB61でうろうろしてサーマルを見つけてくれればC3グライダーのアンテナからのリターンが楽になるのではと考えてみたもの。そう、昨日はC3グライダーのゴール者がいなかったのが残念だったのだ。

トリッキーなコンディションはゲートオープン後も続いた。「タイミングが悪かった。」距離を伸ばせなかった選手達の声が聞こえてきそうだ。そんな中、たった一人がゴールを達成。三重の谷選手、グライダーはRa。22.7キロを1時間20分で制覇、平均時速17キロ。タイミングが良かっただけ?いやいや、そのチャンスを活かすためにあきらめずに粘って飛んだことがうかがえる平均速度だ。まさに讃えられるべきゴール。

しかし、選手全員に公平な条件でなかったのも事実。GAP2000の得点システムが提示したトップの得点は582点、ゴールした者にとっては残念ではあるが妥当というところか。 夕方の雨予報は、もっと早まる可能性がある、14:00にはランディングクローズしておくべき。朝に実行委員長のアドバイスがあった。本当にそうなった、さすがである。

2日間での総合成績はオープンクラスで参加の吉川選手が制覇。2タスクやるとやっぱり実力が出てしまう。2日目のトップの得点が低かったこともありC1、C2クラスの順位に変動はなかった。C1は東條選手、C2は府玻選手が制覇。C3クラスは佐々木選手が3位から1位に逆転。女子も2日目に2位を得た田前選手が逆転の1位を得た。田前選手、チーム戦の優勝にも貢献している。

多くの選手にとってのお盆休みの最後の土日。勝山には恐竜博物館もある、平泉寺もある。でも観光している暇なんてなかった。元気な学生スタッフ達の声に囲まれて汗を流しながら2日間がんばった。
やっぱり夏の勝山は良かった。


2日目、大会結果 パラメータ情報
  総合成績表
  C-1クラス成績表
  C-2クラス成績表
  C-3クラス成績表
  女子成績表
  U-25成績表
  チーム成績表


総合成績 総合成績表
  C-1クラス成績表
  C-2クラス成績表
  C-3クラス成績表
  女子成績表
  U-25成績表
  チーム戦成績表
  県別成績表(参考)



●上位選手のコメント
オープンクラス 第1位
吉川正雄 選手
機体ハーネス共に最新機材を持ち込んで自分自身も習熟途上ですが、タスクトップは一度も取れずで残念、チャレンジリーグのレベルは高い。

C-1クラス 第1位
東條健太 選手
この度の、スキージャム勝山でのPCLは、私にとって初めてのエリアでしたので、不安で一杯でした。しかし、現地でサポートして頂けたスタッフ(主に学??)の皆さんはじめ、大会関係の方、楽しい選手仲間!!皆様のお陰で、幸運にもこの様な結果を頂けた事に、息子共々とても感謝しております。  
息子も大会の雰囲気に触れて、『何時かは自分も!!』と目を輝かせておりました。私も、数少ない??父親としての面目が立ち、親子共々、大変良い思い 出を頂き感謝しております。 これからも、大会が続きますが、主催者の皆様、スタッフの方々、及び楽しい仲間に沢山お会いできることを楽しみにして、安全に楽しみたいと思います。
最後に何時も、息子共々お世話になり、支えて頂いている『スカイパーク宇都宮』の谷田校長はじめ、水沼さん、スタッフの皆さんに感謝の気持ちで一杯です!!本当に有り難う御座いました。

C-2クラス 第1位
府玻伸平 選手
苦節数年、やっとジャム勝らしい、すばらしい条件に恵まれて大会が成立したことが、近隣フライヤーとしてとても嬉しかったです。
久しぶりのチャレンジリーグ、果たしてどんな飛びが出来るのか又、チームの後輩達がどんな飛びをしてくれるのか、初めて出場するメンバーがうまくガーグルでセンタリング出来るのか等と気にしながら飛んでいましたが、私より高く、すいすい飛んでいるので負けちゃいられないと、チームフライトそっちのけで自由に飛ばせてもらいました。結果、棚ぼたみたいに勝たせてもらいましたが、本当に久しぶりのジャムの空を満喫させてもらいました。
チームの皆もそれぞれの成績と、満足な飛びが出来たと喜んでいました。改めてチャレンジリ−グの楽しさを教えてもらいました。スタッフの皆さん、ありがとうございました。

C-3クラス 第1位
佐々木香織 選手
スタッフの皆様のおかげで楽しくフライト出来ました。どうもありがとうございました。
2日間ともコンディションに恵まれ、ゆったりしたサーマルがとても気持ち良かったです。 初日は雲底の低さにドキドキして失敗しましたが、競技委員長の講評にあった「アクセルを上手く使って雲について行く」を励みに、2日目は少しだけ雲と移動することが出来、とても勉強になりました。  
こんな結果を頂いて嬉しい驚きですが、ゴール出来なかったのが悔しくもあり・・・。  
また次回も頑張りたいと思います。


女子の部 第1位
田前英代 選手
競技に参戦しだしてすぐの×年前から毎年のようにお邪魔しているジャム勝山で、表彰台に乗ることができうれしいです。大会実行委員長の堀さんをはじめスタッフの皆さんの暖かいサポートに安心してフライトすることができました。
1日目はあせってしまい、上げなおす条件があったにもかかわらずゴール手前のB45パイロンに突き進んでしまい、ランディングしてしまいました。これまでの大会で何度も同じ失敗を繰り返してるのに、学習してないなあと反省してます。2日目はタイミングが良かったです。今回のJCLは両日とも雲の動きや人の動きを見ながら、選手仲間の皆と楽しくゆとりをもって飛べたことが良かったです。これもみんな、スタッフの皆さん、大会関係者の皆様のサポートのおかげです。楽しく大会を過ごすことができました。ありがとうございました。


U-25 第1位
白柏 選手
3月にはCooのテクオフで、ジンさんたちがグライダーテストをしている処をただ静かに見ていました。4月にはPWCスタッフとして、選手たちのグライダーが頭の上から通過するのを見ていました。二回とも感動しました、そして、この神達と一緒に飛びたくなりました。しかし、コンペに出てみたら、自分には、また足りないものがたくさんあります、これからも精進します。
今回の大会はとっても勉強になりました、そして、こんな楽しい大会を運営した堀さん、福井県立大学の学生、そして社会人の方々に感謝したいと思います。本当にありがとうございました!またよろしくお願いします。


チーム戦 第1位
たま
後日掲載。


オープンクラス1位   C-1クラス 1〜3位

C-2クラス 1〜3位   C-3クラス 1〜3位

女子の部 1〜3位   U-25 1〜3位

チーム戦 1〜3位

集合写真 クリックして拡大



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