リポート : 水沼 典子

■7月17日
今日も朝から快晴。昨日まででTASKが5本成立し、今日が6本目。ワールドカップは1000点タスクが6本成立すればそれ以上はフライトしませんので、日程は明日までの予定でしたが今日成立すれば試合は終了です。先週まで雨が続いていたそうですので、こんなに天気に恵まれて最高の大会です。ブリーフィングで発表される気象情報は、「見てのとおりの晴れです。昨日と同じようです。風は南風でそれほど強くありません。サーマルがたくさんあることを期待します」と毎日大きく変化はありません。

さて、本日のタスクはリッジ伝いに今までで一番遠い南東まで行ってからBUZETの街に戻ってくる72.4kmタスク。南東のターンポイントまで行くと、美しいアドリア海をすぐ近くに見ながら飛べるはずです。最終日ですので皆気合が入ります。

ゲートオープン13時、スタートは14時でレース開始。今日も雲底は1700m前後。スタートラインで確実に高度を保ち14時になると同時に一斉にスタート。そして、今日はこのスタートラインを通過後に厳しい場面がやってきました。斜面が階段状に2段になっている場所があるのですが、ここで良いサーマルが発生することもあれば、ぴたりと終息してしまうこともあります。そして先頭集団がこの付近にやってきたとき、ちょうどあたりは終息しており、サーマルに当たりません。全員が蜘蛛の子をちらしたように右往左往し始め気まずい雰囲気に。今回こんな光景を何度も見ています。少しでも上がりそうなところ、スティできるところにいなければ!という思いむなしく40名ほどの選手が早々に降りてしまいました。

そして、ここをうまく切り抜けられた選手はほとんどが南東のターンポイントから戻って来ています。しかし、戻ってきてからも気は抜けず、最後にBUZETの街の中心にある教会をとってからコントロールポイントの鉄道の駅をとってゴールしなければなりません。この教会が山から少し離れているので少しでも高度が足りないと最後のコントロールポイントがとれず、せっかくここまで戻ってきたのに20名くらいの選手がゴールできずに降りてしまいました。最終的に今日はゴール者43名。1000点タスクが成立しクロアチアのワールドカップは終了しました。

夜からHQのあるホテル前で表彰式が開催されました。表彰式ではこの大会のみの表彰と、これでワールドカップのヨーロッパステージがトルコ・フランス・クロアチアと3戦終了したので、PWCAヨーロッパチャンピオンも表彰されました。

この後は、アメリカ・アジア・ヨーロッパの各ステージからセレクションされた上位選手によりSUPER FINALが9月1日〜12日までイタリアで開催されます。JPAからは現在、扇澤選手・宮田選手・水沼がセレクションを通過しています。2009年真の世界チャンピオンを目指し、まだまだ戦いは続きます。

>>PWCクロアチア 成績表

 
クロアチアTOP3    
     
 
女子TOP3   チーム戦表彰


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