リポート : 競技事業部 呉本圭樹

■4月30日 大会5日目
PWCでも連日レースが続くのは稀だそうですが、今回の大会は毎日レースが組まれるラッキーなコンディション!今日も薄い高層雲がはるもの天気はよく、48?のタスクが組まれました。
近辺のエリア内をフライトするタスクに今日のレースはスピード勝負となったのでありました。

スタートに最初に飛び込んだのはヴァリッチ兄弟に扇澤選手、喜多選手、それに続いて呉本、正木選手、後は団子状態で続きます。ショートタスクの今日は、ワールドカップのスピード本領発揮。
ハイスピードのレース展開となりました。先頭を行くヴァリッチ兄弟と扇澤選手は抜きん出てレースを引っ張って行きます。

後続も負けじとアクセルを踏んで続いていきます。次のパイロンはT.O.、ここでトップに動きがあります。
ヴァリッチ兄弟はセオリー通り山の尾根伝いに飛んでいき、扇澤選手は一人尾根から西に伸びる尾根の先に向かいます。
初めからそこに飛び込むことを決めていた扇澤選手はここでサーマルにヒット、一気に高度を稼ぎ単独トップで飛んでいきます。
ヴァリッチ率いる山際を行くグループは山際を低く飛んでいくことを余儀なくされます。
扇澤選手の動きを見て後続にいたデニス・コルテラ、小林選手を初めとしたグループも扇澤選手の取ったコースで一気に高度を稼ぎ扇澤選手を追います。

そのままその先のパイロンも高い高度で先行して行きます。その後、尾根の南端であるパイロンを取るまで扇澤選手の独走状態が続いています。
単独でフライトしていく扇澤選手は尾根上をフライトしていくのをみて、宮田選手らが沖から一直線に飛んでいき、一気に扇澤選手に追いつきレースは最終パイロン前で熾烈なトップ争いとなったのです。
最終パイロンは山から離れたムンギョンの我々が滞在する町。低い尾根が西へと延びた先にあります。

トップグループは少し迂回して尾根の南側からリッジを取って行こうとした先は風が巻き込んで一気に高度を失う展開に!韓国のセイヤン選手らは真っ直ぐ進むことで高度をロスせずに最後のパイロンを取っていきます。最終的に、低くゴールをさしたデニス・コルテラ選手がトップゴールを決め、扇澤選手がそれに続いて2位、トップ集団は数秒の違いでゴールになだれ込んでいきました。その後も多くの選手がゴールを決め、90%もの選手がゴールを決めるレースとなったのでありました!

今日のレース結果は、扇澤選手が2位、宮田選手が8位と健闘!総合では大澤選手が10位に食い込みまだまだ表彰台に上がる可能性があります。
残り2日です、選手のモチベーションは高く、結果に期待できそうです!


 
 
 
 
 
 



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