リポート : JPA教育事業部 岡田 直久

■1月20日(水)
昨日の疲れが出てきているものの、今日も朝からトレーニング開始です。
まずは室内で今日のメインテーマ「カウンターラッペル」の説明。とにかくいかに効果的に救助をするかということは、いかに事前のイメージが完璧に出来上がっているかということになります。イメージはデモンストレーションを見ることで、さらに完成度を上げます。そして実践です。救助のシチュエーションを見て、まずはどのような道具を持って木を上がるべきかイメージをします。

もちろん、救助は必ず二人以上で行いますので、どのように救助するか意志の疎通ができていることも大切です。カウンターラッペルにするのか、N型チロリアンにするのか、はたまたヘリコプターを要請するのか・・・人命救助率を上げることが救助の大前提ですので、的確な判断が必要です。

このような救助の大前提を理解した上で、この認定会ではスキルアップを図ります。今日のトレーニングメニューはカウンターラッペルでの救助、ロープソロでの登高、自己脱出時のトラブルシューティングと昨日以上に深みを増しました。

作業は各自がすべてのパートを交替で行い、一つの作業に対して様々な角度から見ることで理解を深めるようにしました。一日の最後には苦手な科目を再度復習し実技を終えました。室内戻ってからはディスカッション。今回は普段救助に行っている方の参加が多かったのですが、今回の認定検定会に参加されたことで、より救助に対しての理解が増したようです。この講習を続けることで本当の山のスペシャリストがこのパラグライダーの世界にも誕生しそうな気がします。今回がその第一歩となりました。

この認定検定会にはインストラクターでなくてもパイロットの方から参加ができます。ぜひ、この認定検定会を通じて多くの方に、山に関する知識、技術、そしてスーパーセーフな救助または自己脱出とはなにか知っていただければと思います。
次回は2月に兵庫県丹波で開催されます。西日本の開催はこの1回のみとなります。
ぜひ、ご参加ください。



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