日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

電線に宙吊り

【パイロットレベル】パイロット
【天候状況】曇り
【風速】4m/s
【状況】穏やか
【内容】
ランディング近辺まで飛行してきたが、他者への無線誘導を自分への指示と間違え、風下へ機首を向け飛行し電線に接触し宙吊りとなった。

【考えられる要因】
当日2本目のフライト。1本目は弱風だったが2本目はやや強めの風に変化し、ランディングまでギリギリの高さとなったため、精神的にプレッシャーを感じ冷静な判断ができなかったと思われる。


2017/06/18

サイドコラップスからのカスケード→レスキュー開傘

【パイロットレベル】パイロット
【天候状況】快晴
【風速】3m/s
【状況】サーマル発生
【内容】
・テイクオフ直後に左ブレイクが絡んでいたので、すぐに直した。
・目視確認で直ったと判断したため、サーマルソアリングを継続した。

・サーマルによって、サイドコラップスが起こり、立て直した。
・再度立て直しを試みたが、直らず回転しながら降下した。
・再び体制を立て直したが、フロントコラップスが起り、直後にフルストールが発生した。
・再起不能と判断したため、緊急パラシュートを投げた。
・投下後に機体が回復し、ブレイクコードを引き込み、手繰り寄せたが十分に出来なかった。
・その結果、降下速度が加速した。
・不時着した場所は木のチップが敷かれたゲレンデの上に降り、ハーネスのエアバックがしっかり働いたため、怪我はなし。

【考えられる要因】
環境要因:・テイクオフの吹流しが絡んでたのが少し気になってた。
・テイクオフで最後の一人で。自身で判断して飛んだこと。(周りに誰もいなかった)

影響要因:・1度テイクオフを失敗したので、その後のラインチェックがしっかりできていなかったと思われる。

ヒューマンファクターズ:・おかしいと思った時点で早く、ランディングするべきだった。


対策:・ラインチェックをしっかりする。
・コラップスが起きた時にしっかり、対応できるように練習をする
・とりあえず、真っ直ぐ飛ぶことを意識する。
・最後の一人として飛ばない。


2017/06/10

ツリーランディング後・・・

【発生日】2017年3月12日
【発生時間】13:00~
【パイロットレベル】エキスパート
【天候状況】晴れ
【風速】2m/s
【状況】サーマル発生
【内容】
ツリーラン回収でのことです
昼過ぎにツリーランの一報を聞き回収に向かいました。
現場につくと20mぐらいの杉の木3本にキャノピーが引っかかり、パイロットは地上高10mでポッドハーネスに足を伸ばした(通常飛行状態)でセルフビレーをして待っていました。
声かけしながらパイロットレベルまで木を登ってびっくりでした。ゲットアップシステムのバックルが外していて、木の幹にプルージックしたスリングに取り付けたロープを手で握っているだけのような状態で1時間近く待っていたようです。
これではハーネスから体が落ちたら怪我ではすみません。
すぐにハーネスのバックルを付けてもらい、速やかにこちらから持ってきたロープで確保しました。
あとは教科書どおり、カウンターラッペルで救出できました。
今思えば、だんだん話している声に元気がなくなってきていたのがおかしい前兆だったのですね。

【考えられる要因】
ツリーランしてしまってから後悔しても仕方がないのですが、ベテランほどプライドが高く救助がくるまでに自分でできることをしようとするものです。しかし、木にぶら下がった不安定な状況ではよっぽどの熟練度がないと正常な判断はできないものなのです。
幸いなことに、途中で本人もおかしいと気づいたので自分の力で降りなかったのでおおごとにはならなかったのです。しかし、現場で救助に来た人にそのことを言わなかったのはずるい気がしますが、逆に、もしおかしいから直して!っていったら木の上でパニックになって最悪なケースになったかもしれないですね。
対策:一年に最低限1回はツリーラン講習会に参加する。10年以上前のツリーランの道具は廃棄して新しいのを購入する。


2017/03/12

レスキューパラ使用

【発生日】2017年3月4日
【発生時間】12:00~
【パイロットレベル】パイロット
【天候状況】快晴
【風速】2m/s
【状況】サーマル発生
【内容】
ソアリング中にフロントコラップス発生。
その後ストール。
ストールを回復できずレスキューパラシュート開傘。


【考えられる要因】
局地的な乱気流に遭遇。
朝は冷え込み、日中は強い日射と気流の変化がある春のコンディションが原因と思われる。
気流の変化への柔軟な対応や怪しい空域からの離脱を心がける。


2017/03/04