日本パラグライダー協会

会員の皆様からお寄せいただいた「ひやっとしたこと(インシデント)」を分類し、分かりやすくご覧いただけるようにしました。スクール様だけでなく、一般フライヤーの皆様にもぜひご覧頂き ご自身の安全フライトにお役立てください。

ひやっとノートフォーム

選択されているタグ : 潰れ

タグを絞り込む : アプローチミス クラバット スパイラル ツリーラン テイクオフ レスキュー開傘 講習高高度フライト 野外(緊急)ランディング

潰れ→クラバット

発生時間 : 13:00~
年齢(才) : 46
性別 : 男
経験年数(年) : 12
パイロットレベル : パイロット
年間フライト日数 : ~50日
天候状況 : 晴れ
風速 : 3m
状況 : サーマル発生
【内容】
サーマルのかぶりの風により、斜面までの高度約70mでフロント中央部が潰れ。
その後両翼端が前へ走り一時馬蹄形となり沈下。
すぐに通常の翼のカタチに戻ったものの、右翼端がクラバット。
そのまま不時着するように見えたが、その後ストールに入りそになり、さらに旋回。
斜面間近で回復傾向となり、深いブッシュの斜面へ不時着。
大きな怪我は無く、首の筋に張りがあり、冷やして湿布を貼り帰宅。
帰宅後に連絡あり、少しづつ回復しているようで、大事にはいたらなかったようです。

【考えられる要因と対策】
サーマルから離脱の際に、風下側への離脱となったがもう少しブレーキングをしていれば、潰されなかった可能性もあり。

フロントが潰れた後に回復しそうに見えたが、想像よりも長く沈下していた。
クラバット時に少しの操作で、ストールしそうになった。

ことから、グライダーの劣化により回復性能の遅れも考えられる(1-2)。


2011/07/11

ランディング直前の潰れ

発生時間 : 13:00~
年齢 : 46
性別 : 男
経験年数 : 17
パイロットレベル : パイロット
年間フライト日数 : ~20日
天候 : 快晴
風速 : 3m
状況 : サーマル発生
内容 : サーマルコンディションだった為、ランディングの風の吹き方に強弱があり、斜面に沿って十分低くしてから平地に出るように声を掛けていたが、アプローチの際に(ベースターン)斜面から離れて平地に膨らみ過ぎると、フワッと持ち上げられ、その直後前縁が潰れ、降下しながら着地となった。
怪我は無しだったものの、ちょっとタイミングがズレていたら、怪我の可能性もあり得る。

考えられる要因 : ランディング全体が高台のような立地の為、強いブローが吹いている条件では、外からの風が巻いて吹き込んでいる所があり、あまりにひどい時にはストップを掛けますが、この時は斜面に沿っていれば十分降りられる状況と判断した。この判断にも甘さが考えられるが、斜面から離れてしまった事、そして最近はそんなに頻繁に飛んでいなかったパイロットなので、もう少し早めの声掛けと飛び出すタイミングをずらす提案をしても良かった。


2009/04/29

テイクオフ時のコラップス

: 早朝
: 33歳
: 女
: パイロット
: 快晴
: 1m
: 穏やか
: サーマルコンディション時のテイクオフで、抑えているブレークを勢いよく開放してしまい、浮いたと同時に前がつぶれて、旋回に入りそうな感じで地面と激突。
ハーネスの横からぶつかったので、体に怪我はなし。
: 1.ブレークのテンションを感じていない
2.慣れていないパイロットがサーマルコンディションで飛ぶべきではない。

解決方法
インストラクターが、フライトコンディション及びパイロットコンディションを理解しなければならない。パイロット=すべてできると過信してしまうのは良くない。
サーマルコンディションでは、久しぶりの人は立ち上げから入り、慣れてから飛んだ方が良いと思う。


2006/12/31

あわや水難事故

: 17:00
: 67歳
: 男
: パイロット
: 晴れ
: 2m
: 穏やか
: 海の上でやや深い高度処理のための旋回を終了した直後(高さ約30m)、翼端の交互の潰れが発生し、それを対処してる内にフラットスピンに入り、砂浜から約10m、深さ約2.5mに着水。着水後は、ハーネス及びウェイト2kgの影響か、全く頭(顔)を水面から出すことが出来ない状況に陥ったが、運良く近くにいた海水浴客に助けられた。

: ほんの少し揺れる程度で、コンディション的には全く問題無し。
経験豊富ではあるが、67歳の高齢者。失速の早いコンペグライダーだったのが要因ではないか


2006/08/24