日本パラグライダー協会
 
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ナショナルリーグ第1戦
第2回JPAパラグライダーカップ in 富士山 大会結果とリポート
2005年2月11日〜13日
開催地 : 静岡県富士宮市猪之頭フライトエリア及び花鳥山脈

【2月11日(金)】

曇りのち晴れ。
朝、期待した青空は無かったが今年最初のJPAナショナルリーグ第一戦第2回パラグライダーカップイン富士山が始まりました。

雲が多いものの予報はなかなか良い。選手は急いで受付とダウンロードを済ませ、早速テイクオフへ。予報よりは雲が多く、ときたま、雪がぱらつきました。
タスクはエラップスタイムレース。天使ヶ岳の3kmのビックシリンダーを越えたらスタート。西富士の砂防ダム、天使稜線上WP、そして養毛を回って大倉ダムより更に南の土岩ゴール。

10:30にウィンドオープン、選手は確実に高度を上げて後ろの山へ、雲底は1800m、日差しは少ないが尾根上の雲底付近は下がらずハイスピードの競技展開になった。

エラップスタイムレースなので選手本人がスタートする時間を選べる。ゴールした中で一番早くスタートしたのは10:56にほとんどの選手は11時から11時半にはスタートしたようだ。
空中は非常に寒く、雲底では雪がちらつく。いつもの朝霧よりはサーマルは弱い?が雲もしっかりしているので手をブルブル震わせながら飛んでいたパイロットが多かったと思う。

一番最初にゴールしたのは5吉川選手だった。後半、雲が広がり渋くなったが48人がゴールした。

その中で3只野選手が11:49にスタートして1時間ジャストで最速でゴールしてタスクトップになった。
2位は12山田選手、3位7小幡選手。女子トップは27水沼選手でした。

エラップスタイムレースで満点(1000点)を取るためには、ゴールした選手の中で一番最初にスタートして最速タイムでトップでゴールしなければいけない。早くスタートすることと早くゴールすればデパーチャーボーナス(出発ボーナス約50点ぐらい)とアライバルボーナス(到着ボーナス約100点)が多くもらう事が出来る。しかし、スタートを遅らせるとそれらのボーナスが少なくなる、もしくはほとんどもらえないので確実に最速タイムを狙わなければいけない。

その事を考えて3只野選手は他の選手より20分以上スタートを遅らせて2位と5分以上速いタイムでゴールしたことは、非常に驚くべき事である。

 
 
 
 
 1日目大会結果
総合成績表 上位選手のトラックログ
総合成績表(日本語)  
女子成績表(日本語)  


【2月12日(土)】

快晴、良いコンデションが期待できそう。
今日のタスクはゴールレース、天使ヶ岳の3kmビックシリンダー10:50エアスタート、養毛、大倉ダム、国土沿いのもちや、西富士の砂防ダム、もう一度大倉ダムを回って養毛経由して北の県境のゴール、59.3km。

ウィンドオープンは9:20!次々と選手が飛び出す。しかし、高層雲がかかりテイクオフ前は渋くなったが早めのウィンドオープンだったため、ほとんどのパイロットはなんとか上げきり、10:50のエアスタートに間にやったようだ。雲低は2200m、積雲は少なくブルーサーマ ル。

前半は2扇澤選手がトップで後は集団で追いかける格好になった。勝負の分かれ目は、5番目のターンポイントもちやの回った後だった。
猪ヶ頭にほとんどのパイロットがテイクオフより低く到着して上げるのに苦労したようだ。

そこから尾根上に乗ればハイウエイの乗ったようなもの、そこで抜けたのが3只野選手!西風が少し強くなりいつもの稜線より東側に出来たコンバージェンスラインに乗り、一気に扇沢選手に追いつき、スパートして、1:57:14でゴール。2位は10秒差で扇澤選手でした。3位、4位争いも熾烈で2秒差で6辻選手が3位、4位19植田選手だった。女子は27水沼選手でした。

後半、稜線上にクラウドストリートが出来、52名のパイロットがゴールした。最後の選手は4時間15分18秒で58清水選手でした。

今晩は18時からマカイの牧場でウェルカムパーティーで盛り上がりました。
スクリーンに今日の上位者のトラックログを映し出し、どのようなレース展開だったの選手本人による解説が楽しくためになった。明日のフライトに役に立つだろう。
 
 
 
只野選手のゴール
 
水沼選手のゴール
 2日目大会結果
総合成績表 上位選手のトラックログ
総合成績表(日本語)  
女子成績表(日本語)  


【2月13日(日)】

前日の天気予報に反して朝は晴れたが高層雲が広がりかなり渋そうだ。

雲底が稜線よりも低いのでなるべく低めのターンポイントを使ったタスクになった。南尾根先端がスタートターンポイントで天使山稜線上ターンポイント、南尾根中間、天子山稜線上ターンポイント、南尾根中間、そして大倉ダム南のゴール。約30km、エラップスタイムレースで10:00にウィンドオープン。

猪之頭のエリアを抜けるのが大変だった。薄日の射す中、各選手は徐々に高度上げ、雲低は1400m、いつもの稜線とぎりぎりの高さだ。雲底をつけた選手は、天使にグライディングをかけるが日差しが少ないので一旦高度を下げると上げるのに一苦労、しかし時より射す日差しのタイミングで確実に上げた選手が距離を伸ばした。

あまりにもサーマルが弱いのでゴールが危ぶまれたが、確実に飛び続けた6辻選手が1時間25分でゴールした。2位16岩沢選手、3位7小幡選手だった。
ほとんど日照が無い中多くのパイロットががんばり粘って、22人のパイロットが20km以上を飛び、9人がゴールした。女子1位は増子選手が24.2kmでした。
2扇沢選手と3只野選手はゴール手前に降りてしまったために総合も大逆転して辻選手が優勝、女子優勝は水沼選手でした。
 
 
 
辻選手
 
 
 3日目大会結果
総合成績表 上位選手のトラックログ
総合成績表(日本語)  
女子成績表(日本語)  


今回は天気に恵まれただけではなく、大会選手と大会スタッフ関係者の情熱によって3日間全日程成立できました。そして、何よりとても難しく面白い絶妙なタスクを組んでくれたタスクコミッティーの6辻選手、7小幡選手、21鈴村選手に感謝いたします。
 
 大会総合結果
総合成績表(日本語) 女子成績表(日本語)