快晴!昨日までの強風も収まり風は穏やか、風の本流は南西風、絶好のXCコンディションが予想されます。初日受付には恒例の選手による長蛇の列が!選手のモチベーションもすでにMAX!
南風は茨城から栃木、福島南部まで達するとの予想です。そしてタスクコミッティから発表されたタスクは福島県白河ゴールの100kmのエラップスタイムレース。100kmという距離に選手も思わず息を呑みますが、目は輝いています。
南風が強まることを想定しての早めのスタートとなりました。10:10にウインドオープン、10:50にはサル公園西鉄塔をスタートしストレートに95km北の白河を目指します。絶妙のスタートを切ったのは只野、扇沢、大澤、一気にツバメ山までグライド!
しかし1500mに強い逆転層があり、サーマルトップはそれほど高くありません。さらに積雲ができないブルーサーマルのコンディションも重なり、慎重なフライトは必至と判断した3人はテイクオフまで戻ってくることに。
12時を過ぎ、ツバメ山で30名以上のガーグルが形成されたところで、只野、星選手がトップ集団を引っ張ります。セカンド集団の扇沢、吉沢選手は西風をケアーし高峰からは大きく西よりにコースを変え北上しました。
30km地点の茂木付近のコンディションは渋く、セカンド集団は大きくスタック。只野選手は完全に抜け出し、1人旅となりますが渋いコンディションにサーマルを探しきれず70kmにランディング・・。セカンド集団はキープハイで確実に北上していきます。40km地点の烏山を越えたところから南西、南東のコンバージェンスラインが那珂川沿いに形成され、コンディションは良くなり、スピードは上がります。
70kmの黒羽を越えた地点でトップ集団はなだらかな八溝山西斜面にさらに入っていきます。しかし80km地点の八溝山を越えたところから風向きが急変!なんと北東風のアゲンストに!山からの吹きおろしとなるこの風に大澤選手が捕まり、大きく高度ロス。ランディングを余儀なくされてしまいます。それを見ていたセカンド集団の宮田、植田選手は大きく西へコースを変え追走。
吹き降ろし風から、何とか上げきった扇沢選手は13km手前から1600mまで上げてファイナルグライドに入りましたが、アゲンストはやはり強く3km手前にランディング・・。
そして、植田選手は対地20mから奇跡の復活1500mまで上げてファイナルグライドすでにランディングしていた扇沢選手の頭上を越えゴールへ向かいました。これは行ったか?と思われましたが、無情にも2km手前にランディング・・本日のトップでした。国内初の夢の100kmタスク成立まであと僅かでした。
渋いコンディションの中、40名以上の選手が茂木町を越えるフライトを達成!毎年国内競技レベルの向上が感じられます。
回収された選手が帰ってきた後には、豪華なイタリアンレストランが!TAKパラグライダースクール所属のシェフ竹元さんの本格イタリアンが選手をお出迎えでした。最高のフライトと料理に選手の皆さんは大満足! |