日本パラグライダー協会
 
 
 
 
 
「2005年度パイロット基礎技術研修会・東北」
レポート:教育事業部 岡田 直久
 
【5月21日】
今日より2日間、たっこ229エリアにて基礎技術研修会が開催されます。

まずは、「自己責任」と「社会的責任」の違いについて、色々な事例を提示し理解を深めました。実際にはレスキューパラシュートのチェックなどもしましたが、今後改善の必要なものがすべてでした。

そしてJPAを理解していただく上で、「ワークブック」を用いた学科講習を実際に体験していただきました。いかがでしたでしょうか?

その後、「フロントテイクオフ」「リバーステイクオフ」「ピッチング」「ローリング」

「フィギュアエイト」と一連のフライト技術に関する内容に関しての講義。

どのように練習し、その必要性は、そしてなぜそのようにしなければいけないのか、教本を使用しながら理解を深めていきました。

夕方最後には各自のハーネスをチェック、そのハーネスの特性、個人個人への向き不向き、体重移動の方法、個人個人に応じて時間をかけて行いました。時間はすでに18時。ここで終了としたいところですが、せっかくの機会ですので、夕食をさっと済ませ、「レスキューパラシュート」の講義をみっちり2時間。「ラストチャンス」ということを理解していただいて、21時本日の研修は終了となりました。みなさん、お疲れ様でした。

明日は8時半スタートです。

ツリーランについて
ハーネスシミュレーション
テイクオフ講習 テイクオフ講習

【5月22日】
昨日の夜、宿に戻ってからも「なんでこのような研修会が今までなかったのか?」「パラシュートはどうすればいいか」「テイクオフは・・・」などなどパラグライダー の話は尽きることがありませんでした。

さて、今日は実技からスタートの予定でしたが、あいにくの風。まずは「パラグライダーの製造過程と定期検査の必要性」について講習。

そしてその後、「アプローチ」。なぜ、共通のルールを共有しなければいけないのか重要性は十分理解していただけたかと思います。そして室内講義の最後には「緊急降下手段」について学び、実技講習へと移動しました。あいにくたっこ229エリアは風が強く、近場の練習場に移動。そこは一面芝の広大な理想的な斜面でした。風も良く、まずは講師によるデモンストレーション。そしてそののち、グランドハンドリング、リバースライズアップの練習。やはり、体を動かしながらのほうがピンとくるようで、講師によるアドバイスを受けながらみなさんたっぷり汗を流しました。

最後は、再び扇澤講師によるデモンストレーション。「グランドでの翼との遊び方」。 自由自在に翼を操る楽しさをわかっていただけたようで、終了解散後も終わることなく 練習が続いていました。

2日間の講習を終え、たくさんのことを勉強することができました。今、刺激的な感覚が残っているうちに、正しい装備、正しい練習、正しい技術、正しい知識を身につけることができるようにしていただければ、今後のフライトがより安全で、より楽しいものになることは間違いありません。今度、みなさんとお会いする日を楽しみにしています。

教本、レスキューパラシュートのリパック、ワークブックに関するお問い合わせなどありましたらお気軽に事務局までご連絡ください。

最後に、今回の研修会開催にあたり、廣谷さん、原田さん、前田さんはじめFunSky 229のクラブのみなさんに感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございました。


リバースライズアップ1
リバースライズアップ2
リバースライズアップ3
リバースライズアップ4
イメージトレーニング
U-ターンアプローチシミュレーション

参加者:

氏名 所属スクール
井村 隆美 ウイングスクラブ
秋元 克夫 ウイングスクラブ
杉山 丕 ノースウイングクラブ
川嶋 誌伸 ノースウイングクラブ
田中 明 ノースウイングクラブ
田辺 拓道 ノースウイングクラブ
堀 洋治 FunSky 229
山本 博 八戸PPG
盛田 正明 FunSky 229
高橋 威 八戸PPG
西村 芳伸 FunSky 229
高比座 修 FunSky 229
佐藤 栄剛 FunSky 229
鳥谷部 亮 八戸PPG
橋本 賢治 弘前大
川村 寛悟 弘前大
真鍋 翔 弘前大
池端 かおり 弘前大
石岡 仁美 弘前大
小玉 梨絵 弘前大
川原 憲正 FunSky 229


講師:
半谷 貞夫
扇澤 郁
岡田 直久

開催地:
たっこ229フライトエリア(青森県田子町)

協力:
Fun Sky 229