日本パラグライダー協会主催 
■ 第一回 ソアリングセミナー 四国
2004年3月13日ー14日 徳島県三頭山エリアにて開催
 
【安全普及事業部・教育事業部】
 
【第一日目】

JPA安全普及事業部と教育事業部による、ソアリングセミナーは徳島県三頭山エリアで開催され、関西、四国地区を中心に29名の熱心な受講者が集まった。

講師はJPA教育事業部より扇澤、宮田と地元JMB四国パラグライダースクールの高木氏。早朝から快晴。絶好のサーマルコンディションが予想される中、8:00からの受付ではほぼ全員が集合した。

参加者の早く飛びたい気持ちを押さえていただき、午前中は机上講習からスタート。今回のセミナーの趣旨でもある「サーマルソアリングを徹底的に解析し実践して見る」と言うテーマを前提にサーマルの理論的なサーマルサーチ方法や実際センタリングでのグライダーコントロールが扇澤講師から行われた。


そして集団でガーグルを組みながらセンタリングすることで、周辺グライダーと自分との相対的な上昇率の違いからサーマルコアを探し出す方法、場周アプローチを意識したエリア外ランディングの説明が宮田講師から行われた。

高木講師からは三頭山エリア特有の局地風、フライト中の注意点が解説された。

12時からランディング場を確認しながら、テイクオフへ移動。前日までの寒気がまだ上空に残っていることもあり、サーマル活動は予想以上に活発。それに伴い、テイクオフでは北西風が強くなってしまい。フライトは夕方までウェイティングとなった。テイクオフでの待ち時間にはクロスカントリーフライトの注意点やGPSの有効的な使い方が説明が行われた。16時になり徐々に風も穏やかになり、待望のフライト開始。テイクオフからセンタリングをビデオ撮影しているため、参加者は見られていると言う意識の中、緊張感を持ってフライトすることが出来ていた。テイクオフ前は、ランディング上空ともに穏やかなサーマルが発生しており、弱いサーマルを丁寧にセンタリングする良い練習となった。


19時からは、ビデオ解析やランディングアプローチ確認がフィードバックされ、理解が深まった。セミナー終了後も活発なディスカッションが交わされ初日が終了。











【第二日目】

9:00に集合。気象情報確認と解析方法のレクチャーの後テイクオフへ。前日の講義内容を実戦しながら20km風下のランディングを目指すこととなった。活発なサーマルの中、テイクオフしたパイロットから順に1500mの高度で空中にてステイ。約10名の先頭集団は扇澤講師と合流して東へ、トランジット開始。空中では無線による有効な情報交換が行われ、効率良い上昇場所、最善なグライドコースの的確なアドバイスがされた。12時を過ぎる頃には吉野川沿いにバレーウインドが強まり、一時フライト中止。
15時にはサーマル活動も穏やかになりフライト再開となった。テイクオフ前で上昇したパイロットは、8km風下の四国三郎の里グランドまでグライド。やや強めの風の中、さっそく強風ランディングを実戦することが出来た。
 
参加者のほとんどの方が、今回ほど意識してソアリングや旋回する経験が無かったのが実状であった。参加者のスキルアップはもちろんだが理論を理解し、意思改革が図れたことが最大の収穫であった。
 
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