第3回目のJPAレスキューパラシュートリガ‐・マスター研修検定会のリポート |
2004.02/23-25日 |
【一日目】
早くも、3回目のリガー・マスター研修会が始まりました。8時半には全員集合。開傘原理などの講義から始まりました。
お昼前にはリパックの実技開始。
まずは、FAAマスターパラシュートリガーであり今回の講師である藤原氏のデモンストレーション。どんな分野でもそうですが、プロの方の手さばきというのは見事の一言に尽きます。
参加者の皆さんも、ポイントに注意しながらリパック開始。アドバイスを受けながら何回も何回も行います。ほとんどの方は休憩も取らずリパックを繰り返しました。夕方には、様々な視点からパラシュートを理解する目的で、パラシュートの修理も行いました。
現在、17時半ですが、研修はまだまだ続いています・・・
リポート岡田 |
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【二日目】
朝8時半の集合に昨日同様のディスカッション。
コーヒーを飲みながらのリラックスした約1時間は、初日の作業に対する疑問やそれ以外のパラシュート、コンテナー、そしてハーネスに関する質問をぶつけるには、とても有意義な時間だ。今回の参加者4名がそれぞれに思い思いの疑問、質問をぶつけるが、それに対し藤原氏からの答えがしっかりと返ってくる。
本日は、ハーネスのレスキューブライダルの強度についての話が盛り上がった。
9時半過ぎに作業スタート。初日に今回の参加者それぞれが、約10個のリパックを終えているせいか、昨日の作業に比べ、各段に効率が上がっている。手作業の慣れだけではなく、レスキューパラシュートの構造とその開傘におけるシステムを理解はじめているからと思える。
また、その開傘のシステムと構造の理解しずらいロガロタイプのレスキューパラシュートには皆、苦しんでいたようだ。修理におけるミシンは、苦しみながらもなんとかクリア。
手の震える作業ながら、その面白さを実感していた。作業は夜8時にて終了。
リポート 佐藤
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どんな質問にも的確に答えてくれる、講師の藤原氏。 |
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【三日目 最終日】
緊張の最終日は前日までと同様、8時半スタート。昨日よりも長めのディスカッションで作業はスタートした。本日のディスカッションにおける題材は、開傘時に思いつくアクシデントについて。頭に残る、それでいていまさら誰にも聞くことができない当たり前の質問を熱心に藤原氏に対して投げかけた。そして昨日同様にロガロタイプへの不安と疑問からか、ロガロタイプは人気集中。ラウンドタイプだけならば30回のリパックは可能だったかもしれないが、この期間中にラウンドタイプはもちろんのこと、苦手とされるレスキューパラシュートのリパック方法をものにしたいという希望が多かったのは確かだ。
3日間という期間は長いようで短い。聞けば今回指導に当たってくれた藤原京子さんは3000本のフライトをこなし、もちろんそれ以上のリパックとリペアーをこなしてきているという。たった20回のリパックと基本中の基本であるミシンを使ったリペアー技術のみでリガーマスターとは、恥ずかしい限りだ。ロガロに限らず、常に基本をもとにリパックをし続けなければ今回の研修会やライセンスはただのステータスとして終わってしまうだろう。これを機に年に1回のリガーマスターを集めた講習会が行われることを提案したいと思う。今回参加した参加者それぞれも同じ意見だ。
ということで、今回の参加者は晴れて、リガーマスターの称号を取得することができた。同時にその技術と知識、そしてその認識の大切さを理解できることができたことは、何よりもすばらしい事だった。そして今回学んだ多くのことを多くの指導者に伝
えてこそ、本当のリガーマスターとしての価値につながると思う。
今回、この研修会の開催にあたりお忙しい中、ご教授を頂いた藤原氏と京子さんに、そしてその道筋を作っていただいた関係各位に対し、参加者を代表して感謝の意を伝えたい。
リポート佐藤
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第三回レスキューパラシュートリガ−・マスター研修検定会 参加者
参加者は全員レスキューパラシュートリガーマスター研修検定を修了、リガーマスターライセンスを取得しました。
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TONTONトンビPGS グランボレPGS
植木 亨 小林 晋 |
ゲインインターナショナル エアロクルーズ
佐藤 哲也 小林豊治 |
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