長野県栂池パラグライダースクールでのリガー研修会 リポート |
合格者一覧 |
2004年4月20-21日 |
2004年4月20日火曜日、栂池パラグライダースクールにて長野県リガー研修会が実施されました。参加されたのは11名の長野県・岐阜県のインストラクターの方々。地域柄、ゴールデンウィークにその年のファーストフライトを迎えてしまいやすく、また春の高原はとてもハードなコンディションであるために、レスキューパラシュートの正しい用法・装備・装着の講習会は、その重要性はかなり高く、内容は熱を帯びたものになりました。講師陣は群馬から小林、長野からは高橋、岸のJPAリガーマスター3名が担当しました。 |
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【一日目】
初日は講義開始10分前にスタート、まずは高橋氏よりテキストやビデオを用いた開傘基本理論を受講、レスキューパラシュートの基本リパックを小林氏により実演。本日の目標は、この基本的なリパック方法で7個のレスキューパラシュートのリパックと、様々なタイプのインナーパックへの正しい収納方法そして、そのインナーパックからストレスなく、やはり正しくレスキューが引き出されてくるか・・・というところです。
ひとつのリパックを丁寧に行っていくために40分以上かかり、繰り返しのリパック作業は、時間の経過を感じさせないほど、参加者のモチベーションはとても高いものです。作業中には、リガーマスターへ質問が飛び交い、手を動かし他の研修者を見習い、正しいリパックの理論・作業工程を体得してゆきます。
講習期間2日間中に10個のリパック、学科検定、実技検定と大変ハードなスケジュールですが、リガーを目指す受講者の方は、全員検定合格をめざし、初日のリパックトレーニングは夜遅くまで続きます。
リポート岸 正弘 |
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【2日目】
研修最終日、いよいよ検定日です。
8:30分よりリパックを開始、本日はまずハーネスへの収納方法、取り出し方法の確認を全員で行います。リガーとして大変重要なことなのですが、ただ、リパックするのではなくそのハーネスの使用者の特徴を踏まえ、アウターコンテナとグリップの位置関係など
をなんどもチェックします。
午後は学科、および学科テストとして、パラシュートのベーシックとパラシュートリガーとしての心構え、不断不朽の努力の大切さ、そしてギアへの探究心を参加者全員で考えました。
そして、いよいよ実技テストです。この2日間で学んだ成果を発揮していきます。レスキューとハーネスの組み合わせは千差万別、セオリーを踏まえ応用力が試されるところです。大切なことは、立ち止まり確認し、流さないことなのだということです。
何かあったときの最後のチャンスは、確実にその効果を得なければならないということを参加者全員で確認したのでした。
リポート 岸 正弘
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