今年の春は各地でフライトコンディションに恵まれ、ビックフライトが続出しています。 ただ、裏を返せばサーマル活動が活発(活発すぎる)ということです。これはテイクオフ、ランディングでも言えることで、地面近くでひやっとする場面もよく見られます。 また、コンディションが急変することもよくあり注意が必要です。
そんな暖かいこの時期、大型連休ということもあり、久しぶりに飛びに行く方、ツアーなどで遠征を考えている方もいらっしゃると思います。過去の事故統計からいっても、事故は多い季節です。
3月後半から4月に入り、各地で事故が続発しています。余裕をもった計画で、楽しい休日をお迎えください。
●ツアーなどでホームエリア外にフライトを予定している方
a)事前に現地のスクールに連絡をし、スクールの営業が始まる前に行くようにしましょう。-エリアルールのチェック
-天気予報のチェック
-申込書、誓約書のチェック
昼前など、スクールの営業が開始しインストラクターがエリアに出た後では、これらのチェックができません。必ず、朝エリアの受付を済ませて、安全確認をしましょう。
b) いきなりソアリングしない。
初めてのエリアでは、朝の穏やかな気流で1本フライトし、テイクオフやランディングの進入方法など確認してから、2回目のフライトでサーマルコンディションで飛ぶようにしましょう。
c) エリア管理者の指示には従う。
お昼前後の気象の変化は激しい場合があります。エリアからのストップ、クローズ、ランディングの指示にはちゃんと従いましょう。今日は飛べなくても次がある。そんな余裕が必要です。
●久しぶりにフライトをする方
傷害保険、パイロット登録の有効期限の確認。そして、はじめに講習ゲレンデでの基礎練習から行いましょう。また、日中は気流の変化が激しく、たとえ基礎練習をした後だとしても、操作が対応しきれないコンディションということも、この春はよくあります。久しぶりの高高度フライトは朝夕の穏やかな時に必ず行いましょう。日の出も早くなり、対流も早い時間から活発です。条件が整わないようであれば、決して無理はしないようにしましょう。
ヒューマンエラーブックをもう一度よく読んで、危険性やエラーについて再度確認しましょう。安全について取り組む気持ちも時間とともに風化します。今一度、気を引き締め、ゴールデンウィークを迎えたいと思います。 よろしくお願いします。
Happy Landing
教育事業部長 岡田 直久
安全普及事業部 岸 正弘
|