秋田寒風山 安全講習会 3/20日(水・祝) 動画追加!

秋田寒風山 安全講習会 3/20日(水・祝)

 日曜日のトントンとんびに引き続き秋田寒風山の安全講習会が開催されました。JPA教育事業部長岡田直久さんは山形から直接秋田入り、前日の19日朝から準備に入ります。一日という短い時間の中でしっかりとした効果をあげるためには入念な準備が必要となります。会場となる大潟村村民体育館で役場職員との打ち合わせ、会場の検討と機材のセットアップ、天井の梁に2本のザイルロープを取り付け、そして机上講習場となる館内会議室の準備や資料の印刷を終える頃には、あたりは薄暗くなっていました。

 当日の20日、午前8時45分受付開始、予定どおり9時過ぎには机上講習を開始。最近の事故例、レスキューの実例、レスキューパラシュートの使用方法など、動画映像を交えながら講習はあっという間にお昼になってしまいました。新しい情報や考え方に触れ、参加者の皆さんは時間の過ぎるのも忘れてしまう状況です。特に、ビッグイヤーとアクセル併用時のパイロットの意図としないブレーク操作ミス、最近のクリーンな翼に対するの雨滴の影響、新しいレスキューパラシュートの考え方など、参加者の知識と経験のリフレッシュです。

 午後は、時間を惜しんだ40分ほどの短い昼食休憩の後、体育館内で実技トレーニングの開始です。自己確保の手順と方法、エイト環での脱出降下を各々2回ずつ実施、慣れないロープワークやスリング、カラビナの使用、そして予想以上の体力消耗に汗がにじんできます。ツリーラントレーニングの後は、レスキューパラシュートの投下手順と要領、そして天井から吊り下げたロープにハーネスを接続し、異常姿勢を再現した状態での投下をシミュレーション練習、その模様をビデオ撮影し会議室でビデオ解析をします。

 本当にあっという間の一日でした。新しい情報とトレーニングの成果を得て、午後5時に予定のスケジュールを終え、散会しました。参加者20名の皆さんは、今年の本格的シーズンを前にフライトの準備と心構えのリセットができたことと思います。寒風山では毎年この季節に安全講習会を継続開催することとしました。

 講師を務めていただいたJPA教育事業部長の岡田直久さんに寒風山フライヤー一同厚く感謝申し上げます。

秋田寒風山 小野寺久憲