春の安全講習会 スカイエリア京北 4/6(日)

                 レポート:藤田 有希美(びわ湖スカイパーク)

 今年も6回目となる春恒例の京北安全講習会の開催です。JPAから岡田教育部長にお越しいただきました。本日は残念ながら雨模様でフライトできる可能性はなく、たっぷり机上講習となりました。

 今年のテーマは「2014傾向と対策」です。
 現在のグライダーは10年前とは比べられないほど高性能な物になり、夢の大空がより近くになりました。もちろん大空に魅せられた私達はさらに高く、そして遠くへ飛びたいという気持ちは大きく膨らみます。その夢を実現してくれる最新のパラグライダーに胸を躍らせた方も多いと思います。ただ、その中で新たなアクシデントパターンが発生しているのも現実です。

 教本はJPAが発足した当時のEN-A、Bのグライダーの性能に基づいて場周アプローチのルールが出来ています。現在の高性能パラグライダーでは大きな違いがあり、そこに合わせることは大変難しいものになります。ソアリングは上手く出来ても、テイクオフとランディングが不安定になるのは以前の性能とは異なるからです!高性能がゆえに今までにない特別なコントロールが要求されます。高性能のグライダーを今までと同じように扱っていては無理が生じてくるのです。夢の大空でハッピーランディングにつなげるにはグライダーに頼っているだけでは出来ません。

 今回の講義はリアルな映像でのアクシデント事例に基づき、その原因を分析した結果を解説していだきました。そして6項目の対策を説明いただき、理解を深めました。最後に特に重要なランディングアプローチに重点を置き、新たなアプローチトレーニングの提案です。京北エリアのランディングを想定し具体的な手法を解説いただきました。スクールでも課題にしていきたいと思います。

 今後パラグライダーの性能はさらに向上していくでしょう。私たちはその性能と操作方法を理解し、常に向き合っていかねばなりません。新しい知識と技術を身につけハッピーランディング目指しましょう!


 ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

主催:スカイエリア京北
協力:日本パラグライダー協会