3日間の研修を終えて・・・ スカイトライ 森川

私はまだパラグライダーを初めて3年の未熟者で、今回研修をうけるにあたって、校長からそんなすぐに出来るわけがないんだから、わからない所はわからないでいいから空回りせずしっかり勉強してこい!!と肩を叩かれ出発しました。

講習内容は、テイクオフ、ランディング、アクティブ操作だけでなく、保険やエリア管理、航空力学、他にも多岐にわたりました。最終日は頭から煙を吹いてるよと皆に笑われました(汗)

すべて頭に入ったとは到底思えませんが、今回の研修は本当に奥が深く、練習を重ね少しでも自分に身につけ、スクールに返していくことが私の義務ではないかと感じています。

知識や技術で学ぶ事は沢山あり、とても勉強になりましたが、それだけでなく講師の方々のパラグライダーに対する情熱や、意識の高さ、他のスクールの方々との交流を通じ私たちが行う仕事の奥深さや魅力を感じることができました。

その中でも特に今回一番感じたことは『見ること』『考えること』の大切さです。

まず、岡田さんや扇澤さん他講師の人方々から『見ること』ついて学びました。

岡田さんが体験を行う際に全員の表情をしっかり確認し、その人がどういう状態なのか常に考え配慮されているとお聞きしました

スクール生や体験、スタッフと同じ目線になってはいけない!俯瞰して見て、その人は今どんな状況なのか見て変化を感じることが大切だと教わりました。

講習中もすごく配慮していただき、講習中も花粉症で辛ければ「大丈夫?」と声をかけてくださったり、理解できず頭が沸騰していると場を和ませるような一言を言ってくださったり(笑)

それでも緊張したり空回りしそうな私が最後まで集中して取り組めたのは講師の皆様方の配慮があったからだと思っています。

また総合演技で動画に撮られるにも太陽の位置や演技内容によって自分がどこで演技をすべきなのか、どうすると見やすくわかりやすいのか、撮る側に立った自分の立ち位置を教わりました。

パラグライダーは少しの気の緩みで大きな事故につながる可能性も秘めています。だからこそ俯瞰的な目線で全体を眺め、事前に想定をしておくことが大切なんだと教えていただきました。

そして『考えること』のについても教わりました。

エリアでスクールの校長がよく『考えろよ!』と言います。
前に扇澤さんから皆、考えて、実践して、工夫して、修正して、実践して、考えているんだよ!自分でどうしたらいいか考えなきゃダメだよ!と言われたことがあります。

パラグライダーは飛んでしまえば一人です。最後は自分で判断するしかない
でも「考える」事が出来る人は危険を想定し安全にフライトできます。

エリア管理の章でインストラクターの存在理由や意味に『向上心の創造』『目標の提示』『安全環境の提供』の3項目を教わりました。

今回の研修で何度も教えていただいた『お互いに指摘しあう練習方法』は、互いが自分の経験として失敗の原因を考え、指摘し合い、修正していければ短期間に多くの経験ができるとても効率のよい練習方法だなと思いました。

自分ひとりで考えるのではなく周囲の人を見て考えることで自分で考えられるフライヤーを作るきっかけになるのではないかと思います。

そんな考えられる自立したフライヤーを作っていくことが私たちの仕事なんだと気づかされました。

パラグライダは経験のスポーツだと言われます。パラグライダーの手法は過去の事例をふまえたうえで何が一番安全で最善の策なのかを探究し、実践し、修正し続けた結果、この仕組みや手法にたどり着いたんだと思います。
手法を学ぶということは先輩たちの経験を自分の経験にして、また考え、修正していくことだと思っています。

講習終了後、岡田さんがプライドを持って、自信を持って仕事をしてください。この仕事は本当に奥が深くて楽しいものですよと言っていただきました。
また小野寺会長からのメッセージで自分の中に「キラリ」と光るものを見つけてください
とお言葉をいただきました。

私も岡田さんや扇澤さん、小野寺会長他の方々のようにプロ意識の高い方々を目標に誇りを持って仕事に取り組みたいと感じました。

最後になりますが講師の皆様方3日間という長期間中身の濃い研修本当にお疲れさまでした。
また受講生の皆様も夜飲みながらパラグライダーについて夜な夜な語り合った時間は本当に楽しかったです。

パラグライダーの楽しさを少しでも沢山の人に伝えられるよう成長していきたいと思っています。
本当にありがとうございました。

                           スカイトライ 森川 敬子