日本登山医学会ファーストエイド講習会レポート その1
今年のレスキューレベル3更新の対象として日本登山医学会のファーストエイド講習会に、JPAから5名参加してまいりました。内容はもちろんの素晴らしさ、そして私たちがいつものフィールドから外に出て講習会に参加したことは大変意義深いものでした。
講習会のレポート、参加されたみなさまのレポートの随時掲載してまいります。
レポート1:バーズパラグライダースクール 大澤 行英インストラクター
レスキューレベル3の更新のために日本登山医学会のファーストエイド講習会に参加しました。その内容は傷病者が発生した時に役に立つものばかりでした。
医学的根拠も付け加えて説明されるため、優先しなければないことがわかりやすかったです。
事故を防ぐための取り組みも必要ですが、それと同時に発生した時にどのようことが起こりどういう処置をしていかなければならないかということを深く考える機会になりました。レベル3の搬送方法にプラスしてこのファーストエイドを学べたことがとても有意義です。
講師の大城先生は国内の登山の実情では登山中に事故が起こって当然のような装備や持病・無理な計画などでの事故発生件数が多い、また、山でも市街地と同じようにすぐに充実した救助が来ると安易に思っている登山者が多いと嘆いておられていました。今回のセミナーの参加者の割合はJPAのほかに医療従事者、救急、消防、警察、登山ガイドなどの方が救助側の関係者が大半でしたが、中には普通の登山愛好家の方もおられました。大城さんが訴えておられたことで印象に残ったことは、このようなファーストエイドは登山者全員が知っていてトレーニングや備えをすることで、事故の予防にもつながるということでした。パラグライダーにも同じことが言えると思います。今回得た知識はエリア管理やスクーリングにも役立てると同時に、普通のパイロットの皆さんにも訴えていきたいと思います。