バーズ主催 レスキューレベル2認定検定会、更新研修会 2/17(水)

2016年2月17日(水)検定当日
すっきりと晴れて気持ちのいい朝でした。まさかこのいい天気が最悪のコンディションになろうとはこの時は誰も思っていなかったとことでしょう
しかし、教育事業部の岡田さんからの最近の事故例やレスキュー事情の話を聞いて身を引き締めて救助の心構えを再確認してスタートとなりました。

今回の受験者はジャムスポーツインストラクター 堀さん、バンスカイスポーツインストラクターの森啓太さんバーズパラグライダースクールパイロットの芦田さんの3人。3人1チームでまずは三郎が岳中腹の要救助者の場所を特定し、そして適当なルートを地図上で検討し捜索スタートです。元気よく山を登り、20分ほどで到着。木に引っかかっていたのは要救助者に見立てたダミーですが、人と同じように安全に助け出さねばなりません。
インストラクターの経験が長い堀さんはさすがで、適切な方法で一番早く救助完了されました。いささかトラブルもありましたが全員課題はクリア。

しかし、新たにツリーランが発生したという想定で次の要救助者が待つ場所が発表されます。日々のフライトでも1日に何件もツリーランが発生することは十分考えられます。救助を終えたばかりですが、息を整え、緊張感をもって、各自がけがをしないように慎重なルート選びで次の現場へと向かいます。

山登りの途中、林の中でよくわかりませんが雪がちらついています。テイクオフの開けた場所に行くと雪の降り方がはっきりわかりました。これがもし実際のツリーラン発生だったら、低体温症などの重い事態まで想定して急いで救助に向かわねばなりません。

着いた現場には高い木と木の間に宙吊り状態の要救助者が雪をかぶっていました。
早速救出するためのシステム作りから救助を行っていただきました。
2件目のツリーラン。そして、標高差約500mを担ぎ上げてからの救助では体力の限界を迎えています。雪もしっかりと降り寒さがより体力を奪います。しかし、最後の力を振り絞り堀さんと芦田さんはレベル2の技量を持ち合わせていると判断し合格となりました。

森啓太さんには、今回の研修会を経験したことを生かして日々練習し、早くレベル2のライセンスを取得していただきたいと思います。

みなさん、救出達成おめでとうございます。エリアの安全を守る縁の下の力持ちとなってご活躍されることを期待しております。

会場:パラパーク京都

検定員:大澤 行英(バーズパラグライダースクール)
アドバイザー:岡田直久(教育事業部)
協力: 森 永年(バンスカイスポーツ)・高木望(バーズパラグライダースクール)・大澤真里(バーズパラグライダースクール)

レスキューレベル2認定:
   堀幸雄(ジャムスポーツ)
芦田智昭(バーズパラグライダースクール)

研修会参加
森 啓太(VANスカイスポーツ)


レスキューレベル2の認定会、更新会はレスキューレベル3所持者であれば、JPAに申請していただければ開催できます。バーズの大澤インストラクターは積極的にトレーニングを行い、検定会を開催していらっしゃいます。
レスキューレベルのシステムは、万が一レスキューに行った際に、救助者が困らない、そして救助者を守るために始まりました。そのための認定証です。


レベル2合格の芦田 智昭さん(バーズパラグライダースクール)