5月14日(火)レスキューレベル2検定会・更新会 伊豆フライトハウス

朝から土砂降りの雨でした。実際の救助の場合天候は選べませんが、ここまで降ってしまうとできることは限られてしまい本来やりたかった講習も出来そうにありません。延期にするかこのまま覚悟をきめてやるか意見を聞き、雨が止むまで室内講習となりました。

まずは現場へのアプローチの方法です。昔は紙の地図やGPSを使い現場に向かっていましたが、最近ではスマホを使ってのアプローチが増えてきたようです。たくさんある地図アプリですが等高線が出ること、そしてオフライン状態でも使えなければなりません。そして雨が降っているときにも対応できるかも考えなくてはなりません。座標をすぐに入力しどのような現場であるか瞬時に分かるように普段から使いこなしていく必要があります。

雨が少し小ぶりになってきたため山に移動。急斜面を使い、二人一組になり、カウンターラッペルで30メートル下まで降下、そして要救助者にビレイしてもらいながら再び斜面を上がります。

急斜面では足場が悪く、落石などにも十分注意しなければなりません。フォールライン上には決して入らないこと、また自身のもつフォールラインを認識しミスがあっても要救助者を傷つけないライン取りをします。

続いて要救助者の引き上げをします。

今度はエイト環をつかい二人一緒に斜面を降下、また斜面を上がって最後にローアダウンでの降下を行いました。

何度も登高と降下を繰り返すと作業は慣れてきますが、体力は消耗し雨に濡れたロープは重く滑りにくくなります。また荷重を移す時の事故が一番多いためシステムを作りなおす際、自身と要救助者の安全を何で確保しているか常に意識しなければなりません。雨で視界も悪く、声も届きにくいため、ひとつひとつ確認を取りながら確実に作業を進めていきます。

もう少しやりたいところですが、雨は結局降り続け体力も消耗してしまったためクラブハウスに戻り意見交換のち終了となりました。

実際の救助の場合教科書通りにいくことはあまりありません。しかし言葉の理解を統一するためには基本である教科書が必要です。そして基本がしっかりと身についていなければ応用はできません。教科書を丸暗記するのではなく何のためにやっているかを理解しながら常日頃から高い意識をもち練習することが大事だと感じました。

悪天候のなかお疲れ様でした。


主催:伊豆フライトハウス

更新:西野力也(今井浜)
   野村瑞紀(今井浜)
   野村藤雄(今井浜)
   谷藤公明(今井浜)
検定:上野亨(トップフィールド)
   佐野邦夫(浜名湖)

講師:鈴木由紀子
   岡田直久