| レポート
パラシュートリガー検定会 丹波
12月20日(水)21日(木)の二日間にわたって行われたパラシュートリガー検定会
講師・検定員は只野正一郎が勤めました
会場となったのは丹波市青垣支所アリーナのリハーサル室
縦長のパックするにはちょうどいい環境です。参加したのはVANスカイスポーツの森啓太さん。マンツーマンになりますが若さと情熱があるので伝えなければならないことをしっかり詰め込んでもらおうと思います。
9時に講習会が始まり、最初にリガーの心得を学びます。パックするだけのテクニックより、リパックする環境や細かいところまで見る目などが必要なのです。どのような環境でパックしなければならないか?こまめに手を洗う理由など学ぶことはたくさんあります。
お昼前まで講義をして、いよいよ実技講習です。まず手始めにインスペクション(点検)をしてリパック・ラインストーまでやりました。ラウンドパラシュート(丸型)は比較的簡単に畳めますが、いくつか形の違うディプロイメントバック(インナーコンテナ)への収納とラインストーは若干難易度が高くなります。ラインをテンションしてシワをとりながらストーしなければならない理由を説明しながら進めていきました。
ラインストーまでできると次はハーネスへの収納です。ここではせっかくパックしたパラシュートがスムーズに引き出せて展開していくようにしなければなりません。ハーネスの種類も様々あるのでコンストラクションを理解しておかなけでばならないのです。
1日目が終わったのは21時。休憩もはさみながらですが、とても貴重な時間だったと思います。
2日目も9時からスタートです。昨日とちがって、今日はクロスタイプのパラシュートを使います。
ラウンドとパックする形は異なりますが、基本は同じです。まずマニュアルを見ながら畳んでいきました。ここでもコンストラクションを理解していないとなんとなく形通りのパックになるので時間をかけて進めていきました。最初はぎこちない作業でしたが、徐々にいい感じになっていました。
17時から実技試験と学科試験をして終了です
結果は、合格です!
最後にもう一度リガーとしての心得を伝えました。濃厚な2日間だったと思いますが、常に心得を肝にこれからリガーとして活動していただきたいと思います。
<参加者の感想>
今回の検定を受けるにあたって、自分でもそれなりの練習を重ねたと思っていました。
しかし、実際検定会が開始して一つ一つの技術やリガーとしての心構えそれらすべてが自分が考えていたより高いところにあり自分の練習甘さを痛感しました。
綺麗にパラシュートが開くにはどうパラシュートが開くかをイメージして全体のバランスを考え細部にまでこだわってパッキングする事が大事です。
パッキングの際の左右のバランスや厚さを均等にする事、パッキング以外でもブライダルコードの長さやグリップの長さハーネスとの相性などこだわるところは色々あります。
しかし、検定前の私は全体ではなく一つ一つの部分でパラシュートを見てたような気がします。このぐらいでいいかと妥協もあったと思います。
今回の検定で一番勉強になったことはすべての事にこだわって作業をするということです。
リガーのパラシュートに対する色々な「こだわり」今回、この検定で垣間見たものはその一部分だけでしょうがその「こだわり」を知れた事が良かったと思います。
「こだわらずに作業するならリガーじゃなくても出来る。細部までこだわって作業しないならリガーの意味がない」今回、一番胸に響いた言葉です。このアドバイスを胸に今後リパックをしていこうと思います。ありがとうございました。