グライダーチェックミーティングレポート

グライダーチェックミーティングが行なわれました。
各チェックセンター担当者、今後チェックセンターを希望するスクールのインストラクター12名が集まりました。

2006年にこのグライダーチェック制度を開始して早8年が過ぎました。
グライダーマテリアルの変化、ヨーロッパのグライダーチェックセンターの最新情報が話され、どのようにJPAのチェックセンターの運用に反映されるべきかが議論されました。

みなさんのグライダーが、良好な状態を保たれることによって、本来のグライダーの持っているフライトポテンシャルが引き出され、安全性の機能が発揮されます。

定期的なチェックセンターでの、グライダーチェックをお勧めします。

ミーティング出席者
三上 祐司(チャレンジフィールド パラグライダースクール)
岸 正弘(パラグライダーパーク青木)
前堀 善斗(スカイブルー八方尾根 パラグライダースクール)
岩村 誠(グランボレ パラグライダースクール)
水沼 典子(スカイパーク宇都宮)
中川 克平(ウイングキッス朝霧)
青木 翼(浜名湖パラグライダースクール)
辻 強(エアパーク COO)
佐藤 良太(エアパーク COO)
岡田 直久(KPS富士見高原 パラグライダースクール)
宮田 歩(アエロタクト コーポレーション)
上野 陸(エアハート コーポレーション)






事故対策会議 3月5日 in 朝霧高原

安全普及事業部では、本年度も総会に合わせて事故対策会議を行いました。
今回のテーマは「タンデムフライト」。
JPAのタンデムパイロットが、より安全にタンデムフライトを行いパラグライダーというスポーツの楽しさを多くの方に伝えることができるように、という目的のために基本的なところから徹底的に見直していきます。

朝7時半にはウィングキッス朝霧に集まっていただき、フライト準備をおこない8時にはスタートです。
普段はタンデムパイロットとしてフライトする事がほとんどの方々に、パッセンジャーも体験していただき、お客様目線でも考えていただきます。
前日の気象予報ではフライトできるかどうか微妙なところでしたが、当日は天候・風ともに恵まれ予定通りにフライトすることができました。
フライト後はクラブハウスにてスプレッターバーの種類や特徴などの再確認を行いながら、他のパイロットが使っている道具も見せていただき知識を広げていきます。

午後はYMCAに移動し室内で午前中の振り返りや安全なタンデムフライトのための要点についての話を行いました。
あいだに保険会社の方からのお話もいただき、いざという時に大切な保険に関しての知識も深めていきます。
夕食後に午前中のフライトビデオを見ながら分析を行い、各パイロットスキルアップのためのきっかけが掴めたと思います。

各スクール、今回の事故対策会議の内容を持ち帰り全てのタンデムパイロットに伝え、実践していただきたいと思います。
来年度も多くの方にパラグライダーを安全に楽しんでいただけるよう、タンデムパイロットの方々は気を引き締めてください。

会場:ウィングキッス朝霧
   富士山YMCA

協力:ウィングキッス朝霧




森林での作業には・・・

安全普及事業部
教育事業部からのお知らせ

■安全装備の徹底をお願いします

安全装備の装着の徹底を!

ニュース報道などでご存知の方も多いかと思いますが、森林の中での
体験学習中に重さ5kgほどの枝が小学一年のお子さんに直撃し、死亡
するという痛ましい事故が発生しました。

JPAパラグライダーレスキューでも、作業中、ヘルメットは必ず装着する
よう指導しています。みなさまのスクールでも山中に入っての作業を
一般のパイロットがお手伝いすることがあると思います。今一度、ヘル
メット、グローブなどの安全装備の装着の徹底をお願いします。

重体の小1女児死亡 大垣の枝直撃、業過致死視野に捜査
2012年11月27日09:40

大垣市上石津町の市かみいしづ緑の村公園で開かれた森林体験イベントで、
折れて落下した杉の枝が大垣市神田町、興文小学校1年の○○○○さん(6)
の頭に直撃した事故で、意識不明となっていた○○さんが26日未明、頭部
外傷による脳挫傷で死亡した。

県警捜査1課と養老署は、業務上過失致死容疑での立件も視野に、事故当時
の状況や、主催者の安全管理に問題なかったかなどについて詳しく調べる。
同署などによると、○○さんは18日、県の「清流の国ぎふ森林・環境基金」
補助事業で、公園を管理する社団法人かみいしづ緑の村公社が企画した「親子で
森林体験」イベントに、父で会社員の○○さん(39)ら家族4人と参加。指導
員から間伐体験の説明を受けている最中に、直径約5センチ、長さ約3メートル、重さ

約5キロの枝が頭に直撃した。

枝は15メートル以上の高さにある枝同士がこすれるなどして折れ、自然に落下した
とみられている。参加者は34人いたが、全員がヘルメットを着用していな
かった。

亡くなられたお子さまのご冥福をお祈りいたします。


JPA安全普及事業部
JPA教育事業部


低血糖で運転中の記憶がない

シーズン本番をひかえ、お忙しいことと思います。
以下の記事は自動車運転中によるものですが、パラグライダーでも考えられるこ
とですので事前に注意喚起させていただきます。

「低血糖で運転中の記憶がない」
1日午後1時半ごろ、大津市京町3の空き事務所に、滋賀県草津市の40代男性
運転の乗用車が突っ込んだ。

手前で乗用車2台とも接触し、この男性が額に軽傷。県警大津署によると、男性
は「糖尿病を患っており、低血糖で記憶がない」などと説明しているという。

パラグライダーでこのような事例はいまだありません。
ただ、冬には低体温症によりランディング後に病院に搬送される、または昨年の
夏には空中で脱水症状となり今回の交通事故と同じように記憶がなくなってしま
い不時着というケースも発生しています。
過去には、穏やかなコンディションにも関わらず空中で原因不明の異常飛行状態
となるということありました。

まずは、フライトされる方の病歴、普段服用している薬の有無などをスクールで
は把握しておく必要があります。フライトしたいばかりにそのようなことを隠し
ている方もいるようです。
朝のミーティングでは各自の健康状態を確認することも大切です。
一部のスキューバダイビングスクールでは潜水する前に各自の心拍数をチェック
するようなにして、安全管理を行っています。
最近では腕時計タイプの心拍計もあります。

また、長期予報ではこの夏も暑くなることが予想されています。
体が気候に順応できなければ、体に不調をきたす方も出てくると思われます。

無理せずこの夏を乗り切っていきましょう。
現在、事業部では抜本的に良い解決策がないか調査しています。

もし、スクールなどで良いアイデアがありましたら事業部までお知らせください。
よろしくお願いします。

JPA安全普及事業部


低体温症にご注意を。

パイロットの皆様へ 低体温症にご注意

 例年以上に寒い日が続いておりますが、冬の間も元気に活動されているパイロットの方も多いことと思います。
最近の冷え込みにより氷点下の中、長時間フライトするという状況がありますが、夏に熱中症があるように、寒さの厳しい冬の野外での活動には、低体温症という危険性が潜んでいます。

 寒い中、飲み物の摂取も控えがちで、体調管理が難しい季節です。
無理をせず、Happy Landingをするためにも、ご注意ください。

以下、ご参考までに低体温症について書き出しました。詳しくは医師にお尋ねください。

1. 低体温症とは
直腸温などの中心体温が35度以下になった状態を言います。寒冷にさらされると、末梢細動脈が収縮し皮膚血流を低下させて熱の放散を抑えるとともに、ふるえなどの発熱反応が起こりますが、体温が30℃以下になると、ふるえすら起こらなくなり、加速度的に体温は低下し続けます。また体温が低下するにつれて精神活動、運動能力ともに低下するため、その人本来の能力を発揮できなくなります。なかでも判断力は早い時期から低下します。


2. 症状
前兆(36.5~35度)
意識は正常。手の細かい複雑な動きができない。
さむけ、ふるえがはじまる。

軽症(35~33度)
無関心状態、すぐ眠る。歩行よろめく。口ごもる話しぶり。
ふるえ最大。
(協力的にみえて協力的でない。まともそうに見えてまともでない。)

中等症(33~30度)
33~32度 会話がのろい。閉じこもる。逆行性健忘。意思不明。運動失調。
31~30度 錯乱状態。支離滅裂。しだいに応答しなくなる。
震え停止。歩行や起立は不可能。

重症(30度以下)
30~28度 半昏睡状態。瞳孔散大。心拍、脈拍微弱。呼吸数は半分以下。
28~25度 昏睡状態。心室細動。

25度以下 腱反射消失。仮死状態。
20度以下 脳波消失。心停止。

16度 救命しえた成人の偶発性低体温症の最低体温。

*30歩まっすぐ歩けなかったら35度以下。ふるえがなくなったらかなり重症

3. 現場での基本的な処置
1)風雪、風雨をさける。
2)湿った服や靴下、手袋を暖かい乾燥したものに替える。
3)毛布などで患者を覆う。(本人を入れる前に暖めておく)
4)腋(わき)やそけい部に湯たんぽなどをあてて内臓をゆっくり温める。
*すぐにお近くの医療機関へ。

4. 予防
1)速乾性、保温力にすぐれたフライトウェア。
2)早めのランディング判断。空中で保温、加温することはできません。時間に余裕をもってランディングしましょう。
3)水分、栄養はこまめにとる。脱水、低栄養は低体温になりやすい。

JPA教育事業部
JPA安全普及事業部