パラグライダー・レスキュー レベル1,2認定検定会・兵庫県丹波市

開催日程:2010/02/24-25    開催地:兵庫県丹波市    リポート:只野正一郎


 

 

2月24日(水)

関西地区では初めてのレスキュー認定検定会を丹波で行うことになりました。

場所選びは、1月の講習会で岡田さんに見てもらいOKが出たので地元の方に交渉し、快く場所をお借りすることができました。
場所は、丹波市口塩区にあるもみじの里で春一番の風が吹く中の講習会となりました。講師の南裏さんご夫婦とは前日に打ち合わせと模擬練習をみっちり行い、講習会の方向性を確認しました。

 

<午前の部>
何人かは初対面ということもあり、研修会は自己紹介から始まりました。
実技は、参加者全員が木からの自己脱出ができている前提だったので、宙吊りからの自己脱出から開始しました。最低2回(多い人は3回)することで基本技術を確認しました。

宙吊りからの脱出で使う「ロープジャッキ」は、目からうろこのテクニックで参加者は驚きでした。このテクニックは、救助で使うことにもなるのでしっかり習得するべき項目のひとつ。慣れるまで何度もすることになりました。

 

<午後の部>

午後からは、リードで木を登る練習からスタートです。今までいかに安全が確保されていなかったかということをしっかり認識してもらい、ビレイヤーの重要性とコミュニケーションの重要性を理解してもらいました。また、実際に墜落実験も行い、ビレイヤー、ロープを信頼することを学びました。
この日の最後は、講師の南裏さんによるカウンターラッペルのデモンストレーション。見学にこられた方から拍手がでるほど見事なものでした。
講義室に帰ってからは、本日の反省会。質疑応答、ディスカッション、明日へ備えます。

 

 

 

2月25日(木)

数多く練習するために、8:30にスタート予定でしたが、8時にはすでに皆さん会場入り。前日に組分けしていたグループごとにイメージトレーニングと手順を話し合っていました。実は、緊張感を持ってもらうように、カウンターラッペルの方法は前日にデモをしました。今日はすぐ本番ですので、みなさん、記憶をたどって、かなり真剣に話しあっていました。 もちろん検定会なので、危険行為があれば合格はできません。

 

<午前中の部>
8:30 JPA会長の挨拶から始まりました。そして、南裏さんから今日のテーマと注意点を説明していただき、入山しました。

とりあえず、お昼までに一回ずつは試技をするということで始まりましたが、最初の1人目はまさに試行錯誤。時間はかかりましたが、丁寧にカウンターラッペルで救出しました。

ここで再度コミュニケーションの重要性を認識することもできました。

 

もちろん、危険行為にはすぐに講師の方から指摘が入ります。カラビナの向き、締め忘れ、デージーチェーンの間違った使用、カウンターラッペル時のロープの長さが適切ではないなど、細かいですが、大事なことなのでしっかり確認しながら行いました。

1人目の試技を見ることができましたので、2人目からはスムースに救出ができ、3人目はさらに余裕をもって行うことができました。

 

<午後の部>
午前中の試技が終わり緊張が解けたのか、また昨日から続く作業の疲れからか・・・午後は様々なミスが起こりました。まさにヒューマンエラーです。ちょっとしたミスで大きな事故になりかねませんので、作業は常に集中して行わなければなりません。冷静にゆっくりイメージしながら・・・、自分のこと、周囲のことを客観的に見ることでヒューマンエラーは防げます。

 

午後からは春一番の影響で木も大きく揺れ、よりリアルな状況が再現できたかと思います。参加者の中には、緊張で口の中がカラカラになってしまう方や、、困ったときには口数が極端に減る方・・・色々な方がいらっしゃいました。色々なことがあった分、収穫も多くあったのではないかと思います。

 

日没前にすべての実技が終わり、1時間ほど講義室でミーティングをしました。
南裏さんからはトラブルシューティングの解説と今回の感想など話してもらい、受験されたみなさんから感想を伺いました。今回できたとしても、実際に現場でより確実性をもたせるには、普段から練習するのが大切です。


今回は只野正一郎がオーガナイズさせていただきましたが、不慣れな点もありご迷惑もかけたかと思います。それでも南裏さんご夫妻、バーズの大澤さんのご協力もあり無事に講習会を終えることができました。ありがとうございました。


地元では、もみじの里様と口塩区自治会様に場所と食事の手配していただきました。好評につき、次回も同じ場所でと思っていますのでどうぞよろしくおねがいします。

 

  場所 :  丹波市もみじの里
  講師 :  南裏 健康
  南裏 保恵
  只野 正一郎(TAKパラグライダースクール)
  大澤 行英(バースパラグライダースクール)
  協力 :  TAKパラグライダースクール

 

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