いよいよ、韓国のインストラクターのトレーニング開始です。今日はセミナー当日にお手伝いをしてくれるインストラクター10名が集まり、事前トレーニングを行いました。まずは明日のためにロープをセッティングしなければいけないため、木登りからスタート。リードで登る、アブミやデージーチェーンを使うことに慣れていないため戸惑いもあったようですが、デモンストレーションでいとも簡単に木を登ってしまったため、みなさん興味深く次から次へとチャレンジしました。明日は12グループに分かれてトレーニングを行うため、24本のロープを木にセッティングしなかればなりません。
お昼は韓国風のケータリングサービスで食事。ただ、食べ終わってはすぐに練習するほどの熱心さ。モチベーションは高いです!
すべてのセッティングを終えたところで、レベル1の講習。デモンストレーション→練習という手順で随時行いましたが、パラグライダーしか知らないパイロットですとカラビナはオートマチックに閉まるという認識が強く、ゲートの閉め忘れが目立ちました。そして、数名、宙吊りからの自己脱出も行い、ロープジャッキ、マッシャーの有効性を確認しました。トレーニングの最後はレベル2のデモンストレーション。宙吊りの要救助者をカウンターラッペルで救助するという方法を実演。みなさん、今までなんとリスクの高い救助をしていたか認識されたようです。
日暮れも迫ってきましたが、すべての準備を再確認、そして明日のグループ分けなどを行い今日の予定をすべて終了。レストランで反省会を行い、明日のセミナーへの英気を養いました。オフィスに戻って、足りない備品をGinファクトリーで製作させていただき明日への準備は万端です。さて、明日は本番です。お手伝いしてくれるインストラクターのみなさんのモチベーションが高いので心強い限りです。
韓国の朝は氷点下。凛とした寒さでキリッと目も覚めます。今回のセミナーは現会長がジン氏、教育事業部責任者がセイヤン氏ということもありますが、Gin Glidersの協力を多大に受けています。準備はGin Glidersのオフィスですべて行っています。
今日はムンギョンでのワールドカップでレスキュー隊長を任されたドゥンソク氏もお手伝いに来てくれ、今回の会場をすべて案内してくれました。セミナー会場、実技トレーニング会場とも申し分なし。ただ、参加者が70名を超えそうということでセミナー会場は満員となりそうです。実技トレーニング会場はキャンプサイトの中を使えるということで足場がきれいで、なおかつ適当に伐採されています。さっそくドゥンソク氏に事前講習をしながらセットアップ。はじめはハシゴに登って行うはずでしたが、せっかくなので一から木を登ることにしました。
JPAパラグライダー・レスキューブックは午後にようやく翻訳を終え、印刷に。木曜日には参加者全員が手にすることができます。
オフィスには使用する備品が続々と到着しており、すべて梱包を解いて確認しました。足りないものもはっきりしたので、今日中に手配をし今日の日程を終えました。
明日はセミナー会場、実技会場のセットアップ。セミナーをお手伝いしてくれる5名のインストラクターの事前講習を一日かけて行います。
今週の木曜日(11/18)、予定通り韓国ハングパラグライダー協会主催のレスキュートレーニングが行われます。今日、現地入りし協会の教育事業部責任者のセイヤン氏と打ち合わせをしました。準備に当たっては、韓国ではレスキューブックの韓国語訳、トレーニングで必要な備品の製作、準備。日本ではそれに並行して、トレーニングの資料製作を行いました。事前の打ち合わせはインターネット電話を使用し、一か月以上前から毎日のように行われ、その甲斐あってかレスキューブックは見事に翻訳されていました。
トレーニングは韓国全土から66名のインストラクターが参加。オブザーバーを含めると70名以上のインストラクターが参加するトレーニングとなります。今回のトレーニングは2年に一度のインストラクターライセンス更新のためのものです。韓国に約120名ほどのインストラクターがいるそうですから、ほぼ全体の2/3以上の方に参加していただくこととなります。
明日は最終準備、あさっては事前トレーニングを行いトレーニング本番を迎えます。
DVDの受付案内、参加された方々の感想、講師の感想などページを更新しました。セーフティートレーニングを終えるたびに、私達講師もパラグライダーの技術に対しての理解が改めて深まっています。セーフティートレーニングはまた来年ということになりますが、正しい操縦に関してはこの冬のセミナー、講習などを通じてフィードバックしていきたいと思っています。探究するほど面白いスポーツです。
冬のセミナーなどの予定は11月下旬に発表予定です。
JPAが作り上げたレスキュートレーニングが海を越えます。かねてから韓国滑空協会からトレーニング実施およびレスキューブック翻訳使用の依頼がありましたが、JPA理事会の承認を得て今回実現しました。
韓国滑空協会ではすでにトレーニングに向け、本の翻訳を開始。11月に韓国全土からインストラクターを集めトレーニングを行います。
JPAからは教育事業部の岡田を派遣。すでに日本で準備を進めています。JPAでは実質的な付き合いとしてアジア各国の組織とパートナーシップを作り上げています。
日本ではいくつかのスクールから、パラグライダー・レスキューを始めてもらいありがたかったという声をよく聞きます。ツリーランディングはなければないほうがいいものですが、まったくゼロとならない限り、それに備えた準備をパイロットおよびスクールはしておくべきです。
JPAでは現在、冬のセミナーのスケジュールを考案中です。レスキュートレーニングも今年実施したレベル1,2に加え、レベル3のトレーニングも実施します。