セミナー2日目スタートです。昨日のメンバーも入れ替わり、これから金曜日までは主にこれからインストラクターを目指す方が対象となります。今日のセミナーは終日、パラグライダーレスキュートレーニングとなります。8時すぎには研修室に集合し、さっそく講義からスタート。極力、実技の時間を長く取りたかったので、早々に1階のジムに移動。まずは道具の使い方を説明、そして自己脱出、懸垂下降のデモンストレーション。
みなさんほとんどの方が、このような道具を使うのが初めてでしたので、デモは説明をしながらゆっくりと実施。イメージが出来上がったところで3カ所に分かれて実技開始です。実際にぶら下がると緊張感は高まり、みなさんの顔つきも変わります。地上にいる方たちの安全管理も大切です。懸垂下降は、地上練習した後に天井まで上がり、15mほどの高さを降りてみました。施設を有効に使いながら、お昼までに予定の課目を終了。
今日もお昼は30分で済ませ、すぐにフィールドに出ました。ここからレベル2。まずは木登りから。ビレイヤーと登高者2人一組になって3カ所で同時に開始。秋らしい爽やかな陽気でしたが、慣れない作業にみなさん大汗をかきながら登っていきます。初めは、ビレイがなくなってしまうような状況が生まれてしまったりしましたが、少しずつ修正をしながら徐々に形になっていきました。地上に降りてきた方たちの安堵の表情が印象的でした。全員が木登りを終えたところですでに16時前。全員にレベル2のレスキューをしてもらいたいところでしたが、お手伝いをしてもらいながらデモを行い終了となりました。機材の回収を終え、研修室に戻るころには日も暮れていました。
明日から11/1までの5日間、韓国にて、インストラクターセミナーが開催されます。今日はその会場となるエアフォースアカデミーで、韓国の教育事業部長セイ・ヤンとともに準備を整えました。1階ガレージはパラシュートの開傘トレーニング、レスキュートレーニングなど十分に行えるほどの広さを持ち、さらに2階は100名近くが収容できる研修室となっています。さらに隣には高度差100mほどの講習会場があり、モノラックも装備されています。さすが国の施設です。
さて、JPAでは3年前に韓国ハングパラ協会から依頼を受け、パラグライダーレスキュートレーニングを開催しましたが、今回はそのレスキュートレーニングに加え、ヒューマンエラーセミナー、パラシュートセミナーを行います。まずは初日となる明日、ヒューマンエラーセミナーからスタートします。
「JPAパラグライダーヒューマンエラーBOOK」はすでに韓国語訳されており、明日インストラクターのみなさんに配布されます。
主催:韓国ハングパラ協会
セイ・ヤン(KHPGA教育事業部長)
講師:日本パラグライダー協会
岡田 直久(JPA教育事業部長)
2013年、今年も舞鶴にある神崎エリアで行われましたセーフティートレーニングは、例年にない台風の影響を受ける中での開催になりました。一週間ごとに発生する台風は勢力も大きく、大きな被害を出しているところも少なくありません。ここ舞鶴のエリアも台風の爪あとが残る中、エリアスタッフの多大なるご協力の下、今年も無事に開催させていただくことが出来が出来ました。
初日朝から小雨が降る中、全国からたくさんの方が集合します。
お昼にはお天気回復予報が出ているので、講師の挨拶後、早速セミナースタートです。
今年はなんと言っても初参加の方が多く見える一方、リピーターの方は半数を数え、このセミナーの定着感が伺えます。セミナー内容は基本技術の一貫しているところと、さらに技術、話術、膨大なデータの数々が新しいセミナーを作り上げています。ニューフェイスの方にはわかりやすく、リピーターの方には基本に返った技術のコントロールから全てのマヌーバーに通ずる認識の再確認。そしてビックマヌーバーのトレーニング内容へと時間いっぱいまで続きました。いつものことですが、不安でいっぱいの面持ちから一転、やる気でいっぱいになる参加者のみなさんを見ているとセミナーの充実性が伝わってきます。
10時過ぎより実技に向けテイクオフへ移動。雨は止んだもののしばらく裏風でフライトが出来ません。みなさんはイメージトレーニングを繰り返し行います。ここでも講師がそのイメージを明確にするため時間が許す限り講義が続きます。お昼前から徐々に裏風が収まり、海上の救助部隊とランディング体制も整い、いよいよフライトスタートです。それぞれが明確なイメージを作り上げ、どんどん繰り広げられていくマヌーバーの数々。テイクオフまでの道中40分の疲れも感じさせないほど意欲的なフライトが繰り広げられました。
一人3~4本のフライトが出来たころ、日没となりフライトは終了。
戻ってからも時間を余すことなく本日のビデオ解析と講義は続きます。一人一人が出来なかったことや、疑問など即座にフィードバックし、次へのフライトイメージを明確にしていきます。また、マヌーバーに必要なハーネスセッテングも時間をかけて見直し、夜遅くまでパラ談義に花を咲かせ、明日へのフライト準備を済ませました。