レスキューレベル3
明日からいよいよレスキューレベル3の研修会が始まります。不測の事態に備え、私たちインストラクターがレスキューレベル3の技術・知識を身につけることは必須です。木から降ろす救助だけでは不十分であり、不測の事態にすぐヘリを呼べばいいという態度も社会的責任を果たしていると言えません。
今回はプロの山岳ガイド2名が講師を務め、2日間スカイパーク宇都宮を会場に研修が昼夜を問わず開催されます。現在、宇都宮の空には雪が舞っています。
明日からいよいよレスキューレベル3の研修会が始まります。不測の事態に備え、私たちインストラクターがレスキューレベル3の技術・知識を身につけることは必須です。木から降ろす救助だけでは不十分であり、不測の事態にすぐヘリを呼べばいいという態度も社会的責任を果たしていると言えません。
今回はプロの山岳ガイド2名が講師を務め、2日間スカイパーク宇都宮を会場に研修が昼夜を問わず開催されます。現在、宇都宮の空には雪が舞っています。
「JPAウインチオペレーター検定研修会」に関して、その詳細をご連絡させていただきます。トーイングスクールをお考えの方はこの機会にご参加ください。
1. JPAウインチオペレーター技能証
ウインチ(トーイングマシン)を操縦するにはこの技能証が必要となります。ウインチを操縦するには正しい知識と技術が必要となります。アシスタントインストラクター以上であればこの検定研修会への参加資格があります。
2. DHV安全基準に準じたウインチ
1年の間、JPAと共同でテストを繰り返し行い、ようやくDHVの安全基準に則したウインチを作っていただきました。
また、JPAではウインチの認証テスト制度を設けました。このような背景には、過去数々の自作機が事故を起こしていることが挙げられます。
また、トーイングに必要な装備品であるライン、トーイングパラシュート、ウィークリンク(安全装置)、リリースシステムなども専用のものを準備しました。
3. 80ページ以上に渡る「パラグライダートーイングテクニックブック」
なにを行うにもすべての指針となるのは教本です。その教本も完成させました。昨年5月に行ったDHVでの研修で学んだこと、そして頂いたたくさんの資料をもとにたくさんのテストを日本で行い、日本の環境にあったシステムを作り上げました。この教本が今後のトーイングスクールの指南書となります。
*2013年開催のウインチオペレーター検定会は今回のみ。
ウインチオペレーター検定研修会
http://jpa-pg.jp/11event/2013ken/winch_kentei/winch_kentei13y.html
一年の準備期間を経てトーイングシステムをすべて完成させることができました。そこで2/27-28に初めてのウインチオペレーターの検定会を実施します。トーイングスクールを予定されている方はご参加ください。
検定研修会は最新のウインチ、装備、そして全80ページを超える教本を使用して研修を行います。
2013年中の検定会は今回のみとなります。
お申し込みページ
http://jpa-pg.jp/form2013/seminar/winchkentei/winchKentei01.html
2010年にレスキュー制度が始まって初めての更新講習会になりました。最初の検定会で学んだことからトレーニングや知識を増やしたかが興味深いところでもありました。
前日に半谷顧問から助言をいただき今回の課題が決まり当日発表しました。課題は少々難問ですがしっかり学習していればできるはずです、、、みなさんを信じて講習開始です。
朝8時半には全員準備完了で、初めに教育部部長の岡田氏のお話から始まりました。実際の救助現場での話しからレスキューレベル3まで受講してやっと救出→搬送で完結するということでした。
なぜならば、助けに行く現場はほとんどの場合山中ですし、怪我をしていた場合の搬送まで知っておかなければどうしようもないからです。もちろん、そんな状況にならないようにするのが重要ですがなにが起こるか予想できない状況もありますので完璧にしておかなければならないわけです。
前回と違って、今回は登山から始まります。白地図とGPSとコンパスをもって山の中へ入っていかなければなりません。山といっても受講者のホームエリアではないのでまずは地形を地図から読みとらなければなりません。そしてルートを決めて12~15kgのザックを背負って登山です。だいたい1時間ほど歩いた場所を今回の現場に設定しました。しかし、ルートを見つけるのに時間がかかったことと、やはり体力的なところで30分ほど遅れました。現場に着いたらすぐに木登りを始めます。リードでの木登りですから登る人も大切ですがビレーヤーもしっかりしていないといけません。ここで準備が遅いと全体的に救出も遅れますし、もし要救助者が怪我していたら、、、なんて考えるとスピーディーで正確にしなければなりません。ポイントは、必要最小限の装備をすぐに装着できるようにしておくこと。
シミュレーション用のライザーで要救助者役の山口さん(びわ湖パラグライダースクール)を宙吊りでセットしました。場所は急斜面。課題は木からそのまま降ろすのではなく、斜面上に救助するというもの。現場に即した対応能力が試されます。もちろんすんなり出来ません。腕力も消耗していきます。トラブルシューティングもあり、全員終わり片付けを終えたころにはちょうど日は沈みました。下山は懐中電灯の灯りを頼りに降りていきます。
スクールへもどると校長が暖かいコーヒーを入れて待っていてくれました。
現場はどんなことが起こるかわかりません。そこで使える技術と知識はあればあるほどより安全に救助ができるのです。しかし、そのためには練習をしっかりしておかなければ小手先の技術と知識ではかえって安全なものが危険にさらされてしまうわけです。日本山岳レスキュー協会の認定もでているわけですし、ただ更新講習会で学ぶだけではなく、スクールの現場で練習する環境とサポートしてくれる人を育てるのが大切だと思います。
最後になりますが、寒い中木にぶら下がり続けてくれた山口さんに感謝します。ありがとうございました。
またこのようなトレーニングに参加されたインストラクターの皆さんからはパイロットに対する愛情をたっぷり感じました。お疲れ様でした。
講師:只野 正一郎(TAKパラグライダースクール)
更新:森 永年(VANスカイスポーツ)
堀 幸雄(ジャムスポーツ)
藤田 有希美(びわ湖スカイパーク)
協力:山口 雅裕(びわ湖スカイパーク)
レポート:只野 正一郎(TAKパラグライダースクール)
JPAパラシュートリガーは2年に一度更新講習会に参加することが義務づけられています。ここでは、最近の傾向や日々進化する道具に関しての知識や基礎技術の向上を目的としています。
また、1秒の遅れが命取りになるラストチャンスのパラシュートなのだから認定を受けたリガーはすべての道具に関して完璧な知識が要求されます。
会場となったのは、雪景色の池田山麓にある池田町総合体育館。最初にJPA理事小林豊治氏の挨拶から始まりました。
続いて、講義。まずは最近の傾向と対策について。ここでは、去年発生したアクシデントのケースと考察からEVOクロスなどのクロスタイプパラシュートの話まで興味深い内容となりました。
その後、技術論の講義が1時間ほどありお昼前には実技スタートしました。実技では、去年同様ストレスなくパラシュートが展開されるパッキング方法をいくつかのコンテナやタイプの違うパラシュートを使ってパッキングしていきます。パッキングされたパラシュートは別の受講者がチェックし、またパッキングします。ただたたむだけではなく、「見る目」を養うことも大切なことなのです。そして、それらは評価され記録されていきますからたたむ人も見る人もちゃんとしてなければならないのです。
最後にパッキングするのはタンデム用パラシュートでした。ものが大きくなると作業は大変になります。疲れてくるとミスが出るのですが、受講者はみんな真剣に集中して最後までパッキングを続けました。すべて終了したのは19時でした。
みなさん、お疲れ様でした。
講師:只野 正一郎(TAKパラグライダースクール、FAAパラシュートリガー)
更新:井上 美奈子(スカイトライ)
植村 克政(JMB富士見パノラマ)
平出 昌史(KPS富士見高原)
辻 強(エアパークCOO)
上野 陸(エアハート)
JPA教育事業部