日本登山医学会ファーストエイド講習会レポート その1

 今年のレスキューレベル3更新の対象として日本登山医学会のファーストエイド講習会に、JPAから5名参加してまいりました。内容はもちろんの素晴らしさ、そして私たちがいつものフィールドから外に出て講習会に参加したことは大変意義深いものでした。

講習会のレポート、参加されたみなさまのレポートの随時掲載してまいります。

レポート1:バーズパラグライダースクール 大澤 行英インストラクター

 レスキューレベル3の更新のために日本登山医学会のファーストエイド講習会に参加しました。その内容は傷病者が発生した時に役に立つものばかりでした。
 医学的根拠も付け加えて説明されるため、優先しなければないことがわかりやすかったです。
 事故を防ぐための取り組みも必要ですが、それと同時に発生した時にどのようことが起こりどういう処置をしていかなければならないかということを深く考える機会になりました。レベル3の搬送方法にプラスしてこのファーストエイドを学べたことがとても有意義です。

 講師の大城先生は国内の登山の実情では登山中に事故が起こって当然のような装備や持病・無理な計画などでの事故発生件数が多い、また、山でも市街地と同じようにすぐに充実した救助が来ると安易に思っている登山者が多いと嘆いておられていました。今回のセミナーの参加者の割合はJPAのほかに医療従事者、救急、消防、警察、登山ガイドなどの方が救助側の関係者が大半でしたが、中には普通の登山愛好家の方もおられました。大城さんが訴えておられたことで印象に残ったことは、このようなファーストエイドは登山者全員が知っていてトレーニングや備えをすることで、事故の予防にもつながるということでした。パラグライダーにも同じことが言えると思います。今回得た知識はエリア管理やスクーリングにも役立てると同時に、普通のパイロットの皆さんにも訴えていきたいと思います。



レスキューレベル3更新研修会 1/28(木) 国立登山研修所

明日から3日間、富山県立山の国立登山研修所で、レスキューレベル3更新研修会が開催されます。今回は日本登山医学会主催のファーストエイド講習会に参加し、それを更新の対象としました。非常に人気の高い講習会のため、なかなか受講ができないようですが、今回は、私たちの意図にご賛同いただき、快く希望者全員を受け入れていただくことができました。
例年より少ないというものの、立山は雪山には違いありません。このような環境でどのような応急処置ができるのか、学ぶことは多くありそうです。

すでに研修所には山岳ガイド、防災航空隊・・・と参加されるみなさんが集まりはじめています。今回はJPAで講師をしている面々も全員受講者、写真などはあまり撮る時間はなさそうですが、3日間実りあるものにしていきたいと思います。


アシスタントインストラクター養成研修会、検定会に関して


3月にアシスタントインストラクター、インストラクター養成研修会を予定しております。
昨年までは、養成研修会後、半年後に検定会を行っていましたが、今年より、アシスタントインストラクターの検定会は養成研修会の翌日に行います。(*インストラクター検定会は従来通り変更はありません。)

養成研修会、検定会とも追加がない限り、年に一度の開催となります。

養成研修会開催要項
http://jpa-pg.jp/11event/2016ken/intora-yose/intora-yose-16yoko.html
アシスタントインストラクター検定会開催要項
http://jpa-pg.jp/11event/2016ken/assi-intora-kentei/assi-intora-kentei-16yoko0304.html

内容ご確認の上、お申し込みください。よろしくお願いします。

JPA教育事業部


パラシュートリガー更新研修会 栃木県鹿沼市 1/20(水)

 7名の更新でしたので、3部屋利用しました。
午前中は、最近のレスキューパラシュートに関しての事故のディスカッションでした。主に旋回または、体の傾きによってはレスキューパラシュートが取り出せないまま山の斜面に突っ込むという事例についてでした。グリップからインナーコンテナまでの距離が長く1アクションでは引き出せない・グリップを握った重さだけで判断してレスキューが出たと勘違い等でした。こう言った事例を聞くとさらに人を見てセッティングの必要性も感じ同時にもう少しオートマティックにならないものかとも考えました。
その後は、最近のレスキューパラシュート事情をふまえタイムリーにパラワールド誌が特集を組み、ラウンドタイプをはじめロガロ、クロス(スクエァ)タイプと多様になってきましたので、クロス(スクエァ)タイプのパラシュートを広げ皆でリパック方法の確認を行いました。
午後からはそれぞれクロス(スクエァ)タイプ、ロガロタイプ、ラウンドタイプそれぞれリパック方法の確認でした。いつもとは違うパラシュートでしたが考え方は同じでラインファーストでパラシュートが展開するのでそこを考えながら行うとどれも自然にリパックが決まってきます。いつも自分たちが行っているパラシュートと違い新たにクロス(スクエァ)を行うとまた新たに発見が見つかった事と思います。
こうして1日間、参加者の方も真剣にレスキューシステムについて取り組みました。

更新:佐藤 良太(エアパークCOO)
水間 竜也(エアパークCOO)
    植木 亨(トントンとんびパラグライダースクール)
    望月 聖司(新治こまちパラグライダースクール)
    小林 晋(グランボレパラグライダースクール)
    水沼 典子(宇都宮スカイパーク)
    近藤 正哉(宇都宮スカイパーク)

講師:三浦 新二(KPSパラグライダースクール)



2016年インストラクター対象 琵琶湖セーフティートレーニング

http://jpa-pg.jp/11event/2016ken/safety-training-intora/st-intora-16yoko.html

このたび、インストラクターの皆様を対象としたセーフティートレーニングを企画いたしました。

琵琶湖でのボートトーイング、最新のグライダー特性、マニューバートレーニングを多くのインストラクターのみなさまに体験していただければと思います。

特別料金での開催となります。
12,000円(通常価格:42,000円のところ、インストラクター特別価格)

お申し込みは 2月3日(水) AM10:00より

参加はタンデム技能証所持者の方からOKですが、定員を超えるお申し込みがあった場合はアシスタントインストラクター、インストラクターのご参加を優先させていただきます。

ほか、詳細は開催要項でご確認ください。
http://jpa-pg.jp/11event/2016ken/safety-training-intora/st-intora-16yoko.html

よろしくお願いします。