JPAパラグライダーレスキューレベル3更新講習会・認定検定会

今回参加いただいた伊豆フライトハウスの恩田インストラクターよりレポートをいただきました。大変お疲れ様でした。

JPAパラグライダーレスキューレベル3更新講習会・認定検定会 2/18(水)初日

レスキューレベル3更新講習会・認定検定会がスカイパーク宇都宮でおこなわれました。
天候は雨、山頂へ近づくにつれ雨は雪へと変わりこれ以上にない悪天候の中のトレーニングとなりました。

集合は8時でしたが7時半には全員が集まり、定刻より少し早くスタートです。

今回は元富山県警山岳警備隊員であり、現在は日本山岳ガイド協会認定登攀ガイドの肩書を持ち剱岳の山岳ガイドをされている稲葉氏を講師に迎えました。

まずは稲葉氏の室内講習です。アンカーの大切さ、そして1/2、1/3、1/5などのシステムの復習をしました。

いよいよ4人1組の3チームにわかれます。ランディングの周りにある木を使い展張のシステムの再確認をします。滑車とユマールの相性、干渉しないようにするため、つけ方やつける場所も確認。そして実際の救助の時は帰りに要救助者のパラグライダーももって降りなくてはならない時もあります。道具の整理をして不要な道具はおいていきます。
事前に用意して頂いたダミーの丸太70キロをストレッチャーに乗せモノラック乗り場まで搬送。
ここから山の中を引き上げ搬送です。
各チーム1/2や1/3など様々なシステムを使い山頂を目指します。
現場は落石も多く、枯葉の上に雪が積もり滑りやすく、靴や手首から水がしみ体が濡れ体力が奪われます。体力がなくなると集中力がなくなります。技術以外にリーダーシップやチームワークがとても重要です。
今日の最終目標垂直の岩場の上まで引き上げることができたのは、一番声が出ていた1チームのみでした。
日没前に下山し今日のトレーニングは終了とりました。
クラブハウスに戻ってからは各チーム今日の反省会。システムがわからなければ紙に書いて頭をクリアにすることが大切です。明日の打ち合わせ、そしてしっかり休養をとり明日に備えます。


2/19(木)2日目

定刻の7時半前には全員集合し、8時前には山頂へ向けて出発です。
天気は快晴。山は雪が積もって白くなっていましたが気温も昨日よりは高い予報が出ていたため何を着ていけばよいか悩みました。そして昨日より1枚少な目か薄着の服を選びます。
クラブハウスからモノラックのところまで歩くだけで汗ばみますが、なるべく汗をかかないようにゆっくり歩きます。
しかし、山へ入ると葉の上に積もった雪が解けて雨のように落ちてきます。
服のチョイスを誤った人は昨日よりも寒い思いをしました。雪の上に置いたロープはとても冷たく、手がかじかみました。
靴や服のチョイスは非常に重要であると感じました。

残りの2チームも垂直の岩場の引き上げを終え、谷を越えるために展張し、要救助者を空中移動してテイクオフの真下を目指します。
昨日よりも声が出ていてチームワークもよくなっているようです。
その後はテイクオフまでの50メートルの垂直な崖を引き上げます。
アンカーが取れる木が2本しかなく、手が空いている人がサポートにつき一気に引き上げます。
本当はテイクオフからの降ろしもやる予定でしたが、時間がなく終了となりました。

クラブハウスに戻ってから反省会を行いました。

アンカーの重要性、出来ることと出来ないことをきちんと見分けること、セルフビレイを一つとるにしてもきちんと次の行程を踏まえてとる事。
今回リーダーでなかった人も、実際にエリアに帰れば自分がリーダーになれなければいけない立場にあります。常日頃から高い意識と緊張感を持ち練習を重ね、いざというとき行動できるようにきちんとした指示が出せるようにしなければなりません。


写真は教育事業部のFACEBOOKに掲載してあります。ぜひ、ご覧ください。


レスキューレベル3更新研修会、認定検定会まもなく開催



2/18-19の2日間、栃木県のスカイパーク宇都宮でレスキューレベル3の更新研修会、認定検定会が行われます。
レベル3相当の救助が必要となるようなことがなければいい訳ですが、山で営業活動をしている以上、不測の事態に備え、トレーニングをしておくことは当然の事です。先日もレベル3のトレーニングをしておかなければ救助できなかったであろう事例があったばかりです。
今回もいざというとき、セルフレスキューができるよう2日間トレーニングを行います。講師はプロの山岳ガイドであり、Red Bull X-Alpsの日本チームサポーターの経験もある稲葉氏です。


インストラクター更新研修会 1/21(水)ウイングキッス朝霧

                レポート:西野 力也(今井浜フライングスクール)

今回のインストラクター更新研修会は朝霧で行いました。
通常よりも早く7時半に集合でしたが、意識の高い皆さんは7時過ぎには全員が集まり、定刻より少し早くスタートとなりました。
 今回のテーマは「講習内容について」と「ライセンス取得までのフライト本数」について話し合いました。このスポーツは目に見えない風を相手としているので、感覚の習得がとても重要であるのは言うまでも無いが、この感覚を言葉にするのはまさに十人十色。これをいかにシンプルで分かり易く理論的に説明できるかのカギは、各インストラクターの深い理解にかかっています。理解や知識は常に掘り下げてより根っこの部分を追求する気持ちが不可欠で、これには手を抜かずに求め、そして準備することでより分かり易い講習が実現する事を確認しました。日々の業務に追われがちな中でも、どのような準備をしたら良いのか?日頃の現場からの意見を交換し合って、よい話し合いができました。
 フライト本数に関しては、より少ない本数でライセンスを出せれば習う人にとっては、ライセンス取得までの道のりが見易くなり、楽しみも増えて意欲がわき、ワクワクしながら通えることになります。フライヤー人口の底辺を増やす事にも大いに期待できるので、各スクールが統一した内容を理解して、協力体制も作り上げて行くことで実現すると思いますので、何が必要でどんな事が必要ないのか?話し合いました。ただ単純に本数を減らせば良いのではなく、始めた人がパイロット証までの道のりがハッキリイメージができ、やってみようと思える理論的な内容でなければなりません。「風を読めないと取得できない・・」という抽象的な内容ではなく、「風を読む目を養って自分で判断、行動しないとダメなスポーツなんだ」という事をしっかり理解させてあげれば、十分安全なパイロットに育って行くと思います。
 今現在のそれぞれの「ライセンス取得までのフライト本数」を今一度見直し、より1本1本に意味を持たせることで、いかに本数を減らして行けるのか考える良い機会となったと思います。
 この素晴らしいスポーツをより多くの人に理解してもらえるために、より工夫して日々のスクールに生かして行くことを確認して今回の更新研修会が終了となりました。

更新:
青木翼(浜名湖パラグライダースクール)
井上美奈子(空ともパラグライダースクール)
片桐正登(JMB中部パラグライダースクール)
小林大介(京北パラグライダースクール)
中川克平(ウィングキッス朝霧)
三浦亜津子(KPSパラグライダースクール)

会場: ウィングキッス朝霧
講師: 西野力也(今井浜フライングスクール)













タンデムフライトテクニックブック改訂版 まもなく完成!


日本初の「タンデム教本」が発刊されてから7年が経ちました。その間、日本でのタンデムフライトの需要は増すばかりです。現在、今までの現場からのフィードバック、私たちの経験からタンデム教本のすべてを見直し、まったく新しいタンデム教本を作成中です。
文章はほぼ90%以上を書き換え、写真も事業部員の方々にご協力をいただきほぼ差し替えました。
これからタンデムパイロットになろうとする方、またスクールでのタンデムの指針となる内容です。3月のスクールミーティングの際にはお披露目できるかと思います。ご期待ください!