ヨーロッパ研修6/21(土)~デビット セーフティートレーニング&アクロトレーニング

今日でハイパフォーマンスグライダーに必要なマニューバーをすべて行います。天気もよさそうですが、その分テイクオフが混み合うことも予想されるので8時にはテイクオフに向けて出発です。
まだ、だれもいないテイクオフを一人ずつ、BOXに向かって飛び立っていきます。朝はあまり高度が取れませんが、それでもBOX上空で600mほどは高度が残ります。一度、失敗してもそのフライト中に修正してもう一度トライすることができる高度が十分にあります。演技の模様はプロのカメラマン・ピエールのビデオにすべて収められていきます。
今日からハンググライダーの世界大会が始まるということで、日中はいったんテイクオフがクローズになるのでは・・ということでしたが規制はなく休みなくフライトを続けます。
2本目のフライトですべてのメニューを消化できたので、3,4本目は気になるポイントを復習することができました。
充実のフライトを終えたあとはビデオ解析。ひとまず第一の目的は達成です。明日からグライダーを変えてさらなるトレーニングが始まります。







ヨーロッパ研修6/20(金)~デビット セーフティートレーニング&アクロトレーニング

 前日にデビット氏に連絡取ると「7時半開始ね」ということで、時間通りに訪問。いつもと変わらぬ笑顔でデビット氏が出迎えてくれました。デビット氏の講義室はG-Forceトレーナーが隣接してあり、さらに充実しています。
 エスプレッソでも・・と薦めてくれましたが、飲む暇なく講義開始です。話を聞いているとメディア、講習内容すべて進化していることに驚かされます。これは実技も期待できそうです。3時間の机上講習を終え、車一台でモンマンのテイクオフに向かいます。このトレーニングは最初飛ぶと、そのあとデビット氏の横で誘導を見学ができるので迷わず一番でテイクオフ。今回はデビット氏がハイパフォーマンスグライダーをどのように指導しているかということが1つのテーマです。BOX上空に到着したところで、デビット氏から無線が入ります。注意点を気にかけながら演技開始。細かいところまでアドバイスを受けながら、マニューバーを繰り返します。800mほどあった高度も気づけば全部使い果たしました。ランディングしてからはデビット氏からフィードバック。
 このような感じでフライトが続きますが、14時ごろから風が強くなり講義室で戻ります。ここからデビット氏のビデオ解析、そして明日に向けての講義。
すべての講習を終えたのは夜7時。実に12時間のトレーニング。デビット氏の熱意には脱帽です。明日も朝7時から開始です。



ヨーロッパ研修6/18(水)~グライダーチェック3

 クラウス宅で朝食をいただき、今日の目的地Seegに出発です。観光地で有名なフッセンの近くの静かな町、2時間ほどのドライブで到着。待ち合わせのドイツCharyの工房でラルフ氏がお出迎え。コーヒーを飲みながらすぐに本題に突入です。
ラルフ氏は独自にグライダーチェックシステムを開発。特に一番難しいラインのチューニングに関して、オートマチックなシステムを作り上げました。このシステムはすでに運用を開始しているメーカーがありますが、今後運用開始に向けて準備をしているメーカーも数社あります。
 さすがラルフ氏こだわりのチェックシステムだけあって、時間を忘れて話をしてくださいました。現在、ドイツでもグライダーチェックの方法は統一されていませんが、このシステムが各メーカーに浸透すれば、より確実なチューニングが行えそうです。現在、ライン計測後、どのようにチューニングするかがもっとも大きな関心事項とあって、ラルフ氏の研究開発はタイムリーと言えそうです。
 3時間ほど丁寧に説明をしていただき、最後に私の持参したパラグライダーをチェックしてくださいました。ただし、ラインデータがなかったので結果は保留、次回のお楽しみとなりました。

 ラルフ氏は今回ミーティングをしたCharlyのスタッフというわけではなく、お城で有名なテーベルベルグでスクールをしています。ここでフライトするにはグリーンカードといった特別なカードが必要となりますが、今回それも用意をしてくださいましたが、残念ながら午後からは強風。今日のフライトはあきらめました。

 さて、これでドイツ、オーストリアのスケジュールはすべて終了。毎日、たくさんの方に出会えたくさんの話を聞け、大変収穫の大きな7日間でした。このように希望通りのスケジュールが無駄なく組めるのもクラウス氏のおかげです。ありがとうございました。レポートはまとまり次第、スクールのみなさまにお送りします。
 明日はフランス・アネシーへ移動。久々、デビット氏と再会です。





ヨーロッパ研修6/17(火)~グライダーチェック2

 30分のほどのドライブでローゼンハイム郊外のFLY MOREに到着、さっそくミッヒー氏が出迎えてくれました。ここでも年間200機以上のグライダーチェックを行っています。ドイツではパラグライダーのチェックは車検と同じ意味合いがあるので、チェックをしたパラグライダーでなければ保険の対象となりません。このシステムはしっかりとパイロットに根付いています。
 今日はグライダーチェックをどのような行程で行うか、すべてをデモンストレーションしていただきました。グライダーチェックセンターには必ずミシンやスペアのラインを完備しており、その場でチェックおよびリペアができるようになっています。ちょうどスカイダイビングのロフト(工房)と同じような雰囲気です。
 昨日もそうですが、グライダーチェックではラインの強度を重視しています。1~2本のラインを取り出してどれぐらいの強度があるか破断テストを行いますが、もちろん新しく取り付けるラインはその場で作ります。
 今日は話を聞きながらでしたが、1機を完全チェックするのに3時間ほど。行程を見ているとラインの長さの計測はそのほんの一部でしかないことに気づきます。昨日、ウォルフガン氏からたくさん話を聞いた後でしたので、今日のデモンストレーションでさらに理解を深めることができました。時間を作ってくださったミッヒー氏には感謝です。

 終了後、3時間ほどのドライブでクラウス氏のもとを訪れました。ちょうど、雨がやんだところで、「飛びにいこう」とクラウス氏所有のマイクロライトで遊覧飛行。国際線も発着するスツッツガルト空港をローパスしたり、クラウス機長の見事な操縦を楽しませていただきました。

 明日はドイツ最後の訪問日。クラウス氏がセッティングしてくれた3つ目のグライダーチェックセンターを訪れます。