2014リガー更新研修会 3/25(火) 石川県スカイ獅子吼

             レポート:関沢 孝之(JMB立山パラグライダースクール)

2014年度4回目となるリガー更新研修会が石川県白山市で開催されました。日程は「事例報告、最新ハーネスのテスト(DHV)とその問題点、レスキューシステムの構造細部確認&リパック、開傘シミュレーションの見直し等」です。参加者は11名。

まず、最新事例からは正しいリパックの重要性やシュミレーション実施の効果について。ハーネスのテスト(レスキュー引き出し、他)からは、個々のテスト結果とそれに加えての各部問題等が確認出来ました。
続いては、パラシュートの理解を深めるため、パラシュート、ハーネス、ディプロイメントバックといったレスキューシステムが作られた(設計された)意図と構造についてを解説しました。
そしてリパック会場に移動後、参加者個々がインスペクションを開始。
ハーネスに収納されてから開傘に至るまでの動作を知ると同様に、ハーネスショルダーからブライダルコード、傘頂部に至るまでの構造をより理解することで、より正しくパックする事に繋がります。
インスペクション結果をコンストラクションシートに記入後は本題のリパック実技開始。
リパック後の引き出しテストでは、より困難な想定での引き出しについて、ポジションの変化&引き出しを実施しました。
グリップをつかめる、ハーネスから引き出せる、ラインファーストで開傘する。簡単な様ですが、あらゆるシーンでレスキューパラシュートをラストチャンスとして機能させるとなると・・
全員が2個づつインスペクション&パックを行い実技は完了。

以上、研修は午後5時に全て終了しました。参加された皆様、お疲れ様でした。


会場:石川県白山市鶴来町公民館

協力:スカイ獅子吼パラグライダースクール

更新:
西野 力也(今井浜フライングスクール)
佐藤 哲也(ゲインインターナショナル)
上野 亨(トップフィールドPGスクール)
後藤 俊文(栂池PGスクール)
前堀 博史(白馬八方尾根PGスクール)
小林 豊治(エアロクルーズ)
堀 幸雄(ジャムスポーツ)
若林 恵子(JMB立山PGスクール)
藤田 有希美(びわ湖スカイパーク)
山口 雅裕(びわ湖スカイパーク)
初瀬 宗子(スカイ獅子吼PGスクール)



明日から研修会

明日から石川県獅子吼にてリガー更新会、続けてインストラクター更新会が開催されます。また大会を終えたばかりの茨城県エアパークCOOではステーショナリー式ウインチオペレーターの研修検定会が行われます。

今回の更新会が終わるとリガーは九州、インストラクターは白鷹会場での更新会のみとなります。以降の更新会は来年となります。技能証は失効されますと、技能証に関する業務は行えませんのでご注意ください。



春の安全講習会 白鷹スカイパーク 3/16(日)

雪の降る中、続々とパイロットのみなさんが到着。春はまだ先のように思えますが、この季節、駆け足で移り変わります。シーズンインに向け、今年も恒例の安全講習会が山形県白鷹のトントンとんびパラグライダースクールで開催されました。

午前中は、昨年の事故の統計をもとに、今シーズンの傾向と対策をみなさんと話し合いました。熱心にスクリーンに写る資料を見ながらノートを取られる方が多く、モチベーションの高さがうかがえます。機材が変わると技術が変わる・・・毎年言えることですが特に今年は顕著となりそうです。機材にフィットした正しい知識で飛ぶ必要がありそうです。

午後は会場を体育館に移してパラシュートの開傘トレーニング。これはトントンとんびパラグライダースクールが継続して春に行っているトレーニングの1つです。今回は様々なシチュエーションを想定して、今まで以上に過酷な条件を作り上げました。みなさん、苦戦しましたが諦めることなくパラシュートを引き出しました。「パラシュートは投げれば絶対に助かるんだ」という植木校長のパイロットのみなさんに対する愛情を強く感じました。

トレーニング後はビデオ解析。さらに理解を深め、質疑応答をして講習会は無事終了しました。
お疲れ様でした!今シーズンもHappy Ladingで行きましょう。

主催:トントンとんびパラグライダースクール

講師:植木 亨(トントンとんびパラグライダースクール校長、JPA理事)
     岡田 直久(JPA教育事業部部長)



3/11 インストラクター更新研修会 3/11-12 アシスタントインストラクター養成研修会 エアパークCOO(茨城県)

 先月の大雪の影響で参加できなかった方を対象としたインストラクター更新研修会、そしてアシスタントインストラクターを目指す方の養成研修会を茨城県のエアパークCOOで実施しました。
 みなさん、先日の事故対策会議に参加されていたのでその話を踏まえたうえで、一日かけて教本の見直しを行いました。教本ができすでに10年が経過しています。教本は当日のEN-A,Bクラスを対象とした技術に関して書かれていますが、果たして現在のEN-Bクラスにすべてが当てはまるでしょうか?パラグライダーをこれから始める方には10年前と変わらずすべてマッチした内容となっていますが、それ以上のクラスになりますと機材に対応した技術の修正が必要になります。そのための修正案は毎年の事故対策会議、または研修会で発表をしていますが、それが各スクールのパイロットまで正しく行き届いていることが必要です。
 各パートを見直しているうちに時間はあっというまに予定時刻を迎えました。

 2日目はアシスタントインストラクター養成研修会を引き続き行いました。8時にフライト実技を・・とテイクオフに上がりましたがすでに強風。予定通り、今日のテーマの「ワークブック」の講習をスタートしました。ワークブックの内容はいたってシンプルですが、どれだけのことを明快に伝えることができるかはインストラクターの知識次第となります。
 大切なのは必要なことをいかに興味深く講習生のみなさんに伝えるかということです。
一日かけてそのワークブックの重要性、指導方法を学びました。さて、アシスタントインストラクター検定会はこの秋に予定されています。これからの半年間が大切となります。