4月17日(木)
フェスティバル前日。朝にはパイロット全員が勢揃い、8時の出発を空港近くのホテルで待ちました。しかし、ここはアフリカ。時間通りに迎えのバスが来ることはなく、出発は10時過ぎとなりました。マイクロバスには14機のタンデムグライダーそしてアメリカ、フランス、ペルー、スペイン、ベルギーそして日本のパイロットが満載、最大荷重で一路フェスティバル開催地のNKAWKAWを目指します。いまだ、断続的に舗装されていない道が続きますが、昨年よりはまだ良いようです。4時間ほど揺られて到着。確か2年前は7時間近くかかっていました。
到着するやいなや、トラックの荷台にセッティングされた地元子供たちのブラスバンドがお出迎え、そしてそのままそのトラックの後をついてパレードに出発。大音量でのパレードの道中ではたくさんの方たちが笑顔やダンスで歓迎してくれました。
2時間ほどのパレードでオープニングセレモニー会場に到着。会場ではすでにこの地区のチーフ、そして各部落のチーフが伝統的な衣装に身を包み会場でスタンバイ済みです。チーフのあいさつ、そして酒を酌み交わしと順調にセレモニーには進行していましたが・・・空模様が一気に暗転、数分後には土砂降りの雷雨となりました。あっけなくセレモニーはここで終了。照明も、室内の施設もありませんので仕方ありません。
それでも予定通りセレモニーを終えたことで、明日は朝からフライトです。
7回目の開催となるガーナ パラグライディング フェスティバル、私もこれで3度目の参加となります。昨年は直前まで行われるかどうかさえも決まりませんでしたが、今年はガーナ観光局の動き出しは早く、宣伝、タンデムパイロットの選抜、エリアの整備と順調に行われています。
火曜日のお昼過ぎにガーナに到着。いつもであれば、観光局のお迎えがあるはずが・・・忘れられていました。3度目の訪問ともなると多少ガーナの状況にも慣れており、慌てることなく対応、30分後には見慣れたトラックに乗っていました。
到着後は観光局にあいさつに行ったり、続々と到着するパイロットたちと合流し買い出しなど。木曜日の朝には全員集合、フェスティバル開催地のKwahuに向かいます。
レポート:藤田 有希美(びわ湖スカイパーク)
今年も6回目となる春恒例の京北安全講習会の開催です。JPAから岡田教育部長にお越しいただきました。本日は残念ながら雨模様でフライトできる可能性はなく、たっぷり机上講習となりました。
今年のテーマは「2014傾向と対策」です。
現在のグライダーは10年前とは比べられないほど高性能な物になり、夢の大空がより近くになりました。もちろん大空に魅せられた私達はさらに高く、そして遠くへ飛びたいという気持ちは大きく膨らみます。その夢を実現してくれる最新のパラグライダーに胸を躍らせた方も多いと思います。ただ、その中で新たなアクシデントパターンが発生しているのも現実です。
教本はJPAが発足した当時のEN-A、Bのグライダーの性能に基づいて場周アプローチのルールが出来ています。現在の高性能パラグライダーでは大きな違いがあり、そこに合わせることは大変難しいものになります。ソアリングは上手く出来ても、テイクオフとランディングが不安定になるのは以前の性能とは異なるからです!高性能がゆえに今までにない特別なコントロールが要求されます。高性能のグライダーを今までと同じように扱っていては無理が生じてくるのです。夢の大空でハッピーランディングにつなげるにはグライダーに頼っているだけでは出来ません。
今回の講義はリアルな映像でのアクシデント事例に基づき、その原因を分析した結果を解説していだきました。そして6項目の対策を説明いただき、理解を深めました。最後に特に重要なランディングアプローチに重点を置き、新たなアプローチトレーニングの提案です。京北エリアのランディングを想定し具体的な手法を解説いただきました。スクールでも課題にしていきたいと思います。
今後パラグライダーの性能はさらに向上していくでしょう。私たちはその性能と操作方法を理解し、常に向き合っていかねばなりません。新しい知識と技術を身につけハッピーランディング目指しましょう!
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
主催:スカイエリア京北
協力:日本パラグライダー協会
すべての技能証をカードにする準備が整いました。
つきましては、リガー、レスキューレベル、パラモーター、ウインチオペレーターの技能証をお持ちの方には 新しい技能証カードをお送りしています。
なお、カードは有効期限のある方にのみお送りしています。万が一、間違いなどがありましたらお知らせください。
今季もガーナ観光局より教育事業部長の岡田に依頼があり、ガーナパラグライディングフェスティバルに参加することとなりました。
今回はすでにテイクオフの拡張工事をしており、またタンデムパイロットの人数も増やし例年にない規模での開催を目指しています。いつもは動きだしが遅いガーナ観光局も、すでに記者会見などを開き、フェスティバルの開催をアピールしています。
昨年はエリアのある Hope village にウォータータンクを作ることができました。今年も地元の子供たちに喜んでもらえるような活動をタンデムフライトを通じて目指します。
フェスティバルは4/18-22の5日間行われます。