パラグライダーレスキューレベル2認定検定会 2/25(火)

2014年2月25日(火)
天気は良く放射冷却により氷点下で一日が始まりました。集合時間より早く受験者のみなさんが集まり、早速検定の説明を行い、検定がはじまりました。

 最初はロープソロで樹上10mまで上がりロープのセットです。その後、セットしたロープに宙づりになり、自己脱出の実演をしていただきます。皆さん練習されて来られたことが感じられるいい出来でした。
 それが終わっても休憩する時間はありません。ユマーリングで樹上にセットしたロープを回収し、山中にツリーラン発生したという想定で救助に向かいます。実際にツリーランが発生して、それが宙づりだったら・・・ということを考えるとゆっくり休憩する時間はありません。刻一刻を争います。
 地図上で位置を定め救助に向かうルートをイメージし、GPSにナビゲーションさせ、現場に到着。 リードとビレイヤー・・・それぞれの役割を理解しているかを検定されます。 一人一回、リード役もビレイヤー役も実演していただきました。

 今回の検定に備え非常にトレーニングをした様子もうかがえますし、今回で得た課題を克服する為にさらにトレーニングを積んでいただくことを約束して、3名の方がレスキューレベル2認定となりました。
 実践では想定外が起こることが当たり前、緊張感をもってトレーニングを積んでいただき、安全第一に救助活動を行っていただきたいと思います。

会場:パラパーク京都

検定員:大澤 行英(バーズパラグライダースクール)

協力:上野 陸(エアハート)

レスキューレベル2認定:
河野 美樹(バーズパラグライダースクール)
杉浦 攻司(スカイトライパラグライダースクール)
風間 正英(スカイトライパラグライダースクール)



第2回アシスタントインストラクター、インストラクター更新研修会 エアパークCOO・茨城県

 予定より早い8時半にスタート。

 今回のテーマは「ヒューマンエラーについて」でした。事故の原因は3つの要因に分けられます。ただこの3つの内9割の事故は、ヒューマンファクター(人の心に内在する気持ちや動き)に集中しています。
 このヒューマンファクターをいかにして減らす事ができるか・・・。それによりエラーチェーンを断ち切り、300の「ひやっと」に気付く目を持つ為にはどうするのか・・・。相手は目に見えない心です。
 一方空でサーマルを見つける時も相手は目に見えない空気です。きっと見方に慣れれば得意な分野になる可能性もあるはずです。「事故は起るもの」という事を前提に、見る目を養う事で事故を防ぐのはもちろんですが、その前の段階の300の「ひやっと」に気付く目を持ち、エラーチェーンを作らないエリアを、いかにして作るか理解を深める一日となってくれたら幸いです。

会場:エアーパークCOO(茨城県)

講師:西野力也 (今井浜フライングスクール)

パフォーマンスインストラクター更新:
谷田重雄(スカイパーク宇都宮)
水沼典子(スカイパーク宇都宮)
三浦新二(KPS那須高原パラグライダースクール)
宮田歩 (エアーパークCOO)

インストラクター更新:
井合澄(埼玉こまちパラグライダースクール)
宮武正之( 埼玉こまちパラグライダースクール)
鈴木偉生(埼玉こまちパラグライダースクール)
篠田彬 (新治こまちパラグライダースクール)
上野陸 (エアーハート)



第3回リガー更新研修会

 昨日の雪が心配されましたが、時間前にはみなさん集合。8時45分の開場とともに、研修会を開始することができました。はじめに今回の趣旨説明。リガーシステムを開始して10年。2年ごとの更新会をするたびに機材は進化しており、それに伴いパックをするうえでの注意点も変わってきています。やはり更新会は必要です。2年前には考えもしなかったことが、今現実として起きています。

 リガーの技術を習得するうえでまず必要なのは基本的な型を覚えることですが、それが様々なタイプのハーネス、パラシュートに対応できるためにはその構造を正しく理解することが大切です。午前中行った机上講習では今回のために作った「コンストラクションシート」をもとに構造に対して理解を深めることとしました。

 机上講習後は、特別講師の松本氏によるパッキングのデモンストレーション。様々な方法で「リガー」に関して学んだところで、小休止をはさみ、実技講習が行われました。
 コンストラクションシートに書きこんでいくなかで、そのパラシュート、ハーネスがどのようなものかということが見えてきます。その後のパックはいつも以上に細部までこだわりました。

 また、交代で行ったスカイダイビング用のパラシュートのパックもリガーとしてのスキルアップには役立ちました。すべてのパラシュートのパックの基本は同じです。

 講習中は日差しを遮っているため、外の様子はわかりませんが、みなさんが作業を終え窓の外を見た時にはすでに薄暗くなっていました。お疲れ様でした。

更新:
谷田 重雄(スカイパーク宇都宮)
近藤 正哉(スカイパーク宇都宮)
水沼 典子(スカイパーク宇都宮)
宮田 歩(エアパークCOO)
植木 亨(トントンとんび)
片桐 正登(JMB中部)
恩田 由希子(伊豆フライトハウス)

講師:
松本 亨(FAAマスターパラシュートリガー、スカイダイビングインストラクター)



第2回リガー更新研修会

 今季2回目となるパラシュートリガー更新研修会が雪の舞う栃木県鹿沼市で行われました。世界的にパラシュートの問題が起きていますが、いずれにしてもパラシュートはパイロットを守るラストチャンスとして正しく機能しなければなりません。リガーはパラシュートをパックできるだけではなく、パイロットにその使用方法を正しく教えなければなりません。現実的にパラシュートを使用するコンディションはどのような状況か選ぶことはできません。時には両手で、左手でパラシュートを引き出さなければならない時もあります。そのようなことを実際にトレーニングしておくことはいざという時にパイロットに余裕を持たせます。

 さて、リガーシステムも10年を迎えました。パイロットのみなさんは大きなアドバンテージを得たことを確かですが、その分、リガーの責任は非常に重要です。今回は現役のFAAマスターパラシュートリガーとして活躍されている松本氏を講師として迎え、さらにパラシュートを深く学ぶこととしました。
 普段使用しているパラシュートの構造がどのようなものとなっているか、細部まで知ることでよりパラシュートをどうパックすべきかということが見えてきます。今回は机上講習ののちに各自ご自分のパラシュートをチェック。そしてパックと過程を経ました。
 そしてもうひとつ。今回はスカイダイビング用のメインパラシュートをパックすることを試みました。パラシュートにはいろいろなタイプがありますが、それをたたむ理論は同じです。それを理解し、普段のパラシュートのパックにフィードバックすることが目的です。
 お昼前から床で始まった実技は休憩もほとんど取ることなく夕方まで続きました。すべての作業が終わるころには雪も止んでいました。明日も更新会が行われます。

更新: 佐藤 良太(エアパークCOO)
    三浦 新二(KPSパラグライダースクール)
    加藤 奈保子(グランボレパラグライダースクール)
    岩村 誠(グランボレパラグライダースクール)
    小林 晋(グランボレパラグライダースクール)
    佐々木 泰文(ウィンパルパラグライダースクール)
    井川 廷仁(白馬パラトピア五竜パラグライダースクール)



2月4日からリガー更新研修会が始まります。

2月4日、5日の2日間、栃木県鹿沼市でパラシュートリガー更新研修会が行われます。事前の会場の手配などはすでに地元のスカイパーク宇都宮の谷田校長にしていただいていましたので、前日となる今日はスムースに会場設営が行えました。

明日は長年、スカイダイビングの世界でリガーとして活躍されている方を講師として迎えます。会場のオープンが8時45分となります。オープンとなり次第すぐに開始しますので、時間に余裕をもってお越しください。