JPAで2013年にスタートしたウインチトーイングは今年で2年目を迎えます。スタートとなった昨年の検定会には8校が参加となりました。そして、今回は2校が参加。トーイングによるスクールシステムに注目が集まり始めています。
北海道のウインパルPGSから佐々木泰文さん、愛知県の空ともPGSから井上美奈子さんが受講です。
3月24日
初日は、会場となった茨城県エアパークCooにおいて、セオリーからスタートです。技術的なことだけでなく、ドイツDHVでのトーイング研修内容。ウインチマシーンの認証についても説明がされました。
午後から、桜川市のグライダー滑空場をお借りし、実技開始です。1km近い直線距離がある滑空場は、トーイングスクールには最適な環境です。ウインチの設置方法、安全確保方法が確認された後、いよいよオペレーション実技開始となりました。
電動ウインチ特有のレスポンスと強いトルクに慣れてもらいます。ラインテンション、ライズアップ、離陸と3段階に分けたトルクコントロールを学びます。マシンに慣れたところで実際にパイロットをトーアップとなります。
まずはソロフライトを、オペレーター、アシスタント、パイロットと3役を交代しながら実技をこなしていきます。やや強めの風でしたが、初日としては合格ラインまで技術習得できました。
3月25日
日中の春の強い対流が予想されたため、今日は早朝7時からスタート。穏やかな気流での練習は簡単すぎたでしょうか。効率よく本数引く練習となりました。
12時からは予想通り風は強まり、学科講習に変更。夕方、風が穏やかになったところで実技再開。山と違い、平野部でのトーイングレッスンは時間帯を分けることで、本当に効率よくレッスンが行えます。
3月26日
最終日、今日も早朝7時からスタート。タンデムフライトを中心に実技を行いました。参加された皆さんが十分に基本技術を習得できたところで、今回の実技は終了。みなさん無事合格となりました。おめでとうございました。
今回習得したトーイングスクールシステムにより、それぞれのスクールが効率よくレッスンできるようになるでしょう。みなさん頑張ってください!
今回合格された空ともPGSの井上美奈子さんとウインパルPGSの佐々木泰文さんです。おめでとうございました。(レポート 宮田 歩)
今回のインストラクター更新研修会は石川県で行いました。
参加者の方々は早くから集まっていただいていたので、予定より早く8時15分にスタートでした。
今年のテーマは「ヒューマンエラーについて」です。
しかし、その前に最近のパラグライダーの傾向や対策に関しての講義を事業部長の岡田氏にしていただきました。パラグライダーというスポーツが始まってから、大きく進化してきたパラグライダーの機材ですが、今もなおさらなる進化と変化を続けています。インストラクターはその時代の変化に即座に対応していく必要があります。常に新しい情報を入れ、自分自身を更新していかなければ正しいインストラクションを行なうことはできないのです。
ヒューマンエラーという言葉はかなり浸透してきましたが、まだまだその本質を身につけるためには日々の努力が必要です。人間が行なっている以上ミスは必ず発生しますが、そのミスが大きな事故へと繋がらないようにしていくのがヒューマンエラー対策です。インストラクターがヒューマンエラーというものを十分に理解し、エリア管理や講習に生かすのはもちろんですが、それを講習生にうまく伝えることができれば、さらに安全にさらに楽しくパラグライダーと長く付き合っていけるパイロットが育ちます。
参加者の皆さんが、今回の更新研修会で、何かを感じ、自分のものにし、これからの新たな取り組みのきっかけになれば幸いです。
会場:スカイ獅子吼パラグライダースクール(石川県)
講師:前堀 善斗 (スカイブルー八方尾根パラグライダースクール)
パフォーマンスインストラクター更新:
岩村誠(グランボレパラグライダースクール)
関沢孝之(JMB立山パラグライダースクール)
若林恵子(JMB立山パラグライダースクール)
堀幸雄(ジャムスポーツパラグライダースクール)
小林豊治(エアロクルーズ)
山口雅裕(びわ湖スカイパーク)
インストラクター更新:
平出昌史(KPS富士見高原パラグライダースクール)
藤田有希美(びわ湖スカイパーク)
レポート:関沢 孝之(JMB立山パラグライダースクール)
2014年度4回目となるリガー更新研修会が石川県白山市で開催されました。日程は「事例報告、最新ハーネスのテスト(DHV)とその問題点、レスキューシステムの構造細部確認&リパック、開傘シミュレーションの見直し等」です。参加者は11名。
まず、最新事例からは正しいリパックの重要性やシュミレーション実施の効果について。ハーネスのテスト(レスキュー引き出し、他)からは、個々のテスト結果とそれに加えての各部問題等が確認出来ました。
続いては、パラシュートの理解を深めるため、パラシュート、ハーネス、ディプロイメントバックといったレスキューシステムが作られた(設計された)意図と構造についてを解説しました。
そしてリパック会場に移動後、参加者個々がインスペクションを開始。
ハーネスに収納されてから開傘に至るまでの動作を知ると同様に、ハーネスショルダーからブライダルコード、傘頂部に至るまでの構造をより理解することで、より正しくパックする事に繋がります。
インスペクション結果をコンストラクションシートに記入後は本題のリパック実技開始。
リパック後の引き出しテストでは、より困難な想定での引き出しについて、ポジションの変化&引き出しを実施しました。
グリップをつかめる、ハーネスから引き出せる、ラインファーストで開傘する。簡単な様ですが、あらゆるシーンでレスキューパラシュートをラストチャンスとして機能させるとなると・・
全員が2個づつインスペクション&パックを行い実技は完了。
以上、研修は午後5時に全て終了しました。参加された皆様、お疲れ様でした。
会場:石川県白山市鶴来町公民館
協力:スカイ獅子吼パラグライダースクール
更新:
西野 力也(今井浜フライングスクール)
佐藤 哲也(ゲインインターナショナル)
上野 亨(トップフィールドPGスクール)
後藤 俊文(栂池PGスクール)
前堀 博史(白馬八方尾根PGスクール)
小林 豊治(エアロクルーズ)
堀 幸雄(ジャムスポーツ)
若林 恵子(JMB立山PGスクール)
藤田 有希美(びわ湖スカイパーク)
山口 雅裕(びわ湖スカイパーク)
初瀬 宗子(スカイ獅子吼PGスクール)
明日から石川県獅子吼にてリガー更新会、続けてインストラクター更新会が開催されます。また大会を終えたばかりの茨城県エアパークCOOではステーショナリー式ウインチオペレーターの研修検定会が行われます。
今回の更新会が終わるとリガーは九州、インストラクターは白鷹会場での更新会のみとなります。以降の更新会は来年となります。技能証は失効されますと、技能証に関する業務は行えませんのでご注意ください。
雪の降る中、続々とパイロットのみなさんが到着。春はまだ先のように思えますが、この季節、駆け足で移り変わります。シーズンインに向け、今年も恒例の安全講習会が山形県白鷹のトントンとんびパラグライダースクールで開催されました。
午前中は、昨年の事故の統計をもとに、今シーズンの傾向と対策をみなさんと話し合いました。熱心にスクリーンに写る資料を見ながらノートを取られる方が多く、モチベーションの高さがうかがえます。機材が変わると技術が変わる・・・毎年言えることですが特に今年は顕著となりそうです。機材にフィットした正しい知識で飛ぶ必要がありそうです。
午後は会場を体育館に移してパラシュートの開傘トレーニング。これはトントンとんびパラグライダースクールが継続して春に行っているトレーニングの1つです。今回は様々なシチュエーションを想定して、今まで以上に過酷な条件を作り上げました。みなさん、苦戦しましたが諦めることなくパラシュートを引き出しました。「パラシュートは投げれば絶対に助かるんだ」という植木校長のパイロットのみなさんに対する愛情を強く感じました。
トレーニング後はビデオ解析。さらに理解を深め、質疑応答をして講習会は無事終了しました。
お疲れ様でした!今シーズンもHappy Ladingで行きましょう。
主催:トントンとんびパラグライダースクール
講師:植木 亨(トントンとんびパラグライダースクール校長、JPA理事)
岡田 直久(JPA教育事業部部長)