3/11 インストラクター更新研修会 3/11-12 アシスタントインストラクター養成研修会 エアパークCOO(茨城県)

 先月の大雪の影響で参加できなかった方を対象としたインストラクター更新研修会、そしてアシスタントインストラクターを目指す方の養成研修会を茨城県のエアパークCOOで実施しました。
 みなさん、先日の事故対策会議に参加されていたのでその話を踏まえたうえで、一日かけて教本の見直しを行いました。教本ができすでに10年が経過しています。教本は当日のEN-A,Bクラスを対象とした技術に関して書かれていますが、果たして現在のEN-Bクラスにすべてが当てはまるでしょうか?パラグライダーをこれから始める方には10年前と変わらずすべてマッチした内容となっていますが、それ以上のクラスになりますと機材に対応した技術の修正が必要になります。そのための修正案は毎年の事故対策会議、または研修会で発表をしていますが、それが各スクールのパイロットまで正しく行き届いていることが必要です。
 各パートを見直しているうちに時間はあっというまに予定時刻を迎えました。

 2日目はアシスタントインストラクター養成研修会を引き続き行いました。8時にフライト実技を・・とテイクオフに上がりましたがすでに強風。予定通り、今日のテーマの「ワークブック」の講習をスタートしました。ワークブックの内容はいたってシンプルですが、どれだけのことを明快に伝えることができるかはインストラクターの知識次第となります。
 大切なのは必要なことをいかに興味深く講習生のみなさんに伝えるかということです。
一日かけてそのワークブックの重要性、指導方法を学びました。さて、アシスタントインストラクター検定会はこの秋に予定されています。これからの半年間が大切となります。


パラグライダーレスキューレベル2認定検定会 2/25(火)

2014年2月25日(火)
天気は良く放射冷却により氷点下で一日が始まりました。集合時間より早く受験者のみなさんが集まり、早速検定の説明を行い、検定がはじまりました。

 最初はロープソロで樹上10mまで上がりロープのセットです。その後、セットしたロープに宙づりになり、自己脱出の実演をしていただきます。皆さん練習されて来られたことが感じられるいい出来でした。
 それが終わっても休憩する時間はありません。ユマーリングで樹上にセットしたロープを回収し、山中にツリーラン発生したという想定で救助に向かいます。実際にツリーランが発生して、それが宙づりだったら・・・ということを考えるとゆっくり休憩する時間はありません。刻一刻を争います。
 地図上で位置を定め救助に向かうルートをイメージし、GPSにナビゲーションさせ、現場に到着。 リードとビレイヤー・・・それぞれの役割を理解しているかを検定されます。 一人一回、リード役もビレイヤー役も実演していただきました。

 今回の検定に備え非常にトレーニングをした様子もうかがえますし、今回で得た課題を克服する為にさらにトレーニングを積んでいただくことを約束して、3名の方がレスキューレベル2認定となりました。
 実践では想定外が起こることが当たり前、緊張感をもってトレーニングを積んでいただき、安全第一に救助活動を行っていただきたいと思います。

会場:パラパーク京都

検定員:大澤 行英(バーズパラグライダースクール)

協力:上野 陸(エアハート)

レスキューレベル2認定:
河野 美樹(バーズパラグライダースクール)
杉浦 攻司(スカイトライパラグライダースクール)
風間 正英(スカイトライパラグライダースクール)



第2回アシスタントインストラクター、インストラクター更新研修会 エアパークCOO・茨城県

 予定より早い8時半にスタート。

 今回のテーマは「ヒューマンエラーについて」でした。事故の原因は3つの要因に分けられます。ただこの3つの内9割の事故は、ヒューマンファクター(人の心に内在する気持ちや動き)に集中しています。
 このヒューマンファクターをいかにして減らす事ができるか・・・。それによりエラーチェーンを断ち切り、300の「ひやっと」に気付く目を持つ為にはどうするのか・・・。相手は目に見えない心です。
 一方空でサーマルを見つける時も相手は目に見えない空気です。きっと見方に慣れれば得意な分野になる可能性もあるはずです。「事故は起るもの」という事を前提に、見る目を養う事で事故を防ぐのはもちろんですが、その前の段階の300の「ひやっと」に気付く目を持ち、エラーチェーンを作らないエリアを、いかにして作るか理解を深める一日となってくれたら幸いです。

会場:エアーパークCOO(茨城県)

講師:西野力也 (今井浜フライングスクール)

パフォーマンスインストラクター更新:
谷田重雄(スカイパーク宇都宮)
水沼典子(スカイパーク宇都宮)
三浦新二(KPS那須高原パラグライダースクール)
宮田歩 (エアーパークCOO)

インストラクター更新:
井合澄(埼玉こまちパラグライダースクール)
宮武正之( 埼玉こまちパラグライダースクール)
鈴木偉生(埼玉こまちパラグライダースクール)
篠田彬 (新治こまちパラグライダースクール)
上野陸 (エアーハート)



第3回リガー更新研修会

 昨日の雪が心配されましたが、時間前にはみなさん集合。8時45分の開場とともに、研修会を開始することができました。はじめに今回の趣旨説明。リガーシステムを開始して10年。2年ごとの更新会をするたびに機材は進化しており、それに伴いパックをするうえでの注意点も変わってきています。やはり更新会は必要です。2年前には考えもしなかったことが、今現実として起きています。

 リガーの技術を習得するうえでまず必要なのは基本的な型を覚えることですが、それが様々なタイプのハーネス、パラシュートに対応できるためにはその構造を正しく理解することが大切です。午前中行った机上講習では今回のために作った「コンストラクションシート」をもとに構造に対して理解を深めることとしました。

 机上講習後は、特別講師の松本氏によるパッキングのデモンストレーション。様々な方法で「リガー」に関して学んだところで、小休止をはさみ、実技講習が行われました。
 コンストラクションシートに書きこんでいくなかで、そのパラシュート、ハーネスがどのようなものかということが見えてきます。その後のパックはいつも以上に細部までこだわりました。

 また、交代で行ったスカイダイビング用のパラシュートのパックもリガーとしてのスキルアップには役立ちました。すべてのパラシュートのパックの基本は同じです。

 講習中は日差しを遮っているため、外の様子はわかりませんが、みなさんが作業を終え窓の外を見た時にはすでに薄暗くなっていました。お疲れ様でした。

更新:
谷田 重雄(スカイパーク宇都宮)
近藤 正哉(スカイパーク宇都宮)
水沼 典子(スカイパーク宇都宮)
宮田 歩(エアパークCOO)
植木 亨(トントンとんび)
片桐 正登(JMB中部)
恩田 由希子(伊豆フライトハウス)

講師:
松本 亨(FAAマスターパラシュートリガー、スカイダイビングインストラクター)