心温まるパラグライダー体験

10月最初の日曜日、静岡県の浜名湖パラグライダースクール、長野県のKPS富士見高原パラグライダースクールで身障者の方のパラグライダー体験が行われました。

浜名湖パラグライダースクールでは多くのパイロットのサポートのもとタンデムフライトが行われました。以下のページで動画をご覧いただけます。

KPSパラグライダースクールではアエロタクトの車いす型ハーネス(フランス製)を使用して4名の方がパラグライダーに体験され、4回ずつほど浮遊体験をされたそうです。


みなさまお疲れ様でした。


新たに3名のインストラクターが誕生しました

9/3-4 アシスタントインストラクターおよびインストラクター検定会・伊豆

1日目、午後から雨という予報もあり、朝早くからフライト実技検定から行われました。
ピッチング・ローリング・フィギュアエイト、サイドコラップス、Bストール・スパイラルを演技します。そして、ただ各課目の演技を行うだけではなくすべてを見やすい位置でつなげてデモンストレーションすることが要求されます。
 その後はグランドスラロームの実技試験を行いました。
 日々の業務に追われ忙しくてなかなか練習できないのかもしれませんが、自分の中で働く時間を勝手に決めてその中で忙しくしているだけではないでしょうか。練習をどれだけしてきたかは一目瞭然です。
 夏場は朝の5時から飛べるはずです。スクール生が朝集まったとき、インストラクターが山頂から飛んでくるのもよいでしょう。忙しいというのは練習をしなくてもよいという理由にはなりません。

 午後は、ツリーランディングからの救助と自己脱出です。
 今回は、2人一組になって自己脱出のみの機材を使い、3メートルの高さにツリーランした生徒を30分以内に救助します。
 要救助者の自己確保は15分以内でできましたが、救助に45分、トータルで1時間かかってしまいました。
 道具をいっぱい使い、教科書通りの救助はスムーズにできても、事故は突然起こるものです。その場にある道具で機転を利かせて救助しなければならない時もあるはずです。
夕方から、あらかじめ決めておいたポイントの座標を入力し、実際のポイントのところまで捜索に行く予定でしたが、雨が激しく降りGPSに座標を入力するところまで行いました。
その後は学科試験。ここまでほとんど休みなしですが、体力、集中力が試されます。『問題集』『ワ―クブック』から出題される240問を制限時間40分で解きます。この程度の問題は瞬時に解けなくてはなりません。現場では素早い判断というものがインストラクターには必要となります。

2日目は学科試験から始まりました。『教育学』『ヒューマンエラー』『救急法』から出題。
ほとんどが記述式。正確な答えはもちろんですが、誤字脱字そしてひらがなも減点の対象となります。当用漢字程度、社会人としての一般常識は持っていなければなりません。
続いては第一次講習実技です。気象学はただ気象について説明するだけでなく、それがパラグライダーにどんな関係があり、実際のフライトにどのような影響があるのか交えて説明するとわかりやすく、また興味をもって聞いてもらえるのではないでしょうか。
第二次講習実技は『フライト実技の事前講習』です。自分の頭の中ではわかっていても、人に説明するためにはより深い理解が必要です。10分という短い時間の中で、何を伝いたいかテーマを絞り、生徒が練習したくなるような講習にしなければなりません。

最後は岡田講師より今年起きた事故の話があり、それを防ぐ為には何がどうすればよかったのか、またインストラクターの心得とは何かをみんなで話し合い、終了となりました。
受験されたみなさま、お疲れ様でした。

協力:伊豆フライトハウス(静岡県)

講師:岡田 直久(JPA教育事業部)

インストラクター合格:
佐藤 良太(エアパークCOO)

アシスタントインストラクター合格:
林 浩嗣(グランボレパラグライダースクール)
野村 瑞紀(今井浜フライングスクール)

レポート:恩田 由希子(伊豆フライトハウス)



6月にタンデムパイロット検定が行われました

2013年6月24日 タンデムパイロット検定

6月24日に池田山パラグライダースクール「エアロクルーズ」様のご協力のもと
池田山フライトエリアにてタンデムパイロット検定を行いました。
当日の午前中は穏やかなコンディションになる予報でしたが、実技検定はサーマルが出始める前の、より安定した空域で演技を行なっていただきたいので早朝7時半集合です。
予報どおり雲量が多く風も弱く空域は穏やかな状態がしばらくは続きそうな様子です。しかし、テイクオフに上がっていく途中からなにやら怪しい雲行きに・・・といっても雨が降ってくるわけではありません。池田山は高度差が大きいため早い時間だと山頂(テイクオフ)は雲で隠れてしまうことがよくあるそうです。テイクオフに到着すると辺りは真っ白、雲の中。しばし待機です。

しばらく待っていると雲は薄くなってきて少し下の尾根が見え始めました。このタイミングでフライト準備を開始。パッセンジャーへの説明なども含め準備が整い、少し待つと地上が見えてきました。水平面の視界も問題なくなったのでようやくテイクオフです。
空中でのパイロットの様子(グライダーのコントロールはもちろんのことパッセンジャーへの配慮等)を確認しながら適切なポジションまで移動して演技開始です。
行うのは「フィギュアエイト」「ビッグイヤー」の2項目です。
そのままアプローチ~ランディングに向かっていきます。

タンデムフライトでは「プレフライトチェック~テイクオフ」と「アプローチ~ランディング」が最も重要になってきます。パラグライダーに関する知識や技術を一切持たないパッセンジャーを安全かつ楽しくフライトしなければいけませんのでタンデムパイロットはシングルフライトよりかなり多くのことに気を配らなければなりません。
ランディング後は少し休憩をはさんで学科試験です。
その後タンデムフライトを行うにあたっての注意点などのお話をさせていただき終了となりました。
結果は・・・“合格”です!!
新たなタンデムパイロットの誕生です。
これから安全に対する配慮を欠かさず、たくさんの経験を積んでいただき、多くの方にパラグライダーの楽しさ素晴らしさを伝えることのできるタンデムパイロットになっていただきたいと思います。
おめでとうございました。

合格:三品 弘樹(スカイトライ)
検定員:前堀 善斗(スカイブルー八方尾根パラグライダースクール)