2013セーフティートレーニング・神崎 10/19(土)

2013年、今年も舞鶴にある神崎エリアで行われましたセーフティートレーニングは、例年にない台風の影響を受ける中での開催になりました。一週間ごとに発生する台風は勢力も大きく、大きな被害を出しているところも少なくありません。ここ舞鶴のエリアも台風の爪あとが残る中、エリアスタッフの多大なるご協力の下、今年も無事に開催させていただくことが出来が出来ました。

初日朝から小雨が降る中、全国からたくさんの方が集合します。
お昼にはお天気回復予報が出ているので、講師の挨拶後、早速セミナースタートです。

今年はなんと言っても初参加の方が多く見える一方、リピーターの方は半数を数え、このセミナーの定着感が伺えます。セミナー内容は基本技術の一貫しているところと、さらに技術、話術、膨大なデータの数々が新しいセミナーを作り上げています。ニューフェイスの方にはわかりやすく、リピーターの方には基本に返った技術のコントロールから全てのマヌーバーに通ずる認識の再確認。そしてビックマヌーバーのトレーニング内容へと時間いっぱいまで続きました。いつものことですが、不安でいっぱいの面持ちから一転、やる気でいっぱいになる参加者のみなさんを見ているとセミナーの充実性が伝わってきます。

10時過ぎより実技に向けテイクオフへ移動。雨は止んだもののしばらく裏風でフライトが出来ません。みなさんはイメージトレーニングを繰り返し行います。ここでも講師がそのイメージを明確にするため時間が許す限り講義が続きます。お昼前から徐々に裏風が収まり、海上の救助部隊とランディング体制も整い、いよいよフライトスタートです。それぞれが明確なイメージを作り上げ、どんどん繰り広げられていくマヌーバーの数々。テイクオフまでの道中40分の疲れも感じさせないほど意欲的なフライトが繰り広げられました。
一人3~4本のフライトが出来たころ、日没となりフライトは終了。

戻ってからも時間を余すことなく本日のビデオ解析と講義は続きます。一人一人が出来なかったことや、疑問など即座にフィードバックし、次へのフライトイメージを明確にしていきます。また、マヌーバーに必要なハーネスセッテングも時間をかけて見直し、夜遅くまでパラ談義に花を咲かせ、明日へのフライト準備を済ませました。



2013セーフティートレーニング・神崎 準備 10/18(金)

いよいよ明日からセーフティートレーニングが始まります。台風の影響で海岸には漂流物が打ち上げられていましたが、地元の方々のご協力で相当数を撤去していただいていました。
研修の行われるまいまいハウスの準備をお昼に終え、午後は村上会長の運転でテイクオフへ。こちらも草刈りがキレイに行われており、昨年以上の広さになっていました。地元の方々のご協力を得て、会場の準備は万端です。ありがとうございます。

明日は8時から講義が始まります。お気をつけてお越しください。



心温まるパラグライダー体験

10月最初の日曜日、静岡県の浜名湖パラグライダースクール、長野県のKPS富士見高原パラグライダースクールで身障者の方のパラグライダー体験が行われました。

浜名湖パラグライダースクールでは多くのパイロットのサポートのもとタンデムフライトが行われました。以下のページで動画をご覧いただけます。

KPSパラグライダースクールではアエロタクトの車いす型ハーネス(フランス製)を使用して4名の方がパラグライダーに体験され、4回ずつほど浮遊体験をされたそうです。


みなさまお疲れ様でした。


新たに3名のインストラクターが誕生しました

9/3-4 アシスタントインストラクターおよびインストラクター検定会・伊豆

1日目、午後から雨という予報もあり、朝早くからフライト実技検定から行われました。
ピッチング・ローリング・フィギュアエイト、サイドコラップス、Bストール・スパイラルを演技します。そして、ただ各課目の演技を行うだけではなくすべてを見やすい位置でつなげてデモンストレーションすることが要求されます。
 その後はグランドスラロームの実技試験を行いました。
 日々の業務に追われ忙しくてなかなか練習できないのかもしれませんが、自分の中で働く時間を勝手に決めてその中で忙しくしているだけではないでしょうか。練習をどれだけしてきたかは一目瞭然です。
 夏場は朝の5時から飛べるはずです。スクール生が朝集まったとき、インストラクターが山頂から飛んでくるのもよいでしょう。忙しいというのは練習をしなくてもよいという理由にはなりません。

 午後は、ツリーランディングからの救助と自己脱出です。
 今回は、2人一組になって自己脱出のみの機材を使い、3メートルの高さにツリーランした生徒を30分以内に救助します。
 要救助者の自己確保は15分以内でできましたが、救助に45分、トータルで1時間かかってしまいました。
 道具をいっぱい使い、教科書通りの救助はスムーズにできても、事故は突然起こるものです。その場にある道具で機転を利かせて救助しなければならない時もあるはずです。
夕方から、あらかじめ決めておいたポイントの座標を入力し、実際のポイントのところまで捜索に行く予定でしたが、雨が激しく降りGPSに座標を入力するところまで行いました。
その後は学科試験。ここまでほとんど休みなしですが、体力、集中力が試されます。『問題集』『ワ―クブック』から出題される240問を制限時間40分で解きます。この程度の問題は瞬時に解けなくてはなりません。現場では素早い判断というものがインストラクターには必要となります。

2日目は学科試験から始まりました。『教育学』『ヒューマンエラー』『救急法』から出題。
ほとんどが記述式。正確な答えはもちろんですが、誤字脱字そしてひらがなも減点の対象となります。当用漢字程度、社会人としての一般常識は持っていなければなりません。
続いては第一次講習実技です。気象学はただ気象について説明するだけでなく、それがパラグライダーにどんな関係があり、実際のフライトにどのような影響があるのか交えて説明するとわかりやすく、また興味をもって聞いてもらえるのではないでしょうか。
第二次講習実技は『フライト実技の事前講習』です。自分の頭の中ではわかっていても、人に説明するためにはより深い理解が必要です。10分という短い時間の中で、何を伝いたいかテーマを絞り、生徒が練習したくなるような講習にしなければなりません。

最後は岡田講師より今年起きた事故の話があり、それを防ぐ為には何がどうすればよかったのか、またインストラクターの心得とは何かをみんなで話し合い、終了となりました。
受験されたみなさま、お疲れ様でした。

協力:伊豆フライトハウス(静岡県)

講師:岡田 直久(JPA教育事業部)

インストラクター合格:
佐藤 良太(エアパークCOO)

アシスタントインストラクター合格:
林 浩嗣(グランボレパラグライダースクール)
野村 瑞紀(今井浜フライングスクール)

レポート:恩田 由希子(伊豆フライトハウス)