6月にタンデムパイロット検定が行われました

2013年6月24日 タンデムパイロット検定

6月24日に池田山パラグライダースクール「エアロクルーズ」様のご協力のもと
池田山フライトエリアにてタンデムパイロット検定を行いました。
当日の午前中は穏やかなコンディションになる予報でしたが、実技検定はサーマルが出始める前の、より安定した空域で演技を行なっていただきたいので早朝7時半集合です。
予報どおり雲量が多く風も弱く空域は穏やかな状態がしばらくは続きそうな様子です。しかし、テイクオフに上がっていく途中からなにやら怪しい雲行きに・・・といっても雨が降ってくるわけではありません。池田山は高度差が大きいため早い時間だと山頂(テイクオフ)は雲で隠れてしまうことがよくあるそうです。テイクオフに到着すると辺りは真っ白、雲の中。しばし待機です。

しばらく待っていると雲は薄くなってきて少し下の尾根が見え始めました。このタイミングでフライト準備を開始。パッセンジャーへの説明なども含め準備が整い、少し待つと地上が見えてきました。水平面の視界も問題なくなったのでようやくテイクオフです。
空中でのパイロットの様子(グライダーのコントロールはもちろんのことパッセンジャーへの配慮等)を確認しながら適切なポジションまで移動して演技開始です。
行うのは「フィギュアエイト」「ビッグイヤー」の2項目です。
そのままアプローチ~ランディングに向かっていきます。

タンデムフライトでは「プレフライトチェック~テイクオフ」と「アプローチ~ランディング」が最も重要になってきます。パラグライダーに関する知識や技術を一切持たないパッセンジャーを安全かつ楽しくフライトしなければいけませんのでタンデムパイロットはシングルフライトよりかなり多くのことに気を配らなければなりません。
ランディング後は少し休憩をはさんで学科試験です。
その後タンデムフライトを行うにあたっての注意点などのお話をさせていただき終了となりました。
結果は・・・“合格”です!!
新たなタンデムパイロットの誕生です。
これから安全に対する配慮を欠かさず、たくさんの経験を積んでいただき、多くの方にパラグライダーの楽しさ素晴らしさを伝えることのできるタンデムパイロットになっていただきたいと思います。
おめでとうございました。

合格:三品 弘樹(スカイトライ)
検定員:前堀 善斗(スカイブルー八方尾根パラグライダースクール)



7月に立山でレスキューレベル2検定会が開催されました

今回の受験者は地元パイロット1名です。
朝8時に集合。ブリーフィング後、目標地点を記したUTM地図を受験者に渡して位置確認、目標地点へ向け出発しました。
ナビゲーションはGPSに加え、受験者所有の「Cパイロットプロ」も使用してみました。ややかさばるものの、大きなマップは詳細まで判りやすい印象でした。目標地点までは問題なく到達して、引き続き、第2目標地点へ。救助検定を行う現地には10時15分到着しました。

小休止後にロープ設置作業を開始です。
今回、受験者とは応用課題「要救助者をチロリアンブリッジで水平移動後、地上に降ろす」、「急斜面に宙吊り状の要救助者を上部からの懸垂下降により救助する」等を、今春以来行ってきた経緯があり、今回は基本動作の再確認を特に重視させて頂きました。また6月のエリア安全講習会において「宙吊りからの自己脱出」はビデオ撮影も終了していたので省略としました。

ロープの設置については「宙づり用ロープ2本」と「救助用チロリアンロープ1本(樹上)」を同時にセットする事として、まずは、リード&ビレイで2本の木を登りました。木登り&ロープ設置は素早く終了。
続いて救助1回目開始。
救助に際しては、前回感じた「要救助者への配慮が欠けていた」ことにも留意して、要救助者のビレイを的確に行い、素早く合流することをチェック。
宙づりをセットアップして「宙づりからの救助(カウンターラッぺル)」で基本動作を確認しました。結果、スムーズで安心感がありました。
2回目は配置したチロリアンロープをユマーリング登高してのロープ張込みを行い、チロリアンでの救助(カウンターラッぺル)を実施しました。受験者とシステムを再確認してからユマーリング開始。チロリアンからの救助は初でしたが、これも問題なく終了しました。

完了後は使用した装備を一旦全て回収し、休憩&昼食。
日中は富山市で36℃!かなりの暑さとなり、熱中症にも注意しました。

昼食後は、主なロープ結びについてのレクチャーと再確認。
そして実技を再開。
午後は木登り中のリード墜落とその確保について実施しました。
まずは検定員がリード中の墜落、受験者確保とし、支点が足元を越えてからの落下。確保実技を実施しました。
交代して受験者は墜落体験を行いました。
リード&ビレイと墜落にあたっては、装備の確認、ギアの正しい装着、支点のセット、互いの信頼感などを再確認。基本動作確認の締めとしました。
検定は以上で終了です。

トラブル無く検定会を終えましたが、夏場の行動では暑さ対策を含め、大きく体力を消耗する可能性があります。ギアの正しい理解と取扱いや、安全なシステムの構築は勿論、水分補給等の対策も万全に行う必要があります。加えて、要救助者もかなり体力消耗を強いられると想像できます。
山中からの帰還を考えると、救助よりも移動の方が、より心配となります。

実習を終えてスクール事務所へ戻ったのは15時。救助方法についてのレポートを提出して頂き、日程は終了しました。
1名のみの検定で、且つ、経験豊富なこともあり、今回はスピーディーに行えました。また、暑さ対策や地上移動(搬送)等の備えについては再認識できました。

合格:中島 伸也


10/19-20のセーフティートレーニングの受付を〆切ました

10/19-20開催のセーフティートレーニングの受付を〆切ました。参加を受理された方には後日参加承諾書をお送りします。たくさんのお申込みありがとうございました。

10/16-17(水、木)のセーフティートレーニングの空きはまだ数名様分ございます。インストラクターのみなさま、ぜひご参加ください。